経済学部Faculty of Economics
HIS100CA(史学 / History 100)日本史BJapanese History B
古澤 直人Naoto FURUSAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | K5260 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 総合教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 総合教育科目 |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
This lecture aims to deepen the understanding of the integration of Japanese society and the history of the local characteristics and regional independence by looking at the formation and development of the medieval state while also forecasting the times before and after.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は中世国家の形成と展開に軸をすえつつ前後の時代も見通すことで,日本社会の統合と地域の特色や地域の自立の歴史について理解を深めることをめざす。関連史料を読み解きつつ史料に対する批判的な見方を養い,解釈の多様性を学ぶなど歴史的思考力を獲得することを目的とする
到達目標Goal
治承寿永の乱、承久の乱をへて東西に分かれた日本が,蒙古襲来を契機に統合に向かい,その反発として建武政権が成立する。その後わが国は動乱の時代に入り,義満による統合をへて,さらに戦国大名領国へと分裂し,再統合をへて近世社会・近代社会を迎える。こうしたわが国の統合と地域自立の歴史的ダイナミズムについて考察する。いくつかのテーマを論述する活動とその評価を通じて,歴史的事象には複数の歴史的解釈が成立することを理解し,同時に事実(史料)にもとづき筋道を立てて事物をとらえる歴史的認識方法を訓練する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業支援システムからダウンロードした教材(パワポpdf、ワード資料、動画等)を事前に予習し,授業中はそれを参照しつつ、パワーポイントにそって授業を進める。史料を読み、章ごとに設定された課題を解きながら、事実にもとづいて歴史事象を考える姿勢を獲得したい。課題(1200字程度)を毎回提出してもらう予定である。課題は毎回採点の上、改善点などがある場合はコメントを付しフィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:治承寿永の乱、日本史における地域と統合
日本史の教育における本授業の意義,古代~近代の国際的環境と国内政治,地理的環境と文化
2:承久の乱と朝廷・幕府
東と西の分裂,乱の影響,中世的枠組みの成立
3:蒙古襲来とその影響
モンゴル帝国の世界への影響,幕府による統合,経緯と影響
4:後醍醐天皇の倒幕運動
天皇不執政の伝統と専制,天皇御謀叛,朝廷による統合
5:鎌倉幕府の滅亡
討幕運動の広がり,楠木正成の伝説と実像,鎌倉時代の足利氏
6:建武新政
高氏と護良,旧御家人層の動き,恩賞不公平,造宮と造幣,天皇専制
7:南北朝の動乱
諸国の反乱,南北朝の分裂,北畠顕家の長征,後醍醐の死と人物論
8:室町幕府の成立
幕府とは何か,全武士の組織,建武式目,足利直義の思想
9:乱世の人間像
髙師直の伝説と実像,執事としての師直,下剋上の原型,婆娑羅の文化
10 :観応の擾乱
尊氏と直義,兄弟の相克,個人と党派,伝統と変革
11 :武家統一政権の形成
武家による統合,朝廷と守護の圧伏,北山邸の造営と北山文化
12:織豊政権による統合
天下の大義,鉄砲と木綿,国郡制の枠組み
13 :近世社会の展望
幕府と藩,藩士と百姓の帰属意識,話し言葉と書き言葉
14 :近代社会の展望
国民国家の形成,方言と共通語,国民意識と儀礼
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業支援システムにアップした一回あたり4~7頁ほどの講義資料(ワード)とパワーポイントpdf(および動画)を事前に読み,興味に応じて末尾に挙げた参考文献にもあたっておく。授業後は,授業内で示された宿題や課題をまとめ提出する。課題回答文に対する教員のコメントに目を通す。事前準備2時間,復習2時間を目安とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。教材を学習支援システムから各自ダウンロード。
参考書References
佐藤進一『南北朝の動乱』中公文庫、2009年改版第2刷。網野善彦『日本社会の歴史(上)(中)(下)』岩波新書,1997年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
提出課題の評価が中心(80%)で、平常点(授業への積極的な貢献度)を従(20%)として総合評価。なお平常点が所定に満たない学生は採点の対象としない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
内容が細かすぎる回があったとの指摘があったので分量を厳選したい。なお授業中のおしゃべりについては、即刻減点して静粛を保ちたい。なお私語をおさえる自信のない学生は受講を控えてほしい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システム、PCまたはダブレット
その他の重要事項Others
高校日本史教科書程度の基礎知識を要するので、高校時代に日本史を学ばなかった学生は各自で自習しておいてほしい。