文学部Faculty of Letters
HIS300BE(史学 / History 300)西洋史外書講読Ⅰ西洋史外書講読Ⅰ
後藤 篤子Atsuko GOTOU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3147 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students improve themselves in reading comprehension of academic works written in English.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
英語の論説文から著者の主張を正確に読み取る能力は、西洋史で卒業論文を書く際に必要となるだけでなく、グローバル化時代の社会人にも広く求められるものです。この授業では西洋前近代に関連する学術論文を素材として、英語論説文の読解方法を学びます。
到達目標Goal
(1)英文の構造を正確に把握できるようになる(これは、英文を速読できるようになるためにも、必須の能力です)。
(2)接続詞等に留意しつつ著者の立論をたどり、その主張を正確に理解できるようになる。
(3)英語学術論文の註の付け方の基本を学び、註内容を理解できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
古代ローマが中世・近現代ドイツでどのように受容されたかをテーマにする英語論文を精読します。毎回の授業前に学習支援システム上で、受講生にはテキストの指定箇所の和訳を提出してもらい、教員からは該当箇所の試訳と簡単な英文構造説明を配布します。受講生はそれらを参照しつつ自分が提出した和訳を見直したうえで、毎回の教室授業に臨んでください。教室授業は、指定箇所の英文構造等の詳説、質疑応答、内容に関する討議を中心に進めます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
テキストの確認と授業の進め方の解説。英文構造を把握するとはどういうことかの説明。
第2回:英語学術文献の読み方
英語論文和訳に向けた予習方法および毎回の課題提出方法の説明。
第3回:ドイツ地域とローマの歴史的関係(1)―古代ローマ帝国からいわゆる神聖ローマ帝国へ
第1回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第4回:ドイツ地域とローマの歴史的関係(2)―「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」へ
第2回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第5回:ローマの多様なイメージの展開―ルネサンス期の状況
第3回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第6回:ドイツの「人文主義」における古典古代
第4回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第7回:19世紀におけるドイツ「民族主義」高揚の影響
第5回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第8回:ドイツ帝国における古代ローマのイメージ
第6回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第9回:ナチス時代における錯綜した「古代」受容
第7回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第10回:第2次世界大戦後、特に東ドイツにおける状況
第8回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第11回:考古学研究の発展(1)―啓蒙時代以後の古代ローマ研究の進展
第9回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第12回:考古学研究の発展(2)―ドイツ帝国下のローマ考古学の進展とナチス時代の「反ローマ的」考古学の進展
第10回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第13回:考古学研究の発展(3)―東西ドイツおよび統一後の状況
第11回課題に関する解説と質疑応答、討議。
第14回:まとめ
到達度の確認
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、テキストの指定箇所の和訳を期限までに学習支援システムの課題欄に提出。その後、教材欄で配布される教員による試訳と英文構造説明を参照しつつ自分の和訳を見直し、誤訳や不適訳があった場合はその原因を考える。それだけの予習をしたうえで、毎回の教室授業に臨むこと。教室授業後は、課題箇所に関する教員の解説、および質疑応答や討議の内容を踏まえて、自分が英語論文の内容を正確に把握できているか確認すること。その確認は次回課題の予習に必要となる。受講生の基本的英語力によって多少の違いはあっても、本授業の準備学習には目安として3~4時間を、復習にも1~2時間を要するであろう。
テキスト(教科書)Textbooks
Manuela Struck, "The Heilige Römische Reich Deutscher Nation and Hermann the German", in: Richard Hingley ed., Images of Rome: Perceptions of ancient Rome in Europe and the United States in the modern age, Portsmouth, 2001.
参考書References
歴史学研究会編『幻影のローマ―〈伝統〉の継承とイメージの変容』青木書店、2006年。
アルベール・ドゥマン、栗田伸子訳「アドルフ=ヒトラーの政治思想におけるローマとゲルマニア」、倉橋良伸ほか編『躍動するローマ世界―支配と解放運動をめぐって』(理想社、2002年)所収。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(毎回の課題の提出状況および和訳の精度)60%、期末試験40%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度アンケートは回答数が少なすぎて精度には欠けるかもしれないが、オンライン授業の方法自体は好評だったようだ。特に教員の試訳配布は復習に役立つので次年度以降も続けてほしいという要望があったので、2021年度も継続するつもりである。ただ、課題の量が多過ぎた、教員による試訳や英文構造のアップのタイミングが遅すぎたという声もあったため、2021年度は受講生とも相談して課題量を加減する、課題提出期限と教員による試訳・英文構造説明のアップのタイミングを調整する等、改善を図りたい。