経済学部Faculty of Economics
LIT100CA（文学 / Literature 100）日本文学Japanese Literature
池田 雄一Yuichi IKEDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | K5111 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 総合教育科目 |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 総合教育科目 |
| カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
In this lesson, we will deal with "Bunny novels".
So-called literary writers such as Natsume Soseki, Tanizaki Junichiro and Dazai Osamu have written many mysterious novels. In this class, we will deal with various types of mysterious novels, from those works to those by active novelists.
Modern literature is often read morally or from an unwilling point of view from the original way of art such as “modern ego”. By dealing with mysterious novels, we first aim to be free from such readings.
In addition, since the mysterious novel has a clear purpose of scaring the reader, the plot configuration for that purpose is also clear. A mysterious novel is appropriate for learning the concept of plotting.
Furthermore, we can extend our discussion to the philosophical issue of why fear turns into pleasure.
Based on the above, we plan to hold classes.
Participants are required to submit a mini-report each time, submit this report three times, and submit a final assignment summarizing the three reports. It is not an easy class, so participants are encouraged to register with reasonable care.
* Depending on the work, there are grotesque expressions and violence.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では「文豪による怪奇小説」をあつかう。
夏目漱石、谷崎潤一郎、太宰治といった、いわゆる文豪は、多くの怪奇小説を書いている。この授業では、そうした作品から、現役の小説家によるものまで、様々なタイプの怪奇小説をとりあげる予定である。
近代文学は、ともすれば道徳的に読まれしまったり、「近代的自我」というような芸術本来のあり方からは不本意な観点から読まれることがある。怪奇小説を扱うことによって、まずはそのような読み方から自由になることをめざす。
また怪奇小説は、読者を怖がらせるという目的が明確なので、そのためのプロット構成もまた明確である。プロットという概念を学ぶためにも、怪奇小説は適切なのである。
さらには、恐怖という感情が快感に転ずるのは何故かという哲学的問題にも、議論を広げることができる。
以上のことを踏まえて、授業を行う予定である。
参加者には、毎回のミニレポートの提出、都合３回の本レポートの提出、３つの本レポートをまとめた最終課題の提出が課さられている。また作品についてのミニ発表も毎回こなしてもらう。決して楽な授業ではないので、参加者はそれなりの覚悟をもって登録してもらいたい。
※作品によっては、グロテスクな表現、暴力描写などがあります。
到達目標Goal
最終的に、すぐれたレポートを書くことが本授業の目的である。
小説の読解には、唯一の正解となる読みは存在しない。したがって、レポートでは正しい内容が書かれているかではなく、レポートそのものの説得力が問われることになる。そのためのツールとして文学理論、美学用語などを、授業では紹介する予定である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
１）授業前に、作品をあらかじめ読んだうえで、それを一言で表すキーワードならびにその理由を書いたミニレポートを提出してもらう。これができることが、授業参加の条件である。
２）授業では、事前に提出したミニレポートついて教室内もしくはグループ内でプレゼンしてもらう。
３）最後に教員による作品についてのミニ講義をおこなう。講義の後に参加者からの質問、コメントを受けとり、次週の授業で応答する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
授業の手順、成績判定の基準等の説明
第2回：作品研究
宮沢賢治「毒もみの好きな署長さん」
第3回：作品研究
星新一「不満」
第4回：作品研究
小泉八雲「茶碗の中」
第5回：レポートの検証
グループワーク：グループ内で最も良いと思われるレポートを発表する
第6回：作品研究
村山槐多「悪魔の舌」
第7回：作品研究
夏目漱石「夢十夜」
第8回：作品研究
芥川龍之介「首が落ちた話」
第9回：レポートの検証
グループワーク：グループ内で最も良いと思われるレポートを発表する
第10回：作品研究
江戸川乱歩「人間椅子」
第11回：作品研究
谷崎潤一郎「人面疽」
第12回：作品研究
太宰治「魚服記」
第13回：作品研究
村田沙耶香「素敵な素材」
第14回：レポートの検証とまとめ
グループワーク：グループ内で最も良いと思われるレポートを発表する
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各授業の前に作品を読んでおくことが、参加の条件となる。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
青空文庫で読めるものは、各自ダウンロードして読んできてください。それ以外のものは、ファイルを授業支援システムにアップします。
参考書References
『日本の近代文学』中村光夫、岩波新書
購入する必要はないが、読んでおくと授業の補完になる。
成績評価の方法と基準Grading criteria
【単位取得に必要なノルマ】
・毎回のミニレポートの提出（出さないと欠席あつかい）
・都合３回のレポート提出（１回でも出さないとアウト）
・最終課題の提出（３つのレポートをまとめて、イントロをつけたもの）
【成績評価の判断材料】
・最終課題（100％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オンラインの授業では、チャット機能を使うと質問することのハードルがさがるので、ぜひご活用ください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業の場合でも、パソコンを持参することが望ましいが、スマートフォンでも可とする。ただし道具にかんする言い訳は認めない。