文学部Faculty of Letters
GEO300BF(地理学 / Geography 300)地理学史地理学史
中俣 均Hitoshi NAKAMATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3513 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course deals with the brief history of Human Geography.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
地理学という「思想」の発生と展開、およびその背景を、過去の時代の文脈に即して理解し、現在の、そして将来の地理学のありかたを模索するのが、地理学史を学ぶ意味であろう。本科目では、A.Humboldt以降の近代地理学の歩みを概観し、現代の地理学の存立基盤について講義する。半期授業なので、網羅的というよりはトピカルにエピソードを取り上げていくが、それら個々のことがらにこだわるよりも、おおまかな「思想」の流れを理解することが大切である。
到達目標Goal
近代地理学の歩みについて、おおよそのイメージを持てるようになるとともに、受講者各自の地理学的な関心のあり方が、そうした文脈の中のどういったところに位置付けられるものかを自覚できるようになることが目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
近代地理学におけるパラダイム転換に寄与したと考えられるいく人かの人物や業績について、適宜具体的に取り上げてその意味を考える。初めに、世界の地理学の歩みについて概観したあと、日本の、とくにアカデミズムの地理学の歴史を、いくつかの「論争」を題材にしながら講義する。なお、主題はもっぱら、人文地理学分野を中心としたものになろう。教室での対面授業と、学習支援システムを通じての課題学習とを併用する。課題については、できるだけコメントを付して受講者に返却するとともに、対面授業で課題の意図・意味を詳しく説明する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:はじめに
講義の全体像の提示
第2回:Darwinと進化主義思想の浸透
サンゴ礁の多様性
第3回:自然環境決定論
ハンチントンの気候決定論の問題点
第4回:景観概念の成立
関係から景観へ
第5回:Hartshornの地理学方法論
地誌こそ地理学
第6回:Shaeferの「例外主義」批判
理論・計量地理学へ
第7回:Harrisの都市の機能分類
計量地理学の盛衰
第8回:Relpfの近代主義批判
没場所性
第9回:TuanのHumanism
トポフィリア
第10回:空間論的転回
20世紀末の地理学の革新
第11回:帝国大学の地理学
日本のアカデミズムの地理学
第12回:和辻哲郎と「風土」
「風土」概念の問題点について
第13回:砺波散村成立論争
日本の人文地理学の黎明
第14回:総まとめと整理
世界地理学の地理学と日本の
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義の内容を、かならず振り返ってノートを整理しておくこと。また、できるなら各回のテーマに関連する原著論文を部分的にでもよいから読んでみようとすること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
とくには使用しない。
参考書References
◎杉浦芳夫(1999):地理学の歴史 歴史の地理学.
『AERA MOOK 地理学がわかる』(朝日新聞社)
◎手塚章(1988):地理学の伝統と革新.
中村和郎・高橋伸夫編『地理学講座1 地理学への招待』(古今書院)
◎岡田俊裕(2002):『地理学史 人物と論争』(古今書院)
成績評価の方法と基準Grading criteria
原則として学期末の筆記試験(持ち込み自由)の結果により成績を評価する(100%)。なお、継続的に授業に出席しなければ単位取得は覚束ないと心得てほしい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
普段の授業ではあまり登場しない地理学者や地理学概念が頻出するであろうから、そういったトピックを受講者自身の興味関心にできるだけ引きつけて理解できるように心がけてほしい。