教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
教職入門Introduction to teaching profession
児玉 洋介
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C6002 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期 |
曜日・時限Day/Period | 火・3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
In this lecture, people aiming for the teaching profession will learn fundamental matters related to teaching jobs, and will decide their aptitude and will aim to raise motivation for the teaching profession.
We will examine the current situations of school education and school teachers, their careers, future issues and so on.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、教職を将来の選択肢のひとつとして考え、教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等について基本的な知識や考え方を理解し、教職に就くとはどういうことか、そのためにどのようなことを学び、身につけておかなければならないのかなど、自らの適性を判断して教職への意欲を高めることを目的としている。
具体的には、教職の意義及び教員の役割、教員の職務内容を主たる要素として授業を構成する。近年、日々の生活や学習に困難を抱える児童・生徒への対応、保護者や地域課題への対応など、教師が向き合う課題は多様性と複雑さを増している。教職という職業にはこれまで以上に時代や社会の変化に向き合い、生涯にわたって学び続ける自覚が求められている。また「チーム学校」への対応など、学校の内外との連携も重視されてきており、教員一人ひとりの役割を理解すると同時に、組織として諸課題に対応することも期待されている。今日の学校教育や学校教員の現状や諸課題についての概要をおさえながら、教員の仕事のありよう、生き方等について具体的な検討を行い、受講生一人ひとりの教職についての理解を深めていきたい。
到達目標Goal
教職を将来の選択肢のひとつとして考え、教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等について基本的な知識や考え方を理解し、教職に就くとはどういうことか、そのためにどのようなことを学び、身につけておかなければならないのかなど、自らの適性を判断して教職への意欲を高める。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
今日の学校教育の抱える様々な課題、教師に対する様々な期待などを視野に入れながら、中等教育(中学高校)に焦点を当てて、「教職の意義」「教員の役割」「教員の職務」を主たる要素に授業を構成する。多人数の授業であっても、学生同士の学び合いが充実するよう、毎回の授業での課題コメント(WEB提出)を次回授業で活用しながら、授業内容への主体的な関わりを大切に授業をすすめたい。
大学行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入と教職への条件:免許・養成(履修)・採用制度の概要と4年間の学びのイメージ
本講座の授業計画の概要、進め方。教員養成制度のしくみと、教師になるために学ぶべき内容の概略。
第2回:教師という職業の特徴
「教師像」と、教師に寄せられる期待を小説等を題材に考えながら、教師という職業世界に接近する。
第3回:教職の歴史
近代学校制度と教職観の変遷をたどりながら、今日の教員に求められる期待と役割を考える。
第4回:専門職としての教師の成長・育成:研修等の制度
教職の専門性の捉え方、専門性を獲得していく手立て、そのための教員の育成と現職研修のしくみ。
第5回:現代の学校と教師の資質・役割
今日の学校現場での教師の実生活と、ライフステージ。
第6回:教師の権利と義務:服務規律や身分保障
教員の「勤務の特殊性」とは何か。教員の働き方をめぐる困難な課題とその改善に向けたとりくみ。
第7回:職務の全体像
専門職として「教育をつかさどる」仕事と、学校という組織を集団的に運営する校務の分掌。
第8回:職務内容①:教科指導
授業をつくる。授業から学ぶ。カリキュラムをデザインする。
第9回:職務内容②:生徒・生活指導
いじめ、非行、不登校など、生徒の発する困難な諸課題ともかかわりながら、生徒を育み、生徒と生きる教師。
第10回:職務内容③:進路指導・キャリア教育
「学ぶ」こと、「働く」ことの意味を問いながら、生徒自身の内に進路を拓く力を育む。
第11回:職務内容④:学級経営
一年間の学級のあゆみを通して、生活や行事のなかでの学級の変化や成長を見る。
第12回:「チームとしての学校」:学校組織のなかの教師
学校の教育力、学校が創り出す文化の源となる教職員の共同。
第13回:地域・家庭・多様な専門家との連携
子どもの貧困、学力格差、不登校、非行など、広がる子どもの課題に対応するための連携・共同。
第14回:まとめ:変わる学校、学び続ける教師
人権教育、インクルーシブ教育、主権者教育など、広がる教育課題と、転換期の学校にあって、学び続ける教師。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業にかかわる課題コメント(300字程度)の作成(3日以内に学習支援システムから提出)、2回の課題レポート作成に関して、必要な調査・研究を進めることをふくめ、本授業の準備学習・復習等の時間は4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めない。学習にかかわる資料等は授業の中で教員が適宜準備し、また参考文献等を指示する。
参考書References
中学校学習指導要領(平成29年3月公示 文部科学省)
生徒指導提要(平成22年3月、文部科学省) ※PDFでダウンロード可能
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への主体的な参加状況(学習支援システムを活用し、毎回課題コメントを提出)に対する評価(50%)と、授業のテーマに即した2回の課題レポートに対する評価(50%)とを総合的に見る。
定期試験は行わない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生自身が自らの学校生活を通じて抱いてきた問題関心にフィットするテーマで、議論・考察が深まるように心がけている。多人数の授業だが、学生同士の学び合いが充実するよう、授業内容への主体的な関わりや意見の交流の機会を大切にしているが、このことへの共感と評価が高い。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義はPowerPointやビデオ教材などを活用して進める。各回授業ごとの課題コメント(300字程度)を入力するために、スマホやPCなどの端末が必要(提出は講義後3日以内)。また、課題レポート(2回)はwordなどの電子データの形で作成し、学習支援システムを介して提出する。