文学部Faculty of Letters
LIT200BC（文学 / Literature 200）日本文芸研究特講（６）現代Ａ日本文芸研究特講（６）現代Ａ
藤木 直実Naomi FUJIKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | A2677 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
We will focus our scrutiny on works of literature by Mori Ogai. After ascertaining Japan’s contemporary gender norms, we will attempt to discern aspects of the interplay between these norms and Ogai’s literature in line with specific works, reflecting on how the gender of the writer has influenced their works and expressions. Through these tasks, we seek to provide students with the opportunity to master the perspectives, techniques, and methods for critical reading of literature. In doing so, students will discover and think about challenges that are also relevant to today's society, as well as suggestions for their own research.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
森鷗外の作品とそのアダプテーション(鷗外作品を素材とする演劇や映画)を、ジェンダーとセクシュアリティに焦点化して 読む。20世紀初頭に編制された性をめぐる規範を確認し、規範形成過程と文 学との相関の様 相を知る。鷗外作品の精読を通じて、文学テクストを批評的 に読解する視点と技術と方法を身につける。以上の学修によって、実社会にもつながる課題や自身の研究への示唆を、受講者それぞれが発見し、考える、きっかけとなることを目指す。
到達目標Goal
近現代文学作品および演劇や映画を、ジェンダーとセクシュアリティの観点から精読するための方法を身につけ、現代にまでつながる問題をみずから発見し思考する力を涵養する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
おおむね講義形式によるが、校外学習・調査学習・ワークショップ形式などを取り入れる場合がある。双方向的な授業構築のために、リアクションペーパーの提出を課す。リアクションペーパーにおいて提示された質問や感想には適宜リプライを行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
講義の概要、スケジュール、評価方法などをガイダンスする
第2回：「舞姫」(1)
「近代的自我とその挫折の物語」としての受容の系譜
第3回：「舞姫」(2)
定番教材としての受容の系譜
第4回：「舞姫」(3)
「妊娠小説」へのパラダイムシフトと日本のフェミニズム文学批評について
第5回：「舞姫」(4)
ジェンダーの観点から「舞姫」を再読する
第6回：映画「舞姫」(1)
篠田正浩監督「舞姫」を鑑賞する
第7回：映画「舞姫」(2)
鑑賞の続きとグループワークによる批評
第8回：映画「舞姫」⑶
各グループでの討議内容の発表
第9回：男たちの「妊娠小説」
夏目漱石、長塚節などの作品を読む
第10回：女たちの「妊娠小説」⑴
水野仙子、森しげ、与謝野晶子などの作品を読む
第11回：女たちの「妊娠小説」⑵
村田沙耶香、田中兆子、川上未映子などの作品を読む
第12回：鷗外と性欲の問題系
「ヰタ・セクスアリス」などの鷗外作品を読む
第13回：鷗外と性暴力の問題系
「魔睡」「鼠坂」などの鷗外作品を読む
第14回：全体のまとめ
今期の振り返りとレポート提出
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【準備学習】①森鷗外の作品やその周辺について調査する。②各回でとりあげる作品を通読し、不明な点については辞書や注釈を参照する。③各作品についての自身の感想・印象を整理する。
【復習】①講義内容を踏まえて作品を再読し、理解の定着につとめる。②紹介された文献を入手し、通読する。③他の鷗外作品や同時代の小説を読む。
【宿題】文京区立森鷗外記念館、神奈川県立神奈川近代文学館、そのほか授業中に紹介された博物館展示を踏査する。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
授業時にプリント配布する。鷗外作品の多くについては青空文庫でのダウンロードを用いる
。映像作品の視聴方法については授業時に指示する。
参考書References
『鷗外近代小説集』(岩波書店)、金子幸代編『鷗外女性論集』(不二出版)、山崎明子・藤木直実編『〈妊婦〉アート論』（青弓社）、その他授業中に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパーおよび小レポートの内容30％、期末レポート(または試験)70％。3分の2以上の出席を必須とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の興味関心を広げるため、鷗外作品と今日的トピックを架橋する話題提供を行う。学生の意見を尊重してその発想に学問的裏付けが得られるようサポートするために、リアクションペーパー用いた質問・コメントと、それに対するリプライを徹底する。映像資料や視覚資料を活用し、学修内容の理解につとめる。文献調査の仕方やレポートの書き方の基本的なガイダンスを行い、卒業論文執筆のための参考に供する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンが使用できることが望ましい。プリンターがあれば学習効率がより高くなると思われる。
その他の重要事項Others
明治末期から大正期にかけての文学史的知識を備えていること、フェミニズム／ジェンダーの学知について興味と関心があること、春学期・秋学期あわせて履修することが望ましい。質問については授業時に受け付けるほかメールでも対応する。メールでの質問の場合は、件名を「日本文芸研究特講 学籍番号 氏名」とすること。メール宛先：fujiki@olive.ocn.ne.jp