イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN520F2(経営学 / Management 500)アントレプレナーシップ論Innovation & Entrepreneurship
平石 郁生Ikuo HIRAISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | W0204 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 夏期集中/Intensive(Summer) |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3, 火4/Tue.4, 木3/Thu.3, 木4/Thu.4, 土3/Sat.3, 土4/Sat.4 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 経営管理修士科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
専門科目 経営管理修士科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This program is focused on Innovation and Entrepreneurship based on the real experiences of the lecturer including two successful exits and one failure.
We are in the historical turning point such as Brexit, Trump Presidency, Political power conflict of USA v.s. China, the COVID-19, etc. What we're required is to create and develop New Vision and industrial structure, social values, not the improvement.
What is innovation? What is an opportunity? How do you find the opportunity? What are the skills needed to start a business? To learn those things is the purpose.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「イノベーションと起業家精神」をテーマとする。安倍政権時代に始まった異次元の量的緩和策と財政政策により株価の上昇が見られるものの、実体経済、特に「産業構造」に関する「本質的な変化」は見られない。農業、医療、教育等、未だ頑固な規制に守られた産業構造が温存され、前代未聞の「少子高齢化」により人口減がほぼ確実となっている。また、BREXIT、トランプ大統領による米国内の深刻な分断、米中の覇権争い、北朝鮮問題、新型コロナウイルスによる深刻な健康リスク、医療制度の崩壊、観光および飲食業関連の壊滅的な打撃等、既存の世界秩序を大きく揺るがす変化の真っ只中にいる。
そのような環境要因を踏まえ、100年後も日本という国を存続させるには、現存するものを改善するのではなく、日本という国の新しいビジョンと構想を打ち出し、リスクを取って変革に挑むこと、つまり「イノベーションと起業家精神」が何にも増して必要である。
本講義では、担当教員「自らの起業経験」を踏まえて、イノベーションとは何か?機会とは何か?どのようにして機会を見出すのか?起業に必要な能力は何か?を学ぶことを目的とする。
到達目標Goal
起業家精神の「本質」の理解、起業家的な「思考能力と行動様式」を見につけるための「最初のステップ(自分なりの理解と行動へ移すきっかけ)」となることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
担当教員の計8度の起業経験および他の起業家の実例をケース材料として、ドラッカー、クリステンセン等の提唱する原理に当てはめて解説することを基本とする。また、今年度は、イノベーションと起業家精神に関する理解を深めるため、講義で解説したテーマに関して、受講生に発表してもらう機会を設けたい。原則として以下のカリキュラムで進めるが、臨機応変に対応する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:オリエンテーション
(自己紹介、講義の進め方等)
2:イノベーションと起業家精神
起業家およびイノベーションとは何か?
3:世界にみるイノベーションの潮流
シリコンバレーに代表されるイノベーションの潮流を多岐にわたるデータと実例をもとに学ぶ。
4:ビジネスモデルと事業戦略:
ケーススタディ:インタースコープの成功と失敗(v.s.マクロミル、インフォプラント)
5:創業メンバーと組織デザイン:その1
「破壊的成長能力」を持つ組織とは?
2つの質問:
1.組織を創れるか?
2.自分のチームの求心力は何か?
6:創業メンバーと組織デザイン:その2
ベンチャーが成功するための4つの法則
7:資金調達と事業計画:その1
ケーススタディ:インタースコープ(事業計画、資本政策、資金需要)
8:資金調達と事業計画:その2
誰のお金を調達するか?:良いカネも悪いカネになる。
9:破壊的イノベーションのモデル:その1
2種類の破壊:ローエンド型破壊と新市場型破壊
10:破壊的イノベーションのモデル:その2
「破壊的」戦略としての可能性を見極める「3つの質問」。
11:イノベーションのための7つの機会:その1
ドラッカーの理論(原理と法則)
12:イノベーションのための7つの機会:その2
ケーススタディ:
・インタースコープ
・保険スクエア bang!
・カカクコム
・フォートラベル
・Peatix(ソーシャルチケッティング&コミュニティ)等
13:事業の定義は何故、必要か?
「劣後順位」と「事業の再定義」
14:Given Means & Given Goals
自分にとって成功を定義する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
マクロミル、インフォプラント、インタースコープ、ウェブクルー(保険スクエアbang!:自動車保険の見積もり比較サイト)等(講師の実経験)、また、メルカリ、NewsPicks、Wantedlyといった近年のベンチャー企業およびBlockchain,Crypto Currency,CIO等に関する基礎知識を習得しておくこと。また、自分自身の経験を振り返り、職業人として学んだこと、成功と失敗、その原因等について整理しておいて欲しい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教員オリジナルの資料を使用。実際の経営資料等も含まれるため事前配布は行わない。必要に応じて、授業後に、配布可能なスライドを配布する。
尚、スマートフォン、ソーシャルメディア、クラウドコンピューティング、クラウドソーシング、IoT、AI、VR/AR、FinTech等、テクノロジーの「潮流」について学習しておいて欲しい。
参考書References
イノベーションと企業家精神(P.F.ドラッカー,ダイヤモンド社,¥2,100)
イノベーションへの解(クレイトン・クリステンセン,翔泳社,¥2,000)
すべてを守れば、すべてを失う(田辺昇一,プレジデント社,本体1,600円)等
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席(30%)講義・議論への参加姿勢(35%)、発表・レポート等の内容(35%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
より深い「気づき」を得るためには、学生間および教員と学生によるディスカッションの機会が必要であること。今年度は、より一層、その点に留意して授業を創りたいと考えている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学生側で使用する情報機器は特にない。
その他の重要事項Others
起業家、経営者の招聘を予定している。
オフィスアワー:授業終了後に教室で質問を受け付ける。但し、新型コロナウイルスの状況次第。