教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
道徳教育指導論Method of Moral Education
土屋 創
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C6034 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期 |
曜日・時限Day/Period | 水5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
This class aims to understand the goals and contents of moral education at a school and further discusses moral education through whole school educational activities as well as curriculum and instruction of moral education. Details are to explore ① the current situation and issues of moral education, ② the essence of morality, ③ the history of moral education, ④ the goals and main contents of moral education in the National Courses of Study, ⑤ how to design lesson plans of moral education, and ⑥ the simulated lessons and their reflection.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は道徳の本質を問い直し、そのうえで今後の道徳教育のあり方についての展望を与えることを目指すものである。道徳教育をめぐっては、道徳が「特別の教科」に変更されたことに伴い、そのあり方をめぐって議論が進められているが、そうした転換期にあって、「そもそも道徳とは何か?」「道徳教育は可能なのか?」「道徳教育はいかになされるべきか?」といった根本的な問いに向き合うことは不可欠であろう。本講義ではそうした原理的な問いに立ち返りつつ、今後の道徳教育のあり方を問うべく、道徳教育の歴史、現状、課題について概説する。そしてそのうえで優れた道徳教育の実践を紹介し、履修者自らが授業を構成していくための知識の修得を目指す。
到達目標Goal
道徳の意義や原理等に基づき、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。
学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する。
①道徳教育の現状と課題について把握する。
②道徳の本質を説明できる。
③道徳教育の歴史について理解する。
④学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標及び主な内容を理解している。
⑤自ら「道徳」の授業を組み立てることができる。
⑥模擬授業の実施とそのふりかえりを通して、授業改善の視点を身につけている。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式を中心として授業を進める。適宜DVD等の視聴覚資料を用いるとともに、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションを行う。
また、授業の初めに、前回の授業で提出されたコメントシート等の内容を紹介し、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:道徳教育を学ぶ意義について
授業の進め方に関するガイダンスを行うとともに、道徳教育を学ぶ意義について考察する。
第2回:道徳教育の現状と課題—「道徳の教科化」とその学習評価
学習指導要領における道徳教育の位置づけ、「道徳の教科化」をめぐる議論、「評価」のあり方について検討する。
第3回:道徳教育の歴史
戦前および戦後の道徳教育について検討する。
第4回:心の教育について—学習指導要領における「心の教育」
「心の教育」をめぐる議論について検討する。
第5回:いのちの教育について—学習指導要領における「いのちの教育」
「いのちの教育」、「死の教育」について検討する。
第6回:人権教育について—学習指導要領における「人権教育」
「人権教育」の視点から道徳教育のあり方を検討する。
第7回:道徳性の発達理論
道徳性の発達理論について検討する。
第8回:悪の体験と子どもの発達
悪の体験と自己の変容、教育の限界点について考察する。
第9回:情報モラル
情報モラルおよび情報モラルに関する実践について検討する。
第10回:シティズンシップ教育について
シティズンシップ教育としての道徳教育について検討する。
第11回:モラルジレンマ型の道徳教育
モラルジレンマ型授業の意義と、モラルジレンマ資料を用いた実践について検討する。
第12回:「道徳」における指導案の書き方および発問の仕方について
指導案の書き方、発問の分類等、指導案作成に関する諸事項について検討する。
第13回:模擬授業の実施および「道徳」の実践例の紹介
模擬授業を実施するとともに、「道徳」の実践例を紹介する。
第14回:全体のふりかえりとまとめ
本講義のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
次の授業までに前回の学習内容の復習をする。授業中に提示された資料や参考文献を読み理解を深める。(本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。)
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。授業内にて資料を配付し、参考文献を紹介する。
参考書References
中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領(最新版 文部科学省)
井藤元編著『ワークで学ぶ道徳教育』(ナカニシヤ出版、2016年)
松下良平『道徳教育はホントに道徳的か?—「生きづらさ」の背景を探る』(日本図書センター、2011年)
このほか、授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業におけるコメントシート(60%)と各自作成する学習指導案(40%)の点数を合わせて総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
履修者の能動的な学びや考察を促すことができるよう、ディスカッションやフィードバックの方法について工夫する。
その他の重要事項Others
授業の進め方は、履修者と相談したうえで、必要に応じて変更する場合がある。