文学部Faculty of Letters
PSY100BG(心理学 / Psychology 100)心理学基礎実験Ⅰ心理学基礎実験Ⅰ
島宗 理Satoru SHIMAMUNE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3708 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | X組 |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
As an introductory lab course, this course gives you hands-on experience with several elements of psychological research, such as planning, observation, measurement, data analysis, and discussion, by carrying out three to four experiments. The purpose of this course is to learn how to conduct experiments in psychology and how to present the results of the experiments in writing and in oral presentation.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「心と行動を科学的にとらえる実験マインドを養おう!」をテーマに心理学の実験を体験し、人間の認知や行動を科学的に捉える実験マインドを養います。人間の心や行動の働きについて「なぜだろう?」と疑問を持つこと、そしてその疑問を実験的に検討するための基礎的な考え方を学ぶことが目標です。目的、方法、結果、考察、引用文献の項からなる心理学における標準的なレポートの書き方やプレゼンテーション技法を身につけることも重視します。
到達目標Goal
○心理学の実験を行いながら、行動を記録・測定し、データを分析して、仮説を検証したり、制御変数を探索したりすることができるようになる。
○チームでデータの分析方法や結果の解釈について生産的に話し合うことができるようになる。
○データをグラフとして作成したり、科学的なレポートとして執筆できるようになる。
○実験結果を発表することができるようになる。また、他のチームの発表を聞き、質疑応答のやりとりができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP5」「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
知覚や認知、記憶や学習に関わる基礎的な心理学実験をチームに分かれて実習します。チームで話し合い、協力しながら、仮説と実験計画を立案し、準備を進め、実験を実施し、データを集計し、結果をプレセンテーションします。また、各自レポートをまとめ、提出します。
レポートの形式は、目的、方法、結果、考察、引用文献の項からなる心理学における標準的なレポートとし、書式については、日本心理学会の『執筆・投稿の手びき』に従って作成することを学びます。
レポートの提出・フィードバックはGoogleクラスを通じて行う予定です。クイズの得点はMoodleでフィードバックされます。授業全体の得点は学習支援システムを通じてフィードバックします。
【重要】新型コロナ感染拡大防止のために,この授業は感染状況に応じてオンラインと対面を適宜組み合わせて行います。学習支援システムのこの授業科目のトップページで,対応状況やそれに伴うシラバスからの変更点について案内しますのでご確認ください。教材の配信にはGoogle クラスを使います。Google クラスの授業コードも学習支援システムのこの授業科目のトップページでお知らせします。
学習支援システム:https://hoppii.hosei.ac.jp/portal
Google Classroom(Google クラス):https://classroom.google.com/
なお,初回授業はZoomで時間割通りに行います。それ以降の授業について説明しますので,受講希望の人は必ず参加してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業の内容と方法、約束事について説明し、チームを編成します。後の実験に使うアンケートも実施します。
第2回:実験実習(その1):対人関係における初頭効果 あなたの第一印象は?
対人関係における初頭効果について、クラス全体で実験をし、データを集計します。
前回回答したアンケートのデータをPCで入力します。
第3回:データの分析とレポートの執筆(その1)心理学のイメージ:大学1年生はどんなイメージをいだいて入学してくるのだろう?
