スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
HSS200IA(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 200)スポーツ栄養学Sports Nutrition
長谷川 祐子Yuko HASEGAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | M1100 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※2012年度以前入学生はカテゴリーが異なります |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 専門基幹科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the fundamental principles of sports nutrition and practice simple nutritional assessments, so that they will be able to give advice about foods and nutrition based on scientific evidence when they will have become sports instructors.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、指導者になったときに食事・栄養について科学的根拠に基づいたアドバイスが出来るようになることを目的に、スポーツ栄養学の基礎を学び、簡単な栄養アセスメントを実践します。
到達目標Goal
《栄養学基礎》主要な栄養素の名前と特性、栄養素/食品/料理の関係性、望ましい食事の基本構成、栄養アセスメントの方法等について説明できる。
《栄養ケアマネジメント》1年間の期分け、1日の練習、試合前後といった、スケジュールやタイミングを考慮した食事法について説明できる。また栄養アセスメント結果に基づいた食事のアドバイスが行える。
《頻発する課題対策》水分補給、減量、増量、貧血、女性アスリートの3主徴など、頻発する栄養管理上の課題とその対応策について説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
◆授業資料の配布…予習時に予めダウンロードしておく。
◆前回の小テストの解説
◆講義(演習問題を含む)
◆小テスト出題…授業終了時に小テストを出題するので次回までに解答する。
※出席…小テストの提出により出席とする。
※Q&A、リアクションペーパー…小テスト内に記入欄を設ける。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
前期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス、食事の基礎
《栄養は車にたとえられる:車はどう作られているか》
・授業の進め方について理解する。
・食生活と健康の関係、食事の基本構成、栄養素の名前・役割・含まれている食品や料理、体に入る経路(消化と吸収)について概要を知る。
【演習】栄養アセスメント(6つのお皿、食品摂取多様性スコア)
2:エネルギー 基礎(エネルギー供給機構と競技分類)
《エンジンの種類と車種、必要なガソリンの量》
・身体活動(生活活動・運動)、身体活動レベル、身体活動量(エネルギー消費量)とその内訳、エネルギー供給機構と競技分類について理解する。
・エネルギー消費量のアセスメント法を知る。
【課題1】行動記録の記入
【課題2】栄養アセスメント(身体組成に基づく基礎代謝量推定、行動記録に基づくエネルギー消費量推定)
3:エネルギー 応用(女性アスリートの3主徴)
《ガス欠》
・身体活動、食事、相対的エネルギー不足の関係、女性アスリートの3主徴、RED-Sについて理解する。
・エネルギー摂取量のアセスメント法を知る。
【演習】栄養アセスメント(FATチェックシート、EAT-26)
4:たんぱく質 基礎
《車体の維持》
・たんぱく質の構造、機能、消化・吸収・代謝、望ましい摂取量、多く含まれる食品・料理を知る。
・身体組成のアセスメント法を知る。
【演習】たんぱく質目標摂取量の推定
5:たんぱく質 応用(減量/増量)
《車体の改造》
・競技と体格の関係を知る。
・減量/増量の方法について理解する(一部次回に渡る可能性あり)。
【演習】減量計画の作成
6:脂質
《レギュラーガソリンの利用》
・エネルギー産生栄養素である脂質の構造、機能、消化・吸収・代謝、望ましい摂取量、多く含まれる食品・料理を知る。
・競技力向上と健康増進に役立つ脂質の機能性について理解する。
【演習】脂質目標摂取量の推定
7:炭水化物 基礎
《高性能ガソリンの利用》
・エネルギー産生栄養素である炭水化物の構造、機能、消化・吸収・代謝、望ましい摂取量、多く含まれる食品・料理を知る。
【演習】炭水化物目標摂取量の推定
8:水分
《⾞体を冷やすラジエータ》
・体内における水分およびナトリウムの機能、吸収、効果的な補給法について理解する。
・水分の栄養アセスメント法を知る。
9:炭水化物と水分 応用(試合前後の食事・水分補給とその実践)
