スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
SOC300IA(社会学 / Sociology 300)スポーツジャーナリズム論(放送)Sports Journalism (broadcasting)
加茂 明Akira KAMO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | M3130 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 スポーツビジネスコース専門科目 |
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Outline (in English)
If sports are a human drama that pushes the limits, what's behind it? With careful coverage and ingenuity in expression, news highlights the times, increases value, and creates excellent documentary programs. He is involved in sports coverage on TV, focusing on nine summer and winter Olympics coverage, and with a lecturer who is scheduled to participate in the 2021 Tokyo Olympics, he will develop my communication skills while thinking about sports journalism.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
スポーツが限界に挑戦する人間ドラマだとすれば、その裏側に何があるのか。丁寧な取材と表現方法の工夫で、ニュースは時代を浮き彫りにして価値を高め、優れたドキュメンタリー番組も生まれる。夏と冬9回の五輪取材を中心にテレビのスポーツ報道に携わり、2021年東京五輪にも参加予定の講師とともに、スポーツジャーナリズムを考えながら、コミュニケーション能力を伸ばしていく。
到達目標Goal
テレビや新聞、ネットのスポーツ報道の世界を通して、「なぜ?」という問いを探しながら、思い込みや先入観という落とし穴に気づいていく。多様なものの見方や考え方に接し、複数の観点を持つ重要性を知る。自分なりに時代の潮流を見る目を養い、「自分はこう考える」と言葉にして伝える知力を磨く。スポーツジャーナリズムの理解を深め、コミュニケーション能力を伸ばしていこう。それを最終目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講師のスポーツ報道・番組制作の現場体験を、失敗談を交えながら伝えます。テレビや新聞の最新のニュースやスポーツドキュメンタリー番組を随時教材として取り上げ、理解を深めてもらいながら、学生に問いかけていきます。「スポーツジャーナリズム」の講義全体を通して、「伝える」「受け取る」「意思を疎通する」ことを重要視するので、コミュニケーション能力を伸ばす「ノウハウ」を得ることになります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ようこそスポーツジャーナリズムの世界へ
講師自己紹介。授業の概要と成績評価の考え方を説明。スポーツとジャーナリズムの総論から始める。
2:2021年東京五輪・コロナ禍の現場報告
2021年東京五輪は国際放送センターで、メダリストを中心に選手とテレビ局とを結ぶテレビアタッシェ(広報)を務める予定。
3:スポーツの歴史~「過去に学び、発見する」
スポーツがいかに生まれ、発展してきたか。講師の体験も含め、必要な視点や新たな価値観の気づきにつなげていく。
4:スポーツ報道の歴史~「秀でた案内役」
スポーツはいつの時代でも、メディアにとって極上のコンテンツであった。スポーツへの秀でた案内役であり続ける報道の進化をたどり、今につながるヒントを得る。
5:ネット時代のスポーツジャーナリズム
AIが「記事を書き」、ロボットが「実況する」。テクノロジーの進化は急激に進んでいる。誰でも情報を発信し、その情報が簡単に手に入る今、新しい時代のスポーツ報道を見据える。
6:スポーツ~インタビューの実践
言葉を発するまで時間のかかる人がいる。AIに果たして待つことはできるのだろうか。時代背景を映し出すスポーツ選手の言葉を講師の取材経験を交えて検証する。コミュニケーションで重要な「聞く」技術に光をあてる。
7:スポーツと不祥事
体罰や暴力による「悲痛な叫び」は途切れることがない。「体育」とは違う「スポーツ」本来の姿や、コーチ・選手に求められるコミュニケーション能力について考察する。
8:ドーピングとデータ革命
抜き打ち検査を目撃した経験談を交えながら、取り締まりと科学的知識の競争を繰り返すドーピング問題を考証。「従来の」スポーツを根底から変えようとしている選手と融合したテクノロジーや試合を支配するデータ解析にも着目する。
9:企業とスポーツ、そしてメディア
「商業五輪そのもの」と言われた大会の取材経験を交えて、企業とスポーツとのかかわりがどのように変化してきたのか目を向ける。高校野球や箱根駅伝などビッグイベントとメディアとの関係について検証する。
10:ドキュメンタリー番組の視点
五輪・W杯サッカー・大相撲などNHKスペシャルやクローズアップ現代を制作してきた経験談を交えて、ジャーナリストに求められる「視点」にスポットをあてる。
11:冬季五輪とパラリンピック
若い人たちをどう取り込むかは五輪もメディアも共通課題。冬季五輪に登場したエクストリームスポーツ。アジア大会の正式競技になったeスポーツ。「自己実現のため」のスポーツへと変革を遂げるパラリンピックについて、講師の経験を伝えながら焦点をあてる。
12:スポーツと社会とのつながり
「生涯」スポーツや「地域」スポーツなど「する」スポーツの現状と課題について検証する。コーチングやトップ選手のパフォーマンスが、ビジネスやリハビリ、メンタルの世界に及ぼす影響について、講師の体験を紹介しながら目を向ける。
13:発表~考えていることを言葉にしてみよう
「自分にとってスポーツとは何か」自由に発表してもらう。聞き手は、たとえ自分とは異なる価値観でも受け止める視野の広さを得る。みんなで学びを創る時間を目指す。
14:試験とまとめ解説
到達目標に基づいて出題。レポート形式。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テレビやネットが、スポーツをどのように伝えているか、日常から意識して接する。目の前の情報にすぐに満足せずに「本当にそうかな?」「一方的な見方ではないかな?」「別の角度から考えたらどうなるかな?」と自らに問いかける。多様な視点を知ったうえで「自分はこう考える」とたどりつく、その積み重ねが、コミュニケーション能力を伸ばしていく。授業のテーマに基づいて、各2時間、事前に考え、振り返り、有意義な講義にしていこう。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使わず、放送や新聞の記事、番組などの素材を随時使用します。参考資料などは、講義内で適宜お伝えします。
参考書References
テレビスポーツ50年(角川書店 杉山茂&角川インタラクティブ・メディア)
日本スポーツ放送史(大修館書店 橋本一夫)
JOAオリンピック小辞典(メディアパル 日本オリンピック・アカデミー)
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回、授業の最後に「時間内」を指定して、その日のテーマに基づいた短いレポートを提出してもらいます。評価基準は、講義の理解度や多様な視点、具体例、自分の考え方を示しているかどうかなどです(4%×13回=52%)
最終週に「スポーツジャーナリズムをいかに理解し、コミュニケーション能力を身につけたか」みるために、レポート形式の試験をします(48%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「本年度授業担当者変更によりフィードバックできません」。
その他の重要事項Others
五輪のほか、パラリンピック、サッカー、野球、大リーグ、テニス、大相撲などの取材・デスク・番組制作を経験。また、モバイルサイトやニュース番組の編集責任者として、スポーツ・政治・経済・社会など番組全体の構成を現在も担当。3年間、採用面接官をつとめた経験も活かし、学生と向き合いながら授業を進めていきます。