文学部Faculty of Letters
HIS200BE(史学 / History 200)日本史特講Ⅴ日本史特講Ⅴ
友田 昌宏Masahiro TOMODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3158 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Japan was embedded into the Western international system without any choices after Perry came from America to Japan in 1853 and the Tokugawa Shogunate entered into the Treaty of Amity and Commerce with five countries in 1858. Following the opening of the country to the world, the spirit of the domestic reform grew in Japan. Not only the Tokugawa Shogunate, but also the Imperial Court, the clans and the common people more or less faced national crisis and reacted to it. Therefore the new government was established under the Emperor and various reforms were carried out. This class focuses on The Meiji restoration, especially the domestic politics from the Perry’s arrival in 1853 to the Seinan War in 1877.
It is important for us to know what crisis Japan faced and how the people reacted to it about 150 years ago, for understanding domestic and diplomatic problems that today’s Japan have.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
今から約150年前、日本は大変大きな変革を体験しました。明治維新です。ペリーの来航、つづく開国によって、日本はいやおうなく国際社会のなかに組み込まれることになりました。それに呼応するかたちで国内でも改革の気運が高まります。幕府・朝廷・諸藩、そして、庶民たち、あらゆる階層の人々が、大なり小なり国難に向き合って行動し、その結果、日本には、天皇を君主とする新しい政府が生まれ、その政府のもと様々な改革が行われます。この講義はペリー来航から西南戦争までの日本の国内政治に関して概観します。
現在、日本は国内外に様々な問題を抱えています。150年前の日本がどのような問題に直面し、そのなかで人々はいかに行動したのかを知ることは、私たちが現在の日本を深く知る上でも重要なことでしょう。
到達目標Goal
1、ペリー来航から西南戦争にいたるまでの時代の経過が理解できる。
2、さまざまな勢力から多角的に時代を考察することができる。
3、どこか時代の流れの変わり目か、その前後で状勢がどのように変わったのか理解できる。
4、現代の問題にリンクしてこの時期を考えることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面で行います。プリントを配布して講義形式で授業を行います。講義形式ですが、時折、意見を求めることがあります。折にふれてリアクションペーパーの提出を求めます。リアクションペーパーにはコメントを入れて次の回に返却するかたちでフィードバックします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ペリー来航の衝撃
これからの授業の概要を示したうえで、幕末の動乱の幕開けと言われるペリー来航が国内政治にどのような影響を与えたのかを考察します。
第2回:条約締結問題と将軍継嗣問題―諸藩・朝廷の台頭―
通商条約の締結をめぐって幕府と諸大名・朝廷の対立がおこり、諸大名が将軍継嗣に介入、朝廷との結びつきを強めていく様相を探ります。
第3回:戊午の密勅と安政の大獄―井伊直弼の危機感―
条約調印への批判を安政の大獄で弾圧し、桜田門外の変で倒れた大老井伊直弼。彼は何に危機感をいだき、いかにして一連の政策に踏み切ったのか探ります。
第4回:公武合体と破約攘夷―諸藩の国事周旋活動―
公武合体により幕府が権威の再建を図ろうとするなか、薩長ら西南雄藩が国政への介入をはかり、国事周旋活動を展開します。ここでは薩長の国事周旋活動の特質を探ります。
第5回:分裂の解消にむけて―模索する国政のありかた―
文久3年8月18日の政変で長州藩が京都から駆逐され、新たな国政のあり方が模索されます。しかし、それは新たに幕府と薩摩藩など雄藩の対立を生み出しました。ここではその過程を考察します。
第6回:条約問題と長州処分問題
ここでは、長年の懸案であった条約問題がいかに解決されたのか、長州処分問題が幕府の内部にいかなる亀裂を生み、薩摩藩と長州藩との連合を決定づけたのかを探ります。
第7回:大政奉還と王政復古
慶応3年、将軍徳川慶喜は朝廷に大政奉還、その2ヶ月後、薩摩藩は慶喜を排除する形で王政復古を断行、ここではその間の慶喜と薩摩藩の駆け引きを探ります。
第8回:戊辰戦争(1)―維新官僚の台頭―
薩長と旧幕府との対立は、戊辰戦争に帰結します。ここでは戦争の過程において薩長の藩士層が新政府の実権を握っていく様相を探ります。
第9回:戊辰戦争(2)―奥羽越列藩同盟―
新政府は旧幕府とともに朝敵となった会津・庄内両藩の奥羽諸藩に命じます。これに対して、奥羽越諸藩は列藩同盟を結成し、やがて会庄両藩とともに新政府軍と交戦します。ここでは奥羽越列藩同盟の形成過程とその性質を探ります。
第10回:廃藩置県への道―中央集権への道―
戊辰戦争に勝利した新政府は、藩への統制を強めていき、それは廃藩置県に帰結します。廃藩置県はどのような過程を経て実現したのか探ります。
第11回:岩倉使節団と留守政府
廃藩置県後、岩倉具視ら一行が、欧米へと向かいます。一方、留守を預かった政府は改革を押し進めます。改革をめぐる両者の相違を考察します。
第12回:大久保政権の成立
明治6年政変、佐賀の乱、台湾出兵などの危機を乗り越え、政府内では指導権を握ったのは大久保利通でした。大久保政権の成立の意義を探ります。
第13回:自由民権と士族反乱
大久保政権の確立によって政府から排除された勢力、大久保政権の政策によって既得権益を失っていく士族は、不満は募らせます。その結果、自由民権運動と士族反乱という二つの反政府運動が生まれます。ここではこれら2つの運動の関係性と特質を探ります。
第14回:まとめ
これまでの授業を総括して明治維新とは何だったのか考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業中紹介した参考文献をあらかじめ目を通して予習し、授業中に配布した資料をもとに復習をしてください。予復習に費やす時間はおおむね4時間とします。
テキスト(教科書)Textbooks
とくに定めません。プリントを配布して講義します。
参考書References
その都度紹介いたしますが、さしあたり青山忠正『明治維新(日本近世の歴史6)』(吉川弘文館、2012年)を挙げておきます。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業が対面で行われる場合は、リアクションペーパー(20%)・期末試験(70%)・授業に対する取り組み方(10%)によって評価します。
リモートの授業の場合は、定期的に課すレポートの内容(100%)によって評価します
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
とくにリモートの場合はパソコンが必要になってくると思いますので、事前に手配していただければと思います。