《レース前後の整備》
・グリコーゲンローディングを始め試合前後の食事の概要、タイムスケジュール、注意点について理解する。
・合宿、遠征時の食事の注意点について理解する。
【課題3】アスリートの食事の改善指導について
10:ビタミン
《エンジンオイル、ワックス、グリースの利用》
・ビタミンの定義、過剰症・欠乏症
・エネルギー代謝、骨代謝、造血、免疫能と関わりの深いビタミンについて知る。
【演習】栄養アセスメント(簡易ビタミンK摂取調査表)
11:ミネラル①鉄と貧血
《車体の維持と修理》
・ミネラルの定義、過剰症・欠乏症
・鉄の機能、吸収、望ましい摂取量、多く含まれる食品・料理を知る。
・スポーツ貧⾎について理解する。
・鉄の栄養状態のアセスメント方法を知る。
12:ミネラル②カルシウム・マグネシウムと骨代謝、その他のミネラル
《車体の維持と修理》
・カルシウム、マグネシウムの機能、吸収、望ましい摂取量、多く含まれる食品・料理を知る。
・骨代謝について理解し、骨密度のアセスメント法について知る。
・ナトリウム、カリウム、その他のミネラルの働きについて知る。
【演習】栄養アセスメント(カルシウム自己チェック表)
13:サプリメント
《チューニング》
・サプリメントのメリット・デメリット、必要性の検討に必要な事項について理解する。
・スポーツ現場でよく用いられる機能性成分について知る。
・観察による栄養アセスメント法(欠乏・過剰症状)を知る。
【演習】栄養アセスメント(食習慣・コンディショニング質問紙)
14:ライフステージ別問題と栄養ケアマネジメント
《乗車年数とメンテナンス計画》
・子どもの欠食、女性・妊婦のやせ、成人の肥満、高齢者の低栄養など、ライフステージごとの栄養問題と、栄養ケアマネジメントの流れを知る。
・症例について、栄養アセスメントに基づいた栄養指導案の例を学ぶ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【予習】
・講義資料の読了…講義資料は、事前にHoppi[教材> スポーツ栄養学 XX]より各自ダウンロードし、目を通しておく(XXは授業回)。
【復習】
・講義資料による復習
・オンライン小テスト…次回授業時までにやっておく(Hoppi[テスト> アンケート> スポーツ栄養学 XX])。繰り返し行えるが、教員が確認するのは最初の提出分のみ。
・課題、演習問題の実施(授業時間内に終わらなかった場合)
※本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間 を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
講義資料を毎回Hoppiで配布する。
参考書References
・「公認スポーツ指導者養成テキスト 共通科目 I」(日本スポーツ協会)
・「公認スポーツ指導者養成テキスト 共通科目 III」(日本スポーツ協会)
・「リファレンスブック」(日本スポーツ協会)
・「スポーツと栄養(公認アスレチックトレーナー 専門科目テキスト第9巻)」(日本スポーツ協会)
・「エッセンシャル・スポーツ栄養学」(市村出版)
・「体育・スポーツ指導者と学生のためのスポーツ栄養学」(市村出版)
・「アスリートのための栄養・食事ガイド」(第一出版)
・「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」(国立健康・栄養研究所){http://www.nibiohn.go.jp/files/2011mets.pdf}
・「日本人の食事摂取基準 2020年度版」(厚生労働省){https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html}
・「食品成分データベース」(文部科学省) {http://fooddb.mext.go.jp/}
・「健康食品の安全性・有効性情報」(国立健康・栄養研究所){https://hfnet.nibiohn.go.jp/}
・令和元年度食育白書 第2部 食育推進施策の具体的取組(農林水産省){https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/r1/r1_h/book/part2/index.html}
・自炊のすすめ(全国大学生活協同組合連合会){https://www.univcoop.or.jp/parents/cooking/index.html}
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価配分: 最終回小テスト(50%),課題1・2(20%),課題3(20%),授業への取り組み(10%)
小テスト未提出が6回以上の場合、出席不足として評価は行いません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・声が聞き取りにくいようなので、話し方を工夫します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・紙の講義資料は配布しません。映写に加え、手元でも資料を見たい人は閲覧機器(スマートフォン等)を持参のこと。
その他の重要事項Others
・授業の展開によって、若干の変更があり得ます。