イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN520F2(経営学 / Management 500)コンテンツビジネス論Multi-use Content Business Strategy
岩崎 達也Tatsuya IWASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | W0202 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 夏期集中/Intensive(Summer) |
曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6, 月7/Mon.7, 水6/Wed.6, 水7/Wed.7, 金6/Fri.6, 金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 経営管理修士科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
専門科目 経営管理修士科目 |
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Outline (in English)
Under the current social media environment in which smartphones have become widespread, there is a state of information propagation that can not be grasped in the conventional media context. A consumer who is a receiver of media acts as one medium, such as receiving content on various devices, creating and transmitting it further. In the past advertisement / PR method, the information did not arrive. In the era of content consuming participation by consumers, I will explain what kind of communication method should be taken, how to catch the times and media characteristics of each, and teach the method of communication design now. In addition, we explain the present situation of diversifying content business such as programs, movies, music, books, etc., and lecture on interdisciplinary theory and practical method, so that we can use it as useful knowledge. In addition, although the Ministry of Economy, Trade and Industry will promote inbound by content actively, it also refers to local activity and tourism by
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
スマートフォンが普及した現在のソーシャルメディア環境下では、従来のメディア文脈では捉えられない情報伝播の現状がある。メディアの受け手である生活者は、コンテンツをさまざまなディバイスで受け取り、さらに創作して発信するなど一つのメディアとして機能している。かつてのようなマーケティング・コミュニケーションでは情報は届かない時代になった。『鬼滅の刃』の大ヒットも、この時代背景とメディア活用のうまさによるところが大きい。生活者参加のコンテンツ消費の時代には、どのようなコミュニケーション戦略、マーケティング戦略をとればよいのか、時代の捉え方やマーケティング理論、さらにメディアとコンテンツについて、毎回テーマを決め講義を行う。さらに、アニメ、映画、スポーツ、TVなどの多様化するコンテンツビジネスの現状を説明し、学術的な理論と実務的な手法を教授することで、使える知識としていく。また、近年盛んになっているコンテンツ・ツーリズムによる地域誘客や地域ブランディングについても講義する。
到達目標Goal
メディアの思想、現在のメディア状況、そしてメディアの受け手である生活者の今を把握する。コンテンツマーケティングや基本的なブランド論についても理解してもらう。プロモーション施策である広告、PR、SPなどの考え方やいくつかの実例をもとに、基本的なコミュニケーションデザインができるところまでを到達目標とする。また、イノベーションを起こすためには、ものの発想の仕方、新たなとらえ方が重要になるが、新たな発想を生むための考え方なども授業の中で身につける。
また、ドラマやアニメを通じた旅が近年盛んに行われているが、コンテンツを通じた地域振興やコンテンツツーリズムについても、その施策やノウハウを理解してもらう。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義全体を通して、第1部から第3部まで、以下のような流れになる。
第1部:「メディアを理解する」新たなものを生みだす発想(1・2回)、メディアの思想とメディアの変遷(3・4回)、メディア実際を聞く、外部講師による講義(5・6回)、第2部:「マーケティング理論と実際を学ぶ」マーケティング1.0から4.0、コンテンツ・マーケティング、(7・8回)、マーケティング・コミュニケーション(9・10回)、スポーツマーケティング(11・12回)、第3部:「地域とコンテンツ」地域誘客と地域ブランディング(13・14回)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:・ガイダンス(授業の進め方)
・自己紹介
授業への臨み方。授業の進め方。採点方法。
2:・企画立案手法、発想の仕方。
イノベーションの基本は、ものをどうオリジナリティをもって発想するかということ。切り口発見の方法を学ぶ。
3:メディアとは。その歴史と思想
マスメディアの成り立ちと基本となるメディアの思想を学ぶ。ベンヤミン、マクルーハン、ブーアスティンなどを理解する。
4:メディア特性と現状把握(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、映画、ソーシャルメディア、OOH)
個々のメディア特性や問題点を見ていくことで、コミュニケーションデザインに活かす。
5:メディア・コンテンツ産業の実務で活躍する人の講義・前半(予定)
メディアとコンテンツの実際をより具体的に感じ、身に着けてもらう。
6:メディア・コンテンツ産業の実務で活躍する人の講義・後半(予定)
メディアとコンテンツの実際をより具体的に感じ、身に着けてもらう。
7:マーケティング1.0から4.0まで。理論と変遷
時代とともに、マーケティング理論も変化してきたが、コトラーのマーケティング理論の概要を1.0から4.0までを理解する。
8:コンテンツ・マーケティング
コンテンツの解釈と生成を学ぶ。また、コンテンツにおけるメディアミックスなど、マネジメント手法を学ぶ。
9:広告概論(時代と広告の変容)
広告の考え方。実際の広告事例をあげて仕組みを説明する。
10:メディア・コミュニケーション(広告、SP、PR、OOH)
ヒット広告の仕組みの説明。最新のカンヌクリエイティビティフェスティバルにおける新しい広告の傾向。
また、アーカー、ケラーなどのブランド論の基礎を学ぶ
11:スポーツのスポンサード
メディアにおけるスポーツイベントのとらえ方。スポーツコンテンツの現状とマネジメントを学ぶ。
12:オリンピックとFIFAワールドカップ
オリンピックとFIFAワールドカップの変遷をビジネスの視点で捉え、スポーツビジネスを理解する。
13:地域ブランドの概念とブランドストーリーのつくり方
地域も資源の伝達だけではその魅力は伝わらない。物語の作り方を学び、地域のブランド力を上げる方法を身につける。
14:コンテンツツーリズム
ドラマ、アニメ、映画の舞台へのツーリズムが盛んである。コンテンツによる地域誘客の現状を学ぶ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
最近のSNSを中心とするメディアや情報伝播の特徴について自ら分析しておいてください。地域誘客やコンテンツツーリズム(アニメ聖地巡礼やドラマツーリズムなど)についても意識して、各地域の施策など事前の情報を得ておいてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは、使用しない。講義内容によって、その都度関連書籍を提示する。
参考書References
岩崎達也『実践メディア・コンテンツ論入門』慶応義塾大学出版会
岩崎達也・小川孔輔編著『メディアの循環 伝えるメカニズム』(生産性出版)
増淵敏之・岩崎達也ほか『コンテンツツーリズム入門』(古今書院)
岩崎達也『日本テレビの1秒戦略』(小学館新書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終レポート(50%)、出席とクラスでの議論(50%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
座学を中心とした講義であるが、毎回の講義テーマにおけるディスカッションをしたい。学生たちも社会人であり、それぞれの道のプロである。当然日々問題意識をもって、自らの業務に取り組んでいる。活発な意見交換によって、授業の幅も深みも増すことと思う。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
メディアおよびコンテンツの状況は、社会の変化とともに日々変化しており、最新の情報を加味していくため、内容を変更する可能性がある。また、講義のテーマが授業の流れによって前後、追加、省略する場合がある。
・外部講師による、メディアおよびコンテンツマネジメントの講義を予定している。