教職・資格（市ヶ谷）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)

学生が将来、学級担任、教科担任、分掌担当、部活顧問として、特別活動の各分野、即ち学級活動（ホームルーム活動）、生徒会活動、学校行事、部活動において、見通しをもって取り組む上で必要な視点、更には、家庭、地域住民や関係諸機関との連携の在り方も含めて必要となる知識や視点、特質についても理解する。また、その目標を達成するための指導法、企画力を、講義・ディスカッション・グループワーク等を通して高める。

特別活動は、学校における様々な構成の集団での活動を通して、課題の発見や解決を行い、よりよい集団や学校生活を目指して様々に行われる活動の総体である。学校教育全体における特別活動の意義を理解し、「人間関係形成」・「社会参画」・「自己実現」の視点や「チームとしての学校」の視点を持つとともに、学年の違いによる活動の変化、各教科等との往還的な関連、地域住民や他校の教職員と連携した組織的な対応等の特別活動の特質を踏まえた指導に必要な知識や素養を身に付ける。

日本語 / Japanese

学生自身がこれまで特別活動において経験し、見聞きしたことも互いに交流し合いながら、またその時々の特別活動に関わる時事的な問題も意識しつつ、グループワーク、ディスカッション、リアクションペーパーなどを組み入れて授業を進めていく。
授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行います。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：オリエンテーション

講義の流れ、評価の仕方

第2回：教育課程の中の特別活動

学校生活（1日、1年）の中の特別活動

第3回：特別活動の歴史

戦前から戦後の変遷を見すえて
　　

第4回：学習指導要領と特別活動

学習指導要領における位置づけと方向性

第5回：特別活動の目標と展開

目標設定から展開・指導の方法

第6回：特別活動の評価と改善

評価と改善への視点と方法

第7回：話合い活動とその指導

民主的集団形成における話し合い活動の視点と展開

第8回：学級・ホームルーム活動

発達課題に迫る学級・ホームルーム活動

第9回：児童会・生徒会活動

異年齢集団を意識した活動の視点と方法～参加・参画・自治

第10回：学校行事

学校行事の歴史を踏まえた協同的創造の実践

第11回：部活動

指導と体罰、民主的運営の視点と実践

第12回：家庭・地域・関連機関と連携した特別活動（シティズンシップ教育）

シティズンシップ教育・主権者教育の理論と実践

第13回：家庭・地域・関係機関と連携した特別活動（キャリア教育）

「学ぶ」「働く」「生きる」を貫くキャリア教育の理論と実践

第14回：まとめ：特別活動の課題と可能性

これからの特別活動を考える

授業のテーマ・内容に応じた準備学習やレポート課題等を適宜組み入れる。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。

必要に応じ教員が適宜指定、紹介する。

中学校学習指導要領/特別活動編、高等学校学習指導要領/特別活動編（最新版　文部科学省）

リアクションペーパー・平常点（50％）、グループワーク・発表（25％）、レポート課題（25％）

今日の学校現場の状況への質問も多く、それを踏まえた新聞やビデオ等の教材なども使いながら授業を展開していく。

必要に応じて授業支援システムを利用することもある。