文学部Faculty of Letters
LIT300BC(文学 / Literature 300)日本文芸研究特講(14)沖縄文芸B日本文芸研究特講(14)沖縄文芸B
福 寛美Hiromi FUKU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2700 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The myths and folklore of Nansei Islands are closely related to Southern Kyushu. The Hayato were the people who sailed across the Southern Kyushu and Southern Satsuma islands. In this course, the myth of the Hayato and the people of the sea who sailed across the Nansei areas will be learned. The relationship between the Hayato from the Southern Kyushu and Japanese myths reveals the presence of Hayato people in Japanese myths. The culture of ancient Kyushu will be deeply learned.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
南西諸島の神話や民俗は南九州と深く関わっている。薩摩(さつま)、そして薩南の島々を自在に航海していた人々を、隼人(はやと)という。その隼人の神話を学び、移動する海民について考察する。
到達目標Goal
・日本神話と火山、という視点は従来あまり顧みられなかった。しかし、火山列島でもある日本で、噴火はまさに神の仕業としか考えられなかったはずである。その視点で神話を読み解くと、新たな知見が得られる。
・コノハナノサクヤビメ、そしてその神話的末裔の『竹取物語』のカグヤヒメを火山と関わる存在、と捉えると興味深い事象が認識できる。
・南九州を出自とする隼人と日本神話の関係から、日本神話における隼人の存在価値を知り、古代の九州の文化への理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義を中心とする。授業数回に一回、リアクションペーパーの提出を求める。リアクションペーパーには講義内容に対する質問などを書くこととする。次回の授業で質問に答えるようつとめる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:噴火
日本古代における火山の噴火について述べる。
第2回:コノハナノサクヤビメ
降臨した天孫(てんそん)と結ばれた地上の女神について考察する。
第3回:コノハナノサクヤビメの行動
女神についての神話を解説し、女神が天上のアマテラスを模すこと、一方で隼人の女神らしい行動をとることを述べる。
第4回:ヨ(よ・世・代・節)1
ヨ(ユ)は区切られた年代のほか、様々な意味を持つ。そのことを考察する。
第5回:ヨ2
南西諸島の祭祀において、世を乞う(ユークイ)という儀礼が行なわれる。ヨ、ユとは何かを考察する。
第6回:ヨ3
『竹取物語』のカグヤヒメは竹の節にいた。この節もまたヨといわれる。そのことを考察する。
第7回:カグという語
カグヤヒメのカグは、大和三山の香具(カグ)山、火の神のカグツチと関わる。そのことを考察する。
第8回:カゲ(影)
カゲは霊力を意味する言葉であり、南西諸島では光を意味することもある。その用例を考察する。
第9回:隼人と畿内
南九州の隼人が畿内に移動していたことと、その働きについて考察する。
第10回:このはなのサクヤビメとなよたけのカグヤヒメ
サクヤビメとカグヤヒメの神話的類似について考察する。
第11回:富士山
コノハナノサクヤビメは富士山の女神とされる。そのことを考察する。
第12回:隼人と水の献上
隼人は古代の朝廷で水を献上する役割を担っていた。そのことを考察する。
第13回:日向出身の皇妃
神話には日向出身の隼人の女性が皇妃になったことを語る。その意義を考察する。
第14回:隼人と狗(いぬ)吠え
朝廷で、隼人は魔を祓うため特殊な声を出す(狗吠え)役割を担っていた。そのことを考察し、秋学期の授業をまとめる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・『火山と竹の女神』の「火山と竹の女神」の項目をよく読むこと。また授業内容の理解を助けるためのプリントを授業支援システムにアップするので、プリントも参照すること。
・簡単な参考文献、インターネットで読める資料なども周知するようにするので、そちらも参考にすること。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『火山と竹の女神』(福寛美、七月社、2021年)2021年3月末に刊行予定のため、価格は未定。
参考書References
『夜の海、永劫の海』(福寛美、新典社、2011年)
『うたの神話学』(福寛美、森話社、2014年)
『新うたの神話学』(福寛美、新典社、2020年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
・学期末に試験を行う。問題を複数提示し、2問を選び、それぞれ300字以上記述する、という形にする。
・平常点も留意する。最低6回は出席すること。
・試験を70%、平常点を30%として採点する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容が受講生にとって未知で難解なものである場合、戸惑いの声を聞くこともあるが、なるべくわかりやすく解説するようにつとめる。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムに授業の内容の理解を深めるためのプリントをアップするので、それを見ることができる環境(パソコン)があることが望ましい。