文学部Faculty of Letters
GEO200BF(地理学 / Geography 200)日本地誌(1)日本地誌(1)
中俣 均Hitoshi NAKAMATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3410 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to know the regional geography of OKINAWA,
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本の中の「異文化」地域である「沖縄」について考えることを通じて、日本の実態=実体を相対化する視点を養うことが目標である。スケールこそ違え、日本が大小さまざまな島嶼からなる一つの地域的まとまり(システム)であるように、沖縄もいわゆる沖縄本島を中心にした大小の離島の集合体である。したがって、それら日本の島嶼群が構成する地域システムの在り方を考えるためには、沖縄の島々が形作る地域システムは、格好の比較対照軸を提供してくれるはずである。
到達目標Goal
世界を構成する個別地域について語る(「説明する」)こと、そうした個別地域を認識することとはどのようなことかを知ること。また、具体的には現在の沖縄という地域に関する知識・認識を深め、そのことを通じて「日本という地域」のありようとそれが抱える矛盾・問題点を認識すること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教室での対面授業と、学習支援システムを通じての課題学習とを併用する。課題については、できるだけコメントを付して受講者に返却するとともに、対面授業で課題の意図・意味を詳しく説明する。できるだけ視覚に訴える材料を提示しながら授業を進めたい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:はじめに:「沖縄」について考えることの意味
地誌を考えるスケール、地域システムとしての島嶼群,異文化認識と理解,講義内容の説明,参考文献の指示
第2回:外から見る「沖縄」・内から見る「沖縄」
「沖縄」と「琉球」,島々の実像と呼称
第3回:高い島・低い島-島嶼群の自然的基盤
高島と低島,サンゴ礁とその性質,サンゴ礁の環境と人々の生活
第4回:「亜熱帯」?の自然と景観
台風銀座,多雨地域の旱魃,特異な生物相
第5回:琉球王国以前:歴史論①
群雄割拠,グスク時代,古琉球
第6回:琉球王国の成立:歴史論②
三山統一,交易国家,島津の琉球入り
第7回:「世」替わりの中で:歴史論③
琉球処分,ヤマト世・アメリカ世・ウチナー世
第8回:沖縄の人口変動と都市・村落
海外移民,人口の偏在,高失業率と相互扶助
第9回:基地依存経済と観光振興:第3次産業論
基地依存経済,財政依存経済,観光化
第10回:沖縄の生業と産業:第1次産業論
農業の特色,サトウキビ・モノカルチュア,イモ・キビ・マメ・ブタ体系,電照菊
第11回:ふるわないモノ造り:第2次産業論
地場産業,伝統工芸,インフラ(交通網)、県土(国土)開発の矛盾
第12回:カミ観念と祭祀世界
ノロ(神女),御嶽,ニライカナイ
第13回:風水思想と二元論的生活空間
風水思想,地割制集落,集落移動,二棟造り,方位観
第14回:せめぎ合う文化層
琉球方言の実相と方言論争,同化と異化,伝統の創造:太平洋の要石,NYMBYとしての米軍基地,島嶼群としての沖縄と日本
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
随時課題を指示する課題レポートの作成。また、新聞などのメディアで取り上げられる「沖縄」関連の出来事などへも目配りすることを忘れないようにしてほしい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に使用しないが、参照すべき文献については講義の中で随時指示する。またほとんど毎回、教材プリントを学習支援システムを通じて数枚配布する。
参考書References
参照すべき文献については講義の中で随時指示する。それ以外に、下記の概説書をぜひ通読しておいてほしい。
・外間守善(1986)『沖縄の歴史と文化』(中公新書)
・櫻澤 誠(2015)『沖縄現代史』(中公新書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末試験の結果(70 %)と平常点(30%)を成績判定の材料とする。平常点とは、数回提出してもらう課題レポートの成績のことである。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業に関係する事項の、主体的な情報収集(既存メディアなどからの)を促すようつとめる。