文学部Faculty of Letters
HIS100BE(史学 / History 100)西洋史概説Ⅱ西洋史概説Ⅱ
後藤 篤子Atsuko GOTOU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3110 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course deals with the historical outlines of ancient Rome and the transformation of the ancient Mediterranean world.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、近代以降の西洋世界に有形無形の大きな遺産を遺した古代ローマの歴史と社会、そしてローマによって統一された古代地中海世界が解体していく過程について学び、合わせて、古代ローマ人による戦争正当化の論理、「ローマの平和」の功罪など、現代世界に通じる問題についても考えます。
到達目標Goal
都市国家として出発したローマが古代地中海世界を支配下に置き「帝国」となる過程、その支配の拡大がローマ社会に及ぼした影響、帝政期ローマの歴史と社会、ローマ帝国が東西に分化していく過程について、基本的知識を習得する。
古代ローマが現代世界に提起する諸問題(戦争正当化の論理、「ローマの平和」の功罪、文明「衰亡論」など)について、批判的に考察することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
主に1年生を対象に、都市国家ローマの成立から後7世紀頃までの地中海世界の歴史と社会について講述します。毎回の講義レジュメは原則として1週間前に学習支援システムの教材欄にアップし、教室授業は補足説明と質疑応答を中心に進めます。また、ローマ人による戦争正当化の論理、「ローマの平和」が現代世界に提起する諸問題をテーマに、グループ討議と討議内容の発表、全体でのディスカッションを行う予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
西洋史における古代ローマ史の意義
第2回:都市国家ローマの成立
建国伝説と歴史学
第3回:共和政期ローマの国制
ローマ「共和政」の特質
第4回:都市国家から世界帝国へ(1)
イタリア制覇とポエニ戦争
第5回:都市国家から世界帝国へ(2)
東地中海制覇とローマ人の戦争正当化の論理。
第6回:ローマ人の戦争正当化の論理をめぐって
グループ討議と討議内容の発表、全体でのディスカッション
第7回:ローマ共和政の動揺
支配拡大による社会の変質とグラックス兄弟の改革
第8回:共和政から帝政へ
「内乱の百年」とユリウス・カエサル。
第9回:皇帝位なき「帝政」の成立
アウグストゥスによる「帝政」樹立と「パンとサーカス」
第10回:ローマ帝政前期の政治と社会
「小さな政府」による帝国統治と「ローマ化」の問題
第11回:「ローマの平和」をめぐって
グループ討議と討議内容の発表、全体でのディスカッション
第12回:帝国の危機と再編
「3世紀の危機」と帝政後期における「大きな政府」の出現
第13回:ローマ帝国の「衰亡」をめぐって
「西ローマ帝国の滅亡」に至る政治史と、「衰亡論」の陥穽
第14回:まとめ
到達度の確認
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義レジュメは原則として1週間前に学習支援システムの教材欄にアップするので、事前に目を通し、知らない人名や事項については『世界史辞典』(角川書店)等の参考図書類、プリント記載の参考文献などを利用して、まず自分で調べる努力をする。それでも分からない点は、授業の質疑応答の時間に必ず質問して解決を図ること。授業後は講義内容について復習し、理解が不十分と思われる点や疑問点について、補足説明時にとったノートや参考文献を利用して調べてみること。それでも残る疑問点等については、学習支援システムの授業内掲示板等に設定する質問受付コーナーか、次回授業の質疑応答時間に必ず質問して解決するようにする。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しません。講義内容および関連史料・図版等を記載したレジュメを毎回、学習支援システムを通じて事前に配布します。
参考書References
服部良久・南川高志・山辺規子編著『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』、ミネルヴァ書房、2006年。
本村凌二・中村るい『古代地中海世界の歴史』、ちくま学芸文庫、2012年。
その他の参考文献は、講義の進捗に合わせ、講義レジュメで随時紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末筆記試験80%、平常点(質問やグループ討議・全体ディスカッションでの発言等、授業への積極的参加度)20%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度は、予習時間を十分に確保できるようなタイミングで講義レジュメを事前アップできなかったことが、最大の反省点です。2021年度は1週間前のアップを心がけ、諸般の事情で遅れる場合でも、2020年度のような大幅な遅れにはならないようにします。Zoomのブレイクアウトルーム機能を使ったグループ討議については、意見が分かれていました。2021年度はハイブリッド型になるかもしれませんが、グループ討議の運営方法を工夫したいと思います。学習支援システム上に質問コーナーを設定したことは好評だったので2021年度も継続しますが、教室でも積極的に質問してほしいと思います。