文学部Faculty of Letters
HIS200BE（史学 / History 200）日本中世史日本中世史
及川 亘Wataru OIKAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | A3115 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The life of modern people is often described as "urban". Through the urbanization of life, we enjoy the various conveniences and comforts of everyday , and also face the problems unique to the city. It can be said that it was the medieval people who first experienced them in the Japanese archipelago, including at the people's level. In this class, using "Rakuchu Rakugai Zu Byobu", which depicts Kyoto from the first half of the 16th century to the first half of the 17th century, as a material, while reading each one drawn there, changes in the cityscape from the Middle Ages to the early modern period, Think about the way people live in the city.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
現代人の生活はしばしば「都市的」と形容される。生活の都市化によって、われわれは都市を基軸とする社会的分業がもたらす様々な日常の便利さや快適さを享受するとともに、都市ならではの問題にも直面する。日本列島で初めてそれらを民衆レベルまで含めて体験することになったのは、中世の人々であると言ってよいだろう。本授業では、16世紀前半から17世紀前半の京都を描いた「洛中洛外図屏風」を素材として、そこに描かれるものを一つ一つ読み解きながら、中世から近世に至る都市景観の変化や、都市に住む人々の生活のあり方について考える。
到達目標Goal
「洛中洛外図屏風」の読解を通じて、画像史料読解の基礎を学ぶとともに、都市に関連するトピックを中心として、日本中世・近世史の基礎的な概念や考え方を学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
最初に「洛中洛外図屏風」に描かれている場面の読み方や調べ方を例示し、その後は担当者（受講人数によってはグループ）を決めて、担当箇所に何がどのように描かれているか、調べて分かったこと、考えたことを発表してもらい、参加者全員で討論する。併せて教員側からは関連資料を提示しながら解説（フィードバック）する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：「洛中洛外図屏風」について
ガイダンス 授業の進め方と利用史料について
第2回：「洛中洛外図屏風」歴博甲本を読む ①
下京隻（右隻）第一・二扇を読む。
第3回：「洛中洛外図屏風」歴博甲本を読む ②
下京隻（右隻）第三・四扇を読む。
第4回：「洛中洛外図屏風」歴博甲本を読む ③
下京隻（右隻）第五・六扇を読む。
第5回：「洛中洛外図屏風」歴博甲本を読む ④
上京隻（左隻）第一・二扇を読む。
第6回：「洛中洛外図屏風」歴博甲本を読む ⑤
上京隻（左隻）第三・四扇を読む。
第7回：「洛中洛外図屏風」歴博甲本を読む ⑥
上京隻（左隻）第五・六扇を読む。
第8回：小括 Ⅰ
戦国期の京都の都市景観
第9回：「洛中洛外図屏風」林原本を読む ①
右隻第一～三扇を読む。
第10回：「洛中洛外図屏風」林原本を読む ②
右隻第四～六扇を読む。
第11回：「洛中洛外図屏風」林原本を読む ③
左隻第一～三扇を読む。
第12回：「洛中洛外図屏風」林原本を読む ④
左隻第四～六扇を読む。
第13回：小括 Ⅱ
近世初期の京都の都市景観
第14回：まとめ
京都の変貌 中世から近世へ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
報告担当者は、担当箇所について何が描かれているか、そして描かれているものに関する語彙や背景知識を十分に調査検討し、史料を読み込むことが求められる。もちろん担当者以外も予習することが求められる。
テキスト（教科書）Textbooks
前半の「洛中洛外図屏風」歴博甲本については、国立歴史民俗博物館のウェブサイトで公開されている画像（https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/rakuchu_kou/rakuchu_kou_l.html https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/rakuchu_kou/rakuchu_kou_r.html）を利用し、後半の「洛中洛外図屏風」林原本については配布プリントを利用する。また適宜プリントを利用する。
参考書References
石田尚豊監修ほか『洛中洛外図大観』小学館
京都国立博物館編『洛中洛外図 都の形像』淡交社
高橋康夫・吉田伸之ほか編『図集 日本都市史』東京大学出版会
高橋慎一朗・千葉敏之編『中世の都市 史料の魅力、日本とヨーロッパ』東京大学出版会
笠松宏至ほか編『日本思想体系22 中世政治社会思想 下』岩波書店
『日本都市史・建築史事典』丸善出版
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点60％、期末試験（またはレポート）40％で評価する。
積極的な授業参加を期待する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
歴史学では必ずしも一つの答えが見つかるわけではないが、史料読解や論理展開にいくつかの可能性がある場合も、それらをなるべく分かりやすく整理して解説したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
予習・復習のためにインターネット環境が必要である。
その他の重要事項Others
2回目以降の授業はZOOMを利用して行う。URLはHOPPIIの本授業のページに掲載する。