文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)編集理論A編集理論A
福江 泰太Yasuta FUKUE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2709 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night | 夜間時間帯 |
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Outline (in English)
What kind of a task is an editor ? Through an usual work of an editor, I show you the process of publishing.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
私たちはテクストを、多くの場合、書物や雑誌のかたちで享受しています(web空間におけるテクストについては秋学期に扱います)。まず、テクストが書物や雑誌へと姿を現していく過程をしっかりと理解していきます。
到達目標Goal
これまでの「読む」という側からだけでなく、「作る」という編集・制作という視点からも、書籍や雑誌を隅々まで味わいつくすための知識を身につけます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
現在の書籍や雑誌の制作過程を追体験的に講義していきますが、歴史的な背景や経緯を含めた説明に留意します。また同時に編集過程とは常に「テクスト」とは何かという問いかけを内包した行為であることも学んでいきます。映像資料を使い、実際的・具体的な授業内容となるよう心がけます。授業ごとに感想や疑問点を書いてもらいます。次の授業でそれを反映させます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:作者/編集者/読者
テクストに編集という行為はどういう作用を及ぼし、編集者とはいったいどういう存在なのか考えます。
第2回:編集の流れ1
実際の編集作業の流れを、DVDの視聴を通じて理解します。
第3回:編集の流れ2
「ゲラ」の動きを中心に、作家/編集者/校正者/印刷・製本業者の協働を考えます。
第4回:資材論1
印刷用紙の大きさと書籍・雑誌の判型の関係を歴史的に考察します。
第5回:資材論2
「紙」の性質の考察のほか、書籍作りに不可欠な資材について学びます。
第6回:文字考
書籍や雑誌に使われる文字の大きさや種類、字形/字体/書体の関係について学びます。
第7回:文字と版面
書籍や雑誌のページがどのように設計されるのか、その基礎を学びます。
第8回:台割と折
書籍・雑誌の全体のページ展開がどのように構成されているのか、その原則を学びます。
第9回:校正・校閲について
編集過程における校正・校閲の重要さを学びます。また当用漢字から新常用漢字に至る国語・国字問題も考察します。
第10回:装幀考
そのテクストにふさわしい造本とはどのようなものか、造本感覚について学びます。
第11回:現代の印刷・製本について
印刷および製本の基礎的な知識について学びます。
第12回:現代の書籍・雑誌の流通
書籍・雑誌の流通は固有な制度によって成り立っています。その制度の問題点を含め、流通全体を概観します。
第13回:定価と印税
書籍・雑誌の定価はどのようにして決められていくのか、また印税の歴史についても考察します。
第14回:読書/読者考
書店や図書館などの「購書空間」「選書空間」「読書空間」の変遷を含め、本を読むという行為の歴史を考察します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
自分にとって魅力的な本や雑誌は、どこが魅力的なのか、足繁くリアル書店に通い、編集者になったつもりで改めて考えてみてください。あらかじめ、次回授業のキーワードを提示しますので、可能な限り、予備知識を得ておいてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
随時プリントを配布します。
参考書References
随時紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加姿勢50% 期末のレポート内容50% を併せ成績の評価とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義形式ですが、議論しあえる自由な雰囲気の授業にしましょう。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
随時DVDを視聴します。
その他の重要事項Others
編集理論ABの通年履修が好ましい。
「実務経験」大学在学中より編集の世界に携わり、學藝書林、小澤書店、集英社「青春と読書」編集部等を経て、2000年より編集事務所を主宰し、現在に至る。編集の現場で起きている問題を素材に、編集の困難と可能性について、受講生とともに考えていきたい。