理工学部Faculty of Science and Engineering
SSS200XF（社会・安全システム科学 / Social/Safety system science 200）生産と環境Production and Environment
佐野 郁夫Ikuo SANO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | H6535 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー＜理工学部＞Category |
経営システム工学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
Nowadays, Climate change and other environmental problems are main issues in corporate management.In2020,Japanese Government committed to aim for net zero CO2 emission until 2050. That is not only important issue to achieve, also chance of new business.
This class sets a goal to understand states of present-day environmental issues and policies to cope with them, including casefiles of efforts of companies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
今日、製造業を中心とする企業活動は、環境問題への対応を抜きにしては考えられない。特に、我が国は2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指すこと表明しその達成が大きな課題になっている。一方、これらの環境問題は単に克服すべき制約条件ではなく、経済を牽引する新しいビジネスチャンスとなってきている。
本講では、企業のマネジメントに当たり必要な、今日の企業活動が直面している環境問題の現状と、その対応の方向、そのために設けられている仕組みについて理解することを目標とする。
到達目標Goal
今日の環境問題に関し、今後就職して所属するであろう会社等において、どのような取り組みをすべきか考えることができるための基礎となる、以下のような事項について理解する。
（１）今日の企業活動にとって環境問題はどのような意義を持っているか
（２）地球温暖化問題の現状と世界と日本の取り組みはどうなっているのか、温暖化を防ぐためにどのようなことが求められているか
（３）廃棄物処理とリサイクル、循環型社会の建設の現状と取り組みはどうなっているのか
（４）環境問題への対応のため、企業活動にはどのようなことが求められているのか。
（５）企業の環境問題への取り組みを促すために、どのような制度的社会的しくみが設けられているのか。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義はプロジェクターによるプレゼンテーション形式により行い、各回ごとに完結する。
毎回、講義に関し、自ら調べ、あるいは考察するための課題を出題し、その課題を元に発表、討論を行う。
フィールドワークは実施しないが、例年12月初旬に開催される「エコプロダクツ展」を見学することを推奨する。（開催される場合）
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1：なぜ「生産と環境」なのか(ｲﾝﾄﾛﾀﾞｸｼｮﾝ)
地球環境問題をはじめとする今日の環境問題の特性、その解決のための目標であるSDGsの紹介と、これを踏まえた本講のねらいと内容を示す。
2：今日の環境問題（1）
（地球温暖化問題①）
地球温暖化問題について、その現状と将来の世界への影響を解明するためのIPCCの仕組みと、現在解明されていること
3：今日の環境問題（2）
（地球温暖化問題②）
世界の温室効果ガス排出の現状と、その排出を削減するための世界の取り組み「パリ協定」の枠組みの考察
4：今日の環境問題（3）
（地球温暖化問題③）
地球温暖化の日本への影響と、日本の温室効果ガスの排出状況とその構造
5：今日の環境問題（4）
（地球温暖化問題④）
パリ協定を踏まえて、日本の温室効果ガス排出削減目標について、2050年ゼロ目標に至る経緯とその意義
6：今日の環境問題（5）
(廃棄物・リサイクル問題①)
日本の廃棄物問題の現状と、３R(リユース・リデュース・リサイクル)の考え方、主要なリサイクルのためのしくみ
7：今日の環境問題（6）
(廃棄物・リサイクル問題②)
海洋プラスチックごみ、食品ロス、廃棄物や再生資源の越境移動など、今日の廃棄物とリサイクルを取り巻く主な課題
8：環境と経済の考え方
（１）2050年ネットゼロへの道
2050年CO2ネットゼロを実現し、持続可能な経済社会を作るためには何が求められているか、自然エネルギー自動車、住宅といった主要な分野の取組はどうなっているか
9：環境と経済の考え方
（２）環境にやさしい経済活動とは
環境にやさしい製品・生産活動とはどのような類型があり、どのような事例があるか
10：環境と経済の考え方
（３）環境効率性
環境効率性・資源生産性の考え方と、環境効率性から見た国や企業のCO2排出の構造と改善方策
11：企業活動のグリーン化のしくみ（1）製品
環境ラベリング、グリーン調達など、環境によい製品の普及のための仕組み、サプライチェーンのグリーン化
12：企業活動のグリーン化のしくみ（2）経営
環境マネジメントシステムなど、企業活動に環境配慮を組み込むための仕組みと、今日求められている企業の社会的責任（CSR）や環境経営の考え方
13：経済の仕組みで環境をよくする
環境税、排出権取引など、CO2の削減など環境をよくするための経済的手法の紹介とその理論の基礎
14：金融の仕組みで環境をよくする
企業活動を環境に良いものにするための金融の果たす役割、近年重視されているESG金融の考え方と現状
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】各回の講義において、その回の内容の復習、又は次回の内容の予習となる、自ら調べ、考察するための課題を示す。
テキスト（教科書）Textbooks
講義レジメを各回配布する。また、授業支援システムにアップロードする。
参考書References
各回の講義において紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の講義で出題する演習課題の得点（各回5点満点、合計50点満点）と、期末試験又は試験に相当する提出課題の得点（50点満点）の合計点をもって評価する。
（ただし、講義の日程や進行によって、両者の配点は変更することがある。）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業時間が10分間延長されたので、この時間を活用して前回の演習課題を題材に発表、討論を行う予定。
過去の例では初回欠席して、後日履修登録する人がかなりいたが、履修を希望する人は初回から出席すること。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義で使用するテキスト（レジュメ）、演習課題、講義日程の連絡等は授業支援システムにアップするので、必ず参照すること。
その他の重要事項Others
本講の講師は元環境省の行政官であり、現在も環境分野のコンサルタントを行う会社に勤務している実務家教員です。
このため、講義においては、講師がこれまで携わった施策や見聞した企業の取り組みなどの事例を極力盛り込んで紹介します。
また、これまでの勤務経験を生かし、授業参加や課題の指導等においては、折に触れ文章の書き方等、就職活動や社会人となってから役立つ指導を行います。
なお、講師の本務などの関係で、授業日程に変更が生じる可能性があります。授業日程の変更やその他の連絡事項は授業支援システムの「お知らせ」にアップするので、必ず参照すること。