文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)日本文芸研究特講(7)漢文B日本文芸研究特講(7)漢文B
遠藤 星希Seiki ENDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2682 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
We will carefully select and read relatively famous passages from Zhan Guo Ce (Strategies of the Warring States) and Shiji in the original language. Zhan Guo Ce is a compilation by dynasty of rhetoric, strategic suggestions and anecdotes of strategists during the Warring States period, compiled by Liu Xiang at the end of the former Han period. It had already been introduced to Japan by the Heian period, and was widely read since then. Shiji is a history book written by Sima Qian during the early Han period, and is one of the most familiar Chinese classic books that not only exerted strong influence on the Tale of Genji but also had enduring effects on the subsequent Japanese literature. In this course, through close reading of passages from Zhan Guo Ce and Shiji, we will deepen our understanding on ancient Chinese society and culture and absorb wisdom of people described therein, and develop basic skills for reading Chinese classical writings.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
【『戦国策』と『史記』を読む】
史書の『戦国策』と『史記』の中から比較的有名な文章を精選し、原文で読解する。『戦国策』は、戦国時代の遊説家の弁論や献策、逸話などを国別にまとめたもので、前漢末の劉向の編とされる。平安時代の日本にはすでに伝来しており、その後もわが国で広く読まれた。『史記』は前漢の司馬遷が著した史書であり、黄帝の時代から前漢中期に至る三千年にわたる通史である。『枕草子』に「ふみは、文集、文選、新賦、史記五帝本紀……」とあるように平安時代の貴族にとって最も馴染み深い漢籍の一つであり、『源氏物語』にもその影響が色濃く見えるのみならず、その後の日本文学にも影響力を持ち続けた。本授業では、『戦国策』と『史記』の文を精読することを通して、古代中国の社会・文化に対する理解を深め、そこに描かれた人々の英知を吸収すると同時に、漢文資料を読解するための基礎的なスキルを養う。
到達目標Goal
1,漢文の基礎的な語法・句法を習得し、平易な漢文を読解できるようになる。
2,訓点(句読点・返り点・送り仮名)がついた漢文を正確に訓読できるようになる。
3,書き下し文を参照しながら白文に返り点をつけることができるようになる。
4,『戦国策』と『史記』についての基礎的な知識を習得する。
5,漢文を読解する際に利用すべき基本的な工具書(辞典・目録など)を把握する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で授業を行う。毎回リアクションペーパーを提出して頂き、そこに書き込まれた質問等については、次回の授業の冒頭でフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:『戦国策』ガイダンス
『戦国策』と中国の戦国時代についての概説
第2回:『戦国策』精読(1)
「斉策」より
第3回:『戦国策』精読(2)
「燕策」より
第4回:『戦国策』精読(3)
「楚策」より
第5回:『戦国策』精読(4)
「魏策」より
第6回:『史記』ガイダンス
『史記』と司馬遷についての概説
第7回:『史記』精読(1)
「廉頗藺相如列伝」より「完璧」
第8回:『史記』精読(2)
「廉頗藺相如列伝」より「澠池の会」
第9回:『史記』精読(3)
「項羽本紀」より
第10回:『史記』精読(4)
「淮陰侯列伝」より
第11回:『史記』精読(5)
「管晏列伝」より
第12回:『史記』精読(6)
「伍子胥列伝」より
第13回:『史記』精読(7)
「孫子呉起列伝」より
第14回:『史記』精読(8)
「刺客列伝」より
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
資料のプリントは1週間以上前に配布されるので、授業前に必ず予習(辞書を引いて文意をつかむ等)をして、問題点・疑問点を明確にしておくこと。授業中にプロジェクターで映したスライド資料は、電子ファイル化されたものが学習支援システムにアップロードされるので、毎回授業後にダウンロードし、配布資料と合わせて復習することで内容を記憶に定着させる。なお、本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
テキスト(教科書)は使用しない。担当教員が作成した印刷物を授業にて配布する。
参考書References
・前野直彬『漢文入門』(ちくま学芸文庫、2015年)
・古田島洋介『これならわかる返り点』(新典社、2009年)
・加地伸行『漢文法基礎』(講談社学術文庫、2010年)
・古田島洋介・湯城吉信『漢文訓読入門』(明治書院、2011年)
・古田島洋介『これならわかる漢文の送り仮名』(新典社、2012年)
その他、適宜授業中に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
100%学期末試験(筆記)の結果に基づいて評価する。試験の際の持ち込み・参照は不可。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業中に眠ってしまう学生が毎回確認できたので、講義形式とはいえ、一方的に話すだけではなく、授業中に学生に質問して回答やコメントを求めるなど、なるべく双方向的な授業になるように工夫をする予定である。
その他の重要事項Others
・毎回、出席調査票を用いて出席をとる予定。
・授業日数の3分の2以上の出席がないと、原則として学期末試験の受験資格を失う。なお、出席に関する個別の問い合わせには応じないので、欠席回数は受講者が各自で記録し、把握しておくこと。
・授業の進み具合によっては、事前に受講者に説明をした上で、授業の予定を一部変更する可能性がある。