教職・資格（市ヶ谷）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)

学習指導要領の基本的事項を確認しながら、授業設計の基本やあり方を学ぶ。その上で、具体的なテーマや教材に即して学習指導案を作成し、授業実践研究（模擬授業の実施と授業改善の振り返り）をおこなう。

中学校と高等学校における地理・歴史分野の学習指導要領の目標や内容を考え理解するとともに、教科指導や授業設計をするに当たって必要な知識や資質・能力を身に着ける。

日本語 / Japanese

テーマにそった模擬授業（歴史の授業を軸とする）を材料に検討をおこなう。学生の模擬授業案の提出と検討、模擬授業発表と質疑、報告のまとめ等で授業をすすめる。提出物・レポート・試験などは適宜授業で講評・解説を行う。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：オリエンテーション：学習指導案とその検討

授業計画と模擬授業案の検討。

第2回：授業の設計(1) ：授業の構成

実際の模擬授業にむけての演習をおこなう。

第3回：授業の設計(2) ：教材の探し方と問いの作り方、ICT教材の活用

模擬授業の教材や授業方法を検討する。

第4回：授業実践研究：アジアと世界

現在の国際問題をとりあげ検討する。

第5回：授業実践研究：現代と民族・宗教

歴史など様々な視点から教材を考える。

第6回：授業実践研究：資源・エネルギー・人口

世界的な視点から人類がかかえる課題についてとりあげる。

第7回：授業実践研究：環境問題

身の回りから世界まで様々な問題を考える。

第8回：授業実践研究：世界の近代化と日本

明治以降の日本のあゆみから具体的なテーマをとりあげる。

第9回：授業実践研究：帝国主義とファシズム

現在の視点から帝国主義とファシズムを検討する。

第10回：授業実践研究：第二次世界大戦とその後の世界・日本

今日的な問題意識をもって戦争学習をとりあげる。

第11回：授業実践研究：冷戦時代とその後の世界・日本

現在の様々な問題につながる冷戦時代、その中での日本を考える。

第12回：授業実践研究：持続可能な世界と日本

現代世界のかかえる問題から現代史を検討する。

第13回：社会・地歴科の授業と方法の課題

現在の中学校社会科、高等学校の地歴科の課題を明らかにする。

第14回：まとめ：授業内確認テストも含む

授業のふりかえりとまとめの試験作成。

・予習や復習の方法は授業時に適宜指示する。特に授業に関わる配布されたプリント、教科書、中学校・高等学校『学習指導要領』については、該当部分を必ず予習してくること。
・各自が選んだ授業テーマに即して、夏季休業中を活用して学習指導案を作成し、秋学期最初の授業時に提出すること。
・本授業の準備・復習時間は各2時間、計4時間を標準とする。

中学歴史教科書『社会科中学の歴史　日本の歩みと世界の動き』帝国書院

教員が適宜紹介する。
文部科学省　中学校、高等学校学習指導要領・社会科（最新版）
文部科学省　中学校、高等学校学習指導要領解説・社会科（最新版）

模擬授業を含め毎時間授業への取り組み（40％）、レポートと確認テスト（60％）。

現代的な課題を意識した役に立つ授業を工夫する。

特になし。

授業計画は受講者の人数や問題意識などを勘案して適宜変更することがある。