文学部Faculty of Letters
HIS200BE(史学 / History 200)西洋史特講Ⅵ西洋史特講Ⅵ
大鳥 由香子Yukako OTORI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3173 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course explores how women became enfranchised in the United States and how their formal participation in federal politics shaped twentieth-century American society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本年(2021年)、アメリカ合衆国の歴史では初めて、女性が副大統領に就任した。カマラ・ハリス氏が副大統領に当選した昨年(2020 年)はまた、連邦レベルでの女性参政権が認められて 100 年の節目であった。本講義では 19 世紀後半からのアメリカ史をたどり、アメリカ政治における女性とジェンダーについて考察を深める。ジェンダーギャップという点からすると、日本よりもアメリカ社会の方が「進んでいる」という評価を下されることが多い。一方、アメリカ合衆国のなかには、人工妊娠中絶が厳しく規制される州、一夫多妻制が行われているコミュニティがあるなど、決して「アメリカの方が進んでいる」という一言では片付けられない側面もある。結局のところ、連邦レベルでの女性参政権の付与は、アメリカ政治をどのように変えたのだろうか。アメリカ政治をジェンダーの視点から分析すると、どのような変化が起きてきたのだろうか。なお、現代アメリカの政治情勢に鑑み、人種問題や中絶問題に関する事柄を多く扱うことになる。
到達目標Goal
アメリカの政治文化における政治とジェンダーについての基礎的な知識を得る。
英文の史料を解釈する能力を伸ばす。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は基本的に講義形式で進める。履修人数によっては、演習形式を取り入れる場合もあるが、毎週のリーディング課題に関するリアクションペーパーの提出は必須となる。また、日本語訳のない英語の史料の講読を課題とする週もある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業内容の紹介
第2回:19 世紀アメリカにおける女性と教育
女性参政権運動はどのように始まったのか。
第3回:ハル・ハウスの女性たち
参政権のない女性たちはどのように政治に関わったのか。
第4回:第一次世界大戦と女性参政権
アメリカ女性はなぜ戦争に協力したのか。
第5回:フェミニズムと産児制限運動
妊娠や出産をめぐる規制はどのように変化してきたのか。
第6回:ニューディールと女性たち
アメリカ女性は社会福祉にどのように関わっていたのか。
第7回:第二次世界大戦と女性の戦争参加
第二次世界大戦はアメリカ女性の暮らしをどのように変えたのか。
第8回:冷戦と女性
軍産複合体はアメリカ女性の暮らしをどのように変えたのか。
第9回:ジム・クロウ法への挑戦
黒人女性は何をどのように変えようとしたのか。
第10回:フェミニズムと女性の社会進出
1970年代のフェミニズムはどのような法改正を要求したのか。
第11回:妊娠中絶をめぐる戦い
なぜアメリカで妊娠中絶は政治の争点になったのか。
第12回:女性の政治進出
ガラスの天井とは何か。女性の政治進出は何をどのように変えたのか。
第13回:同性婚論争
同性婚の権利はどのようにして認められたのか。
第14回:期末試験
期末試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授本授業の準備・復習時間は各4時間を標準とします。学生は授業の復習のほか、毎週のリーディングに関する課題を行ってもらいます。課題については次週の授業で解説を行う、また皆さんのコメントを取り上げるなどの形でフィードバックを行います。履修人数によっては、皆さんの提出課題に基づくディスカッションを授業内で行うことも予定しています。また、南北戦争期以降アメリカ史の基本的な流れを各自で抑え、授業内で行う小テスト(持ち込み不可)でアメリカ史に関する基本的な事項に関する定着を図ります。学期中に最低1本は授業内容に関するドキュメンタリーを視聴し、作品分析を行うレポートを執筆します。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。資料については、適宜配布する。
参考書References
リンダ・K・カーバー、ジェーン・シェロン・ドゥハート編著、有賀夏紀 [ほか] 編訳『ウィメンズアメリカ 資料編』 (2000)
エレン・キャロル・デュボイス、リン・デュメニル著 、石井紀子 [ほか] 訳『女性の目からみたアメリカ史 』(2009)
有賀夏紀、小檜山ルイ『アメリカ・ジェンダー史研究入門』(2010)
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎週の課題(履修者数によってディスカッションへの参加と貢献):30%
中間レポート:20%
小テスト:10%
期末試験:40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更により該当せず
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布・課題提出等のために学習支援システム等を利用する予定。