文学部Faculty of Letters
LIT300BC(文学 / Literature 300)日本文芸研究特講(16)特域C日本文芸研究特講(16)特域C
安原 眞琴Makoto YASUHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2707 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes |
・本科目を履修済みの場合、A2581「文化史1」(夜間科目)は履修不可。 ・学芸員の資格取得に本科目は適用となりません。A2581「文化史1」を履修登録してください。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night | 夜間時間帯 |
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Outline (in English)
Outline: In this class, we will explore when and how "literature" began by learning about Kanazoshi from various angles.
objectives: We usually write and read something, but learn that it was not the norm, thereby renewing our awareness of the relationship between feelings, words and media of expression.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
概要:この授業では、仮名草子について多角的に学ぶことで、〈文学〉が、いつ頃、どのように始まったのかを探る。
目的:我々は、日本文学史の中で看過されてきた仮名草子について学び、その重要性を知り、また、常日頃、何かを書いたり読んだりしているが、それが当たり前ではなかったことを学び、それによって、気持ちと言葉と表現媒体の関係性について認識をあらたにする。
到達目標Goal
①日本文学史で看過されてきた仮名草子を学び、その特徴や重要性が説明できるようになる。
②仮名草子の社会的背景を学び、文学と社会との関係性が説明できるようになる。
③出版文化を中心とする江戸初期の書物史の概要を学び、説明できるようになる。
④古語、故事などを学びながら仮名草子を読むことで、読解力と古典的な素養を身に付けることができる。
⑤リアクションペーパーやレポートなどを通して、文章力を身につけることができる。
⑥個別の作品読解と同時に、「人が何かを書き発信し読む」ことに注目しながら学習していくことで、応用編として、執筆動機と、言葉と、表現媒体の関係性について持続的な関心を持つことができ、その考察のために時代やジャンルを問わず情報収集を行い、それらを批判的に取捨選択した上で、創造的に再構築する力を身につけることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①講義形式だが、以下のような予習の答え合わせやリアクションペーパーのフィードバック時に、質疑応答やグループシスカッションなど、アクティブラーニングを行う。
②予習として、配布テキストを読み、分からない言葉などを調べ、ノートにまとめ、次の授業までに、学習支援システム等で提出する(ノートの定型は授業時に伝える)。
③毎回リアクションペーパーまたはクイズを提出し、授業内容の理解を深める。そして、次の授業のはじめの時間で、リアクションペーパーから良いコメントをいくつかとりあげ(またはクイズの答えを発表し)、全体に対してフィードバックすることで、知識を共有し、認識を高め合う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:授業準備
予習:仮名草子について調べて、50字程度で簡単にまとめる。ネット利用可。
授業:授業の内容や進め方、成績評価方法などについて概説する。
第2回:仮名草子とは?
〜文学のはじまり?〜
予習:指示した「仮名草子」の参考文献を読んでくる。
授業:「仮名草子」の通説と授業で学ぶ内容の違いを、おおよそ理解する。
第3回:日本文学史を概観する(1)
仮名草子以前の文学
予習:「お伽草子」を調べて50字程度でまとめてくる。ネット利用可。
授業:「お伽草子」や絵巻、写本などの概要を理解する。
第4回:日本文学史を概観する(2)
仮名草子以後の文学
予習:「浮世草子」を調べて50字程度でまとめてくる。ネット利用可。
授業:「浮世草子」や井原西鶴などの概要を理解する。
第5回:準備体操
仮名草子の時代と作者
予習:仮名草子の参考文献に出てくる作者について調べてくる。ネットも利用可。
授業:作者に注目することで、仮名草子の特徴の一端を理解する。
第6回:時代背景を知る
『可笑記』を読む①
予習:『可笑記』の作者とその時代背景について調べてくる。ネット利用可。
授業:作者が生きた時代背景を理解する。
第7回:本文を読む+語釈
『可笑記』を読む②
予習:提示した『可笑記』のテキストを読んでくる。
授業:作者の執筆動機の一端を理解する。
第8回:落語のはじまり
『醒睡笑』を読む①
予習:落語の始まりについて調べてくる。ネット利用可。
授業:『醒睡笑』の内容について理解する。
第9回:江戸初期書物史の一端
『醒睡笑』を読む②
予習:板倉重宗について調べてくる。ネット利用可。
授業:口承、書承、出版、販売という展開について理解する。
第10回:恋愛小説の変化と社会的背景
『うらみのすけ』を読む①
予習:『ドン・キホーテ』の予習:あらすじを調べてくる。ネット利用可。
授業:仮名草子とそれ以前の恋愛小説の違いを理解する。
第11回:執筆動機と社会的背景
『うらみのすけ』を読む②
予習:かぶき者について調べてくる。ネット利用可。
授業:執筆動機と社会的背景の関係性について理解する。
第12回:浮世という俗世で生きる人々
『竹斎』を読む①
予習:「竹斎」という名前を調べてくる。ネット利用可。
授業:庶民の生活を描いた文学としての『竹斎』について理解する。
第13回:都市観光文学のはじまり?
『竹斎』を読む②
予習:『竹斎』のあらすじを調べてくる。ネット利用可。
授業:『竹斎』を読みながら、都市観光文学を概観する。
第14回:仮名草子とメディア
写本から版本へ
予習:写本、版本、古活字本、整版本、嵯峨本について調べてくる。ネット利用可。
授業:仮名草子を通して、作者、読者の誕生や、表現媒体と表現心理の関係性などについて考察する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備・復習時間として、1回につき4時間以上かける。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は指定せず、複数の参考書を使って授業を進める。
参考書References
基本的に、複数の参考書を、それぞれ部分的に利用する予定である。
授業時にも指示するが、いくつかあげておけば、次のような参考書を用いる。
・榎本隆司編『はじめて学ぶ日本文学史』(ミネルヴァ書房、2010年)
・渡辺守邦『可笑記』(教育社新書〈原本現代訳〉51、教育社、1979年(1986年新装))
・前田金五郎校注『日本古典文学大系 90 仮名草子集』(岩波書店、1965年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
・毎回のリアクションペーパーまたはクイズ(50%:到達目標との対応①②③④⑤)
・予習=宿題(30%:到達目標との対応①②③④)
・期末レポートおよび試験(20%:到達目標との対応①②③④⑤⑥)
(注1)試験は最終授業時に行う。その日にどうしても受けられない学生は翌朝(8時頃)学習支援システム等を介して前日とは内容の異なる試験を受ける。
(注2)期末レポートは、学習支援システム等を介して、最終授業終了時から1週間後の23:59までの間に提出する。
(注3)スクーリング学生はメールでの提出を受け付ける。メールが不可能な学生は授業時に指示するのでオフィスアワーに申し出ること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎年、学生の授業への参加度が高いため目標達成度も高いが、授業以外の学習時間は少ないようなので、予習、復習の促進と同時に、高度な情報収集やまとめを課すなどして、学習への意欲をより一層高めたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
この授業では、学習支援システムを利用するので、使える準備をしてください。
ただし、スクーリング学生は、学習支援システムの代わりになるものを授業時に指示します。
また、もしオンライン授業になった場合、PCかスマホが必要になります。
その他の重要事項Others
オフィスアワーに質問などを受け付けます。
・対面授業の場合、授業終了後、教卓前に来てください。
・オンライン授業の場合、授業終了後、zoomなどのチャットで行います。
・それ以外の時間は、学習支援システム等に記入してください(その場合即答はできません)。
・上記が不可能な場合やどうしても連絡が必要な場合は、安原眞琴公式サイトのcontactから連絡してください。
安原眞琴公式サイト
http://www.makotooffice.net/