文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）日本史特講Ⅵ日本史特講Ⅵ
米崎 清実Kiyomi YONEZAKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | A3159 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Local documents of Edo period, which can be regarded as cultural heritage exist in all part of Japan.In order to understand the nation and society of Edo period, there is a method to approach from local community through analysis of regional documents.In this course students learn the method of deciphering and analyzing the documents. And through the process, students comprehend formation, operation and maintenance of local communities of Edo period.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本各地には文化遺産ともいえる近世の地方文書が伝来しています。近世の国家や社会を理解するために、地方文書の分析を通じた地域社会からアプローチする方法があります。授業では、地方文書の解読、分析方法を学ぶとともに、それらを通じた近世地域社会の成立、維持運営、展開について理解します。
到達目標Goal
・地域史研究の意義を理解します。
・さまざまな近世の地方文書が作成され、伝来してきた意義を理解します。
・地方文書を解読し、分析できる力を修得します。
・地方文書の分析を通じて、近世の国家や社会を理解します。
・今日の街づくりや地域文化について考える視野を培います。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
主に関東の地方文書の解読、分析を通じて近世の地域社会の成立から近代移行期までを項目ごとに解説します。受講生自らが史料を解読し、主体的に考え、意見を述べてもらう双方向の授業運営を図ります。授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつかを取り上げ、全体に対してのフィードバックを行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
講義の内容と評価の方法、課題の説明、文化遺産としての地方文書、近世地域史研究の意義
第2回：近世の支配体制と地方文書
近世の支配体制、地方文書の成立、地方文書の種類
第3回：近世村落の成立と検地
検地帳の記載内容、検地帳の分析、検地の意義、郷から村
第4回：百姓の家
宗門人別帳の記載内容、宗門人別帳の分析、家の特徴、村内の家格
第5回：村の法・財政と村落運営
村議定、村入用、村役人の家、村役人制
第6回：村組と地域格差
村の中のムラ、村組の役割、村の中心、村役人をめぐる村組の対立
第7回：支配のしくみと地域社会
幕領支配のしくみ、中間支配機構の成立と役割、非領国地域の特質
第8回：百姓の年貢諸役
年貢諸役、年貢諸役を負担するしくみと意識
第9回：地域社会の身分集団
地域社会の身分集団、村を訪れる人々、村人と身分集団
第10回：村人の信仰と文化活動
村社会と寺院、村人の信仰、旅と参詣、村人の文化活動
第11回：村の祭りと若者仲間
村の社会組織・祭祀組織、祭礼の秩序とその変容、若者仲間と地域意識
第12回：村社会の生業と百姓意識
村人の生業、商品生産の展開、救済と百姓成り立ち
第13回：村社会と家族の秩序
村落生活の変化と家族、家族への眼差し、家と村の存続
第14回：まとめ
近世から近代へ、異文化としての近世の地域社会、現代まで続く近世の地域社会
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布史料（活字にした近世の地方文書）を理解できるように、わからない文言などを辞書で調べて、授業に出席してください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定しません。資料を配布します。
参考書References
木村礎『近世の村』（1980年、教育社）、水林彪『封建制の再編と日本的社会の確立』（1987年、山川出版社）、大石学編『多摩と江戸』（2000年、けやき出版）、その他授業の中で適宜紹介します。大藤修『近世村人のライフサイクル』（2003年、山川出版社）、水本邦彦『村―百姓たちの近世―』（2015年、岩波新書）
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験（８０％）、平常点（２０％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
資料（配布資料）を用いて具体的に近世の地域社会について解説します。また、学生との意思疎通を図る双方向の授業運営を心がけます。
担当教員の専門分野等
日本近世・近代史。博物館学。文化政策学。