文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)認知心理学認知心理学
吉村 浩一Hirokazu YOSHIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3620 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course deals with the cognitive processes of human, especially with perceptual system concerning vision and other modal systems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人の知覚を中心とする認知研究が、心理学の中でどのように行われているかの全体的流れを解説します。特に、知覚の中心的研究対象である視覚だけでなく、視覚と他の感覚様相との関係に焦点を当てます。
到達目標Goal
「百聞は一見にしかず」という言葉に代表されるように、見ることほど確かなことはないようにいわれがちです。しかし、事象を公正に判断し、適切に表現する能力や態度を養うには、見ることをはじめ知覚し認知する人の心のはたらきの中に個人の経験や推測に基づく主観的枠組みが機能していることを学ぶ必要があります。それによってこそ、客観的に物事を捉え、広い視野に立ち物事を公正に判断する力をつけることができるはずです。本授業では、知覚し認知するという心のはたらきを扱う認知心理学の概要を学ぶことにより、そのような能力の基礎を身につけることを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
第1回目の授業は、オンデマンド方式で行いますので、学年暦で最初の授業時間までにHoppiiの「お知らせ」の通知を受けられるようにしておいてください。授業は対面とオンデマンドのハイブリッド方式で行う予定ですが、状況により変更する可能性がありますので、毎回、Hoppiiの「お知らせ」に注意しておいてください。授業では、さまざまな画像の呈示を必要とするためパワーポイントを頻繁に使います。
課題は毎回出しますが、回答の中から手本となるものを選び、授業支援システムでフィードバックします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:はじめに
心理学の中で「認知」という考え方がどう位置づけられているかの概要説明
第2回:思考過程まで守備範囲とする認知心理学
素朴物理学やヒューリスティックなど人間特有の思考法の解説
第3回:情報論的アプローチ
認知心理学の重要な特徴であるコンピュータ・アナロジーの説明と人工知能研究との分かれ目の指摘
第4回:心のはたらきのモデル化
3つのタイプのモデルの提示と構成概念との関係の解説
第5回:知覚とイメージ
イメージすることと知覚することの類同性を裏づける実験
第6回:知覚の病理
脳損傷による知覚機能の障害例を紹介し、脳機能が知覚することにいかに重要に関わっているかの理解を促す
第7回:目の構造
ヒトの眼の構造の解説
第8回:眼球運動
視覚情報をキャッチするための目の動きの理解
第9回:逆さめがね実験(1)
目から入る映像情報が逆さになるめがねを着けたときどのようなことが起こるか、さらにはそれを長期間着け続けることによりどのような変化が生じるかの事実を解説する
第10回:逆さめがね実験(2)
上記の実験により生じる変化について、これまで心理学が行ってきた研究的解釈の紹介
第11回:視覚の優位
逆さめがね研究のように、視覚情報とそれ以外の感覚情報(触覚・聴覚・自己受容感覚など)が矛盾する情報を与えられたとき、原則的には視覚情報に沿う空間認知が章いることの解説
第12回:視覚の優位に反する知見
近年は、視覚の優位に反する事例が多く紹介されている。それらについての解説
第13回:資料に基づく議論の構築
心理学では実験を行うなど、取り組むテーマに関するデータを自ら生成し、それに基づいて議論を組み立て主張を行う。そのスタイルの意義についての解説
第14回:期末テストと全体の総括
期末テストを行った上で、その解説を中心とする全体の総括を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で取り上げたテーマや内容について、毎回、課題を提示します。受講者はその課題について文献やインターネットで情報を収集し、一週間後に各課題に対する回答を提出してください。それを平常点とします。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しません
参考書References
三浦佳世(編著)『現代の認知心理学1:知覚と感性』2010(北大路書房)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点70%と期末テスト30%により評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教材の配布が少ないとの指摘を受け、授業で使うパワポ資料を授業の前の週に教材としてアップして配布します。
その他の重要事項Others
この授業は、例年、秋学期に開講していますが、本年度は春学期開講となります。