文学部Faculty of Letters
HUG300BF(人文地理学 / Human geography 300)人文地理学特講(1)人文地理学特講(1)
小田 宏信Hironobu ODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3455 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course provides an introduction to economic and industrial geography. Topic areas include economic globalization, spatial distribution of industrial sectors, multinational corporations, regional economic development, and illegal economic activities.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
産業立地論と産業集積論をベースにした経済地理学の主要な関心事について,基本的な考え方と研究事例を紹介します。これを通じて,地理的見方,考え方を培い,地理学の立場から現代の経済社会をみつめる一助とします。
到達目標Goal
1.経済地理学の視点から,地域の発展と変容のメカニズムを理解できる。
2.産業立地論や産業集積論の基本を理解できる
3.産業立地と経済発展の関わりについて理解できる。
4.地理学の観点から現代社会を見つめることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オーソドックスな講義形式の授業です。
学習支援システムを通じた小課題の提出をお願いする予定です。フィードバックは授業時に口頭で、もしくは学習支援システムを通じて行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:産業立地論の基本概念──距離と拡がり
産業活動にとっての距離と拡がりについて考えます。
→テキスト:序章、第1章1節
第2回:産業立地論の古典(1)──チューネンの農業立地論
チューネン理論の意義について考えます。
→テキスト:第1章2節(1)
第3回:産業立地論の古典(2)──ウェーバーの工業立地論
ウェーバーの工業立地論について輸送費指向論を中心に紹介します。
→テキスト:第1章2節(2)
第4回:産業立地論の古典(3)──クリスタラーの中心地理論
中心地論の基本的な考え方を学びます。
→テキスト:第1章2節(3)
第5回:集積と外部経済の理論
ウェーバー,マーシャルやヴァーノンの古典的理解を中心に,産業集積論の基本的な考え方を学びます。
→テキスト:第1章3節、第10章1節
第6回:グローバル化のなかでのローカリゼーション──ICTおよびコンテンツ産業を中心に
グローバル化の中で、ローカルなもののもつ役割について考えます。
→テキスト:第5章2節(1)、第7章2節(3)、第10章2節(1)、第13章
第7回:工業分散と企業内地域間分業──前グローバル化期までの日本を事例に
工業立地の分散と企業内地域間分業について,事例を通じて考えます。
→テキスト:第1章3節(2)、第5章1節
第8回:グローバル生産ネットワークの形成──対外直接投資と多国籍企業の事業展開
直接投資の理論を紹介するとともに,日本の自動車メーカーを事例に,海外展開の実際を紹介します。
→テキスト:第5章2節3節、第11章
第9回:グローバルな商品流動と商品連鎖
グローバルな商品連鎖が途上国の発展の道筋に与える影響を考えます。
→テキスト:第6章
第10回:新興国の工業化と大都市問題
東南アジアを事例に工業化のプロセスを追い、それに伴う諸問題を考えます。
→テキスト:第11章
第11回:国民経済の地域間不均衡と都市群システム
地域格差の形成のメカニズムについて考えます。
→テキスト:第2章2節および第9章2節
第12回:大都市の衰退と再生、そして世界都市化
大都市圏のダイナミズムと世界都市化に伴う諸問題を考えます。
→テキスト:第8章および第9章1節
第13回:大都市のものづくり産業
東京を中心に大都市におけるものづくり産業集積の現代的意義を考えます。
→テキスト:第7章2節(4)および第10章
第14回:まとめ
全体を振り返り、到達度を確認します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストを用いて毎回の予習・復習を着実に心がけてください。復習用の課題が出た場合には,それに取り組んで下さい。本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
伊藤達也・小田宏信・加藤幸治編『経済地理学への招待』ミネルヴァ書房、2020年。
このテキストの、序章、第1章、第2章、第5章、第6章、第7章、第8章、第9章、第10章、第11章、第13章の部分を扱います。
参考書References
経済地理学会編『キーワードで読む経済地理学』原書房、2018年.
小田宏信『現代日本の機械工業集積』古今書院、2005年.
竹内淳彦・小田宏信編『日本経済地理読本(第9版)』東洋経済新報社、2014年.
貝沼恵美・小田宏信・森島済『変動するフィリピン』二宮書店、2009年.
杉浦芳夫編『空間の経済地理』朝倉書店、2004年.
青山裕子ほか(小田宏信ほか訳)『経済地理学キーコンセプト』古今書院、2014年.
菊地俊夫・小田宏信編『東南アジア・オセアニア』朝倉書店、2014年.
加賀美雅弘編『ヨーロッパ』朝倉書店、2019年.
矢ヶ崎典隆ほか編『グローバリゼーション』朝倉書店,2018年.
サクセニアン,A.(山形浩生・柏木亮二訳)『現代の二都物語』日経BP、2009年.
サクセニアン,A.(酒井泰介訳)『最新・経済地理学』日経BP、2008年.
フロリダ,R.(井口典夫訳)『クリエイティブ都市論』ダイヤモンド社,2009年.
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常時の小課題(60%)と最終の到達度確認テスト(40%)より評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
最初の方は抽象的でイメージしにくい部分もあるかも知れませんが、徐々に具体的な話になってきますので、しばらくご辛抱ください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを使用します。
その他の重要事項Others
配布プリントは毎回、A4で4ページないし8ページ分をお渡しします。ファイリングする小冊子となりますので、整理を心がけてください。