心理学に対して受講生の皆さんがいだくイメージをKJ法を使って分析します。
第4回:データの分析とレポートの執筆(その2)データの視覚化:データが語るところを視える化する。
初頭効果の実験のデータと心理学のイメージのデータをExcelを使って集計し、グラフにします。
第5回:データの分析とレポートの執筆(その3)
初頭効果の実験と心理学のイメージについてレポートを書きます。レポートの書き方を解説し、練習します。
第6回:実験実習(その2)記憶の実験(具体的な内容は授業で明かされます)
記録の実験をクラス全体で実施してデータを集計します。
第7回:データの分析とレポートの執筆(その4)
心理学の研究論文には書き方の約束事があります。これを解説し、記憶の実験のデータを使って約束事を守ってレポートを書く練習をします。
第8回:実験実習(その3)運動の実験(具体的な内容は授業で明かされます)
学習の実験をクラスごとに実施してデータを集計します。
第9回:実験実習(その4)知覚の実験(具体的な内容は授業で明かされます)
感覚モダリティ間の相互作用を検討する実験を行い、データを分析します。
第10回:データの分析とレポートの執筆(その5)
前回の実験のレポートを書きながら、論文を推敲する練習をします。
第11回:研究発表(準備その1)
プレゼンテーションの方法について説明します。研究からわかったことをわかりやすく伝えること、聞き手からの質問に答えて、次の研究のヒントになるアイディアをみつけることが目標です。
各チームで前期に行った実験から一つ選び、プレゼン資料をPowerPointを使って作成し、発表の準備と練習をします。
第12回:研究発表(準備その2)
同上
第13回:研究発表(本番)
チームごとにクラスの前に出てプレゼンテーションをします。質疑応答の練習もします。
第14回:レポート作成
春学期に行った実験やレポートを振り返り、まとめ、レポートを作成します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
実験実習は授業時間内に行いますが、データの集計や分析、レポートの作成などは、授業時間外に行うことになります。具体的には毎回授業終了時に指示します(例:「データをExcelにまとめる」「チームで実験結果について考察する」「レポートを作成し、提出する」)。
また、この授業では実験の「実習」が主な目的なので、各実験に関する詳しい解説は行いません。興味を持った人は各自積極的に参考書などを読んで勉強しましょう。
授業では Word、Excel、PowerPointを多用します。これらのソフトウエアに慣れていない人は、情報処理の授業を履修したり、ピアが開催する講習会に参加したり、あるいは自習することで、自分から進んで補習して下さい。
本授業の準備・復習時間は、それぞれ平均4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストはありません。
参考書References
○2015年改訂版 執筆・投稿の手びき 日本心理学会(2015)
○心理学実験ノート 心理学実験ノート編纂委員会 (2001)二瓶社
○パーソナル・コンピュータによる心理学実験入門:誰でもすぐにできるコンピュータ実験 北村英哉・坂本正浩 (編) ナカニシヤ出版 (2004)
○実験とテスト:心理学の基礎 (実習編)心理学実験指導研究会 (1985) 培風館
○心理学のためのレポート・卒業論文の書き方 杉本 敏夫(2005)サイエンス社
○ゼロからわかる 大学生のためのレポート・論文の書き方 石井一成(2011)ナツメ社
○この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本 石黒 圭(2012)日本実業出版社
成績評価の方法と基準Grading criteria
○実験実習の授業ですので、実習への参加、レポート作成を重視し、授業参加50%、レポート50%で成績をつけます。
○欠席が5回以上になると自動的にE評価になります。
○実験実習という授業の特性のため、怪我や病気、忌引き、部活動などの大会など、大学が公に認めている理由でも欠席扱いになりますので注意して下さい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(2020年度は授業改善アンケートが実施されませんでした) *独自に行なったアンケートからの気づきを書きます。
この授業の受講生のほとんどは新入生で,コロナ禍でいきなり4月からオンライン授業となりました。慣れない環境で大学に来ることもできず,友達もできないなか,みなさん全力を尽くして授業課題に取り組んでくれました。
対面授業が実現できなかったことや,Zoomなどを使ったコミュニケーションもしなかったと,PCの課題が難しかったことに不満を述べる履修生が多かったです。
一方,都合のより時間に課題に取り組めることや,レポートにコメントがもらえたことなどを肯定的に評価している受講生も多かったです。
具体的な授業改善案を提案してくれた人も多かったので,コロナの感染拡大状況にもよりますが,次年度はできる限り,受講生同士のコミュニケーション機会を確保するように授業を計画します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
実験の実施やデータの分析、レポートの作成にPCを用います。
その他の重要事項Others
○ W・Xクラスで内容は同じです。Wクラスの人は月曜2限、Xの人は月曜3限を履修して下さい。
○ オフィスアワーは春学期は金曜日の4限、秋学期は火曜日の2限、場所は研究室(富士見坂校舎6F9号室)です。