経済学部Faculty of Economics
ECN218CA(経済学 / Economics 200)演習Seminar
鈴木 誠Makoto SUZUKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | K7076 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 8 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 演習(選択科目) |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 演習(選択科目) |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
This course provides an introduction to the theories and the methods in investment analysis and corporate finance using data and simulation-based analyses. This course also provides opportunities to improve writing and PC skills.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本演習のテーマは、ファイナンス・証券投資という担当教員の専門分野を通じて、PC能力および文章表現能力の向上を目指し、大学卒業後にできるだけ実践可能な能力を身につけることにある。
到達目標Goal
本演習の目的は、証券投資や資産運用に応用可能な基本的なフレームワークを身につけて、それを実践可能なレベルに到達することである。また、グループワークによる論文(レポート、ショートペーパー等)執筆活動やプレゼンを通じて、文章力・表現力を向上させることも主要な目的である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、経済学科・現代ビジネス学科は「DP8」「DP9」「DP10」「DP11」に関連。国際経済学科は「DP9」「DP10」「DP11」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本年度は春学期と秋学期の2段構成で演習を行う。春学期は鈴木が担当し、秋学期は高橋が担当する。春は基本を習得し、秋はコーポレートファイナンスとオプションに注目した演習を行う予定である。
(春学期)演習履修者に通読するテキストをそれぞれに割り振り、ハンドアウト資料を作成し、順に発表することとしたい。最初の1時限目は基礎から入門レベル、2時限目は企業評価の演習とし、1時限目は2年生中心、2時限目は3年生中心に授業を進める。発表形式の演習において、発表時に適宜内容の過不足を補うフィードバックを行予定である。
(秋学期)秋学期はコーポレートのファイナンスの実践的なトピックとしてM&Aと株主還元政策を取り扱う。こちらはテキストをベースに輪読し、学生にプレゼンを行ってもらう。また、秋学期の後半は金融派生商品(デリバティブ)について学習する。こちらに関しては教員が前半の1限を使って学習内容を説明し、後半の1限を利用して演習をするという形態をとる。そこで学習した内容を冬季休業期間を利用して実践してもらい、その結果は最終回にて報告することとする。なお、授業(もしくは、講義)中のプレゼンテーションに対する講評はそれが行われる授業内で行い、卒業論文、レポート(外部への研究発表等)については、事前に提出の上、別途プレゼンテーションの機会を設けて講評、フィードバックを行うこととする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:授業の進め方・イントロダクション
授業の進め方についての説明とファイナンスを学習する意義、担当の割り振りを行う
2:(前半)第8章 数列とその和、第9章 微分の基礎知識(後半)第1章「なぜ企業価値か」
数学的な記述と計算の再確認
3:(前半)第1章 キャッシュフローの現在価値と将来価値、第2章 評価の基本原理(後半)第1章「なぜ企業価値か」つづき
現在価値、将来価値、年金の現在価値と将来価値、永久年金の現在価値、評価の気本原理(概観)
4:(前半)第3章 債券の評価、(後半)第2章「企業価値創造の基本原則」
国債の評価、スポットレート、債券の利回り、社債の評価
5:(前半)第4章 株式の評価、(後半)「企業価値創造の基本原則」つづき
株式のキャッシュフロー、株式の要求収益率、配当が成長する株式の評価ほか
6:(前半)第5章 企業価値の評価、(後半)第3章「企業価値不変の法則とリスクの役割」
