スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
PHL100IA(哲学 / Philosophy 100)生命倫理Bioethics
小館 貴幸Takayuki KODATE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | M0670 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
総合教育科目 視野形成科目(必修選択) |
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Outline (in English)
Bioethics means ethics of life. This is the problem that not only some experts but also we should work on. In this lecture, students can learn basic matters of bioethics including four principles and the history of bioethics. And they can understand some problems of the beginning of life and the end of life that we will face on. The aim of this lecture is to cultivate an ability to work out a solution for those problems by oneself.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生命倫理とは、文字通り生命についての倫理のことである。生命も倫理も一部の専門家だけの問題ではなく、今を生きているすべての人間の問題である。本講義では、生命倫理の成立ちや諸原則などを学ぶことができ、私たちが実際に直面しうるであろう、生命の始まりや終わりに関する具体的な問題について理解することができる。講義を通して、諸問題について自分の意見を述べることができ、自分で答えを出せる力を養うことが、本講義の最大の目的である。
到達目標Goal
(1)「いのち」の尊厳を理解し、尊重することできる。
(2)倫理とは何かを説明することができる。
(3)医の倫理と生命倫理の特徴を理解し、両者の違いを述べることができる。
(4)生命倫理の四原則について説明することができる。
(5)インフォームド・コンセントについて説明することができる。
(6)生命の始まりについての諸問題について自分の意見を述べることができる。
(7)生命の終わりについての諸問題について自分の意見を述べることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面講義にて実施する予定である。基本的には講義形式で行っていくが、具体的問題に関しては、一部グループワークも導入していく。
また、一度はフィールドワークとして、希望者による校外研修を行う予定である。
授業内において、現場での具体的状況を把握し、当事者の思いを理解できるように、実際の映像資料なども多く取入れていく。
理解を深めるために、教科書も有効に活用していく。
遠隔授業となった場合には、オンデマンド型(音声データつきのパワーポイント資料)で行い、講義内容の確認のためのリアクションペーパーや小テストの機会を設ける。Zoomによる配信は実施しない。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:「いのち」について
①イントロダクション
②いのちとは何か
③いのちの尊厳
2:倫理とは何か
①倫理の定義
②倫理と道徳の違い
③倫理学
3:医の倫理
①『ヒポクラテスの誓い』
②パターナリズム
③医の倫理の三原則
4:生命倫理の成立
①医の倫理の限界
②人体実験
③権利の確立
5:生命倫理の四原則(1)
①自律尊重の原則
②インフォームド・コンセントとは何か
③セカンド・オピニオン
④リビング・ウィル
6:生命倫理の四原則(2)
①善行の原則
②無危害の原則
③公正の原則
7:現代における具体的諸問題(1)
①人間と病
②健康と病気
③病との共生
8:現代における具体的諸問題(2)
①認知症
②認知症者へのケア
9:現代における具体的諸問題(3)
フィールド・ワーク
①ハンセン病
②多摩全生園の見学
10:生命の始まりをめぐる諸問題(1)
①いつから人になるのか
②線引き問題
11:生命の始まりをめぐる諸問題(2)
①人工妊娠中絶
②選択的中絶
③養子縁組
12:生命の終わりをめぐる諸問題(1)
①死の定義
②脳死
③脳死判定
13:生命の終わりをめぐる諸問題(2)
①臓器移植
②現状と課題
14:生命の終わりをめぐる諸問題(3)
①ターミナルケア
②人生の最終段階における意思決定
③看取り
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習:テキストの該当箇所を読み、疑問点などを整理しておく。事前課題がある場合には、それに取組む。
復習:テキスト及び授業配布資料に基づいて前回授業の内容を復習する。興味があるテーマに関しては自分で調べる。また、課題がある場合には課題に取組む。
本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間 を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
村上喜良『基礎から学ぶ生命倫理学』、勁草書房、2008年。2700円+税。
参考書References
授業中に適宜紹介していく。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(50%)、課題等(30%)、中間レポート(20%)、による総合評価。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・受講生へのフィードバックの機会を十分に確保できなかったので、この点を改善していきたい。
・音声動画のアップが遅れてしまうことがあったので、このようなことのないように準備していく。
今年度から担当したので授業改善アンケートがまだ手元にないため、講義を踏まえての自らの改善点を記した。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
遠隔授業による講義となった場合には、配布資料や教材を閲覧できるような情報機器の準備や、ネットワーク環境を整備しておくこと。
その他の重要事項Others
受講希望者は、講義についてのイントロダクションを行うので、最初の講義に必ず出席してもらいたい。
全体の講義の中の一回は、フィールドワークとして、多摩全生園の見学を行う予定である。
中間レポートは、テキストから出題する。
担当教員は、介護福祉士の国家資格を持ち、終末期の患者や人工呼吸器をつけた難病患者の在宅介護の仕事に約20年間携わってきた。在宅現場での経験を踏まえて、終末期ケアの現状や当事者や家族の生の声を多く紹介していく。