負債と株主資本の合計による評価、加重平均資本コストによる評価、フリーキャッシュフロー予測他
7:(前半)第6章 企業の設備投資決定、第7章 企業の資本構成と企業価値①、(後半)第3章「企業価値不変の法則とリスクの役割」つづき
資本構成とは、法人税が無い場合の資本構成と企業価値、
8:(前半)第7章 企業の資本構成と企業価値②、(後半)第4章「株式市場の魔力」
法人税がある場合の資本構成と企業価値、トレードオフ理論による最適な資本構成、ほか
9:(前半)第10章 債券投資の理論、(後半)第4章「株式市場の魔力」つづき
債券投資の金利リスク、金額デュレーション、修正デュレーションほか
10:(前半)第10章 債券投資の理論、(後半)第5章「市場はすべて織り込み済み」
マコーレーのデュレーション、ポートフォリオのデュレーション、イミュインゼーショ
11:(前半)第11章 確率変数の基礎、第12章 ポートフォリオ理論、(後半)第5章「市場はすべて織り込み済み」つづき
確率変数と確率分布、期待値、標準偏差、確率変数の加重和、2つの証券で組成するポートフォリオほか
12:(前半)第12章 ポートフォリオ理論②、(後半)第6章「投下資本収益率」
3つ以上の証券で組成するポートフォリオ、安全資産と借入が存在する場合
13:(前半)第13章 資本資産評価モデル、(後半)第6章「投下資本収益率」つづき
ポートフォリオ理論からの展開、資本市場線とポートフォリオ、資本資産評価モデル、
14:(前半)第13章 資本資産評価モデル、(後半)第7章「成長とはなにか」
ベータの推計、投資のパフォーマンスへの応用、
15:秋学期の授業実施方針の説明
秋学期の輪読テキストの担当範囲、担当者を指名します。
16:コーポレートファイナンス1
基本的な会計知識の復習
17:コーポレートファイナンス2
現在価値の計算
18:コーポレートファイナンス3
資本コスト
19:コーポレートファイナンス4
M&A
20:コーポレートファイナンス5
株主還元政策
21:コーポレートファイナンス6
ベンチャーファイナンス
22:オプション1
オプションのペイオフ
23:オプション2
株価シミュレーション
24:オプション3
オプションの価格付け(二項モデル)
25:オプション4
オプションの価格付け(ブラックショールズモデル)
26:オプション5
株価への応用:ポートフォリオインシュアランス
27:オプション6
債券への応用:信用デリバティブ
28:グループワーク報告
デリバティブの実践
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義は耳で聞き、頭で理解するわけですが、演習は、頭で理解した内容を手を動かし、口で説明できることが求められます。講義と演習を通して、初めて、その内容を完璧に理解したといえるわけです。多くの学生は自分の担当だけしか学習しようとしませんが、自分の担当だけでは十分に理解し、他人に説明できるレベルには至ることがありません。そこで、日常的に日経新聞を読む習慣をつけてください。図書館でも読めます。(60分程度)予習として該当箇所を担当者以外もしっかりと読み込みをしてください。(120分程度)授業終了後には復習をしておきましょう。次回の授業の冒頭で確認Q(クイズ)を出す場合もあります(90分程度)
テキスト(教科書)Textbooks
(春学期)
<2年生>手嶋宣之『ファイナンス入門』(ダイヤモンド社、2011年)
<3年生>マッキンゼー・アンド・カンパニー 『企業価値評価』第6版 上巻(ダイヤモンド社、2016年)
(秋学期)
田中慎一、保田隆明『コーポレートファイナンス 戦略と実践 』(ダイヤモンド社、2019年)
参考書References
(春学期)
<2年生>岸本直樹ほか『入門・証券投資論』(有斐閣ブックス、2019年)
<3年生>McKinsey & Company Inc.,Valuation: Measuring and Managing the Value of Companies, 7th Edition(Wiley, 2020)
(秋学期)
藤崎達哉『実践デリバティブ: Excelでデータ分析』(オーム社、2019年)
Simon Benninga and Tal Mofkadi, Principles of Finance with Excel, 3rd ed. (Oxford Univ Pr, 2017)
成績評価の方法と基準Grading criteria
本演習は通年による評価となります。
すべて出席することが求められるのはいうまでもありませんが、担当個所のハンドアウトをしっかりと作成することが必須とされます。
最終回には総合的な課題(グループワーク課題)を課す予定です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
各自がPC上でEXCELを利用できる環境下にあることが望ましい。