文学部Faculty of Letters
PHL200BB(哲学 / Philosophy 200)日本思想史2日本思想史2
西塚 俊太Shunta NISHIZUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2261 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to acquire an understanding of Japanese thought and philosophy through reading various books. By the end of this course, students should be able to fully grasp the feature of Japanese thought and culture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では、日本の古代から近代にかけての諸思想を読み解くことを通じて、日本人がそれぞれ生きた時代の中で何を信じ、何を求め、何を喜び・怖れ、何を愛し願っていたのかを検討していくことになる。春学期開講の「日本思想史1」よりもいっそう「原典」の読解力の養成を重視する。
到達目標Goal
・日本の古典から近代へといたるまでの様々なテキストを読み解くことが出来る。
・テキストに含まれている論点を自身で見出すことが出来る。
・哲学的思索や考察内容を自身の言葉として文章化し表現出来る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(1)「原典読解」を中心とする講義形式を基本とする。
(2)毎回の講義時に、講義担当教員がテキストとレジュメを作成・配布し、そのレジュメをもとにして講義を進めていく。
(3)毎回の講義の終盤に、講義内容の確認と次回の講義内容へとつながるミニレポートを作成し、講義中に提出してもらうことになる。
(4)講義の開始時に、前週の講義で課した要約課題のいくつかを取り上げ講評し、フィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:日本思想史の原典を読むことの意義
講義内容や進め方および評価方法の説明。
日本思想史とはいかなる学問分野であるのかについての説明。
第2回:日本思想と神話世界①
『古事記』に表現されている世界像について
第3回:日本思想と神話世界②
『古事記』の神代と人代の世界像の相違について
第4回:近世世界における神話の受容と変容
本居宣長と平田篤胤における神話世界観の検討
第5回:近代的な「記紀神話」読解
丸山真男の記紀神話読解に関する考察
第6回:厭離穢土と欣求浄土
求められる「浄土」とは何か、なぜ「浄土」は求められるのか、『往生要集』を通じて考察する
第7回:『歎異抄』の思想①
現代人は唯円の語る「悪人」を理解出来ているのだろうか
第8回:『歎異抄』の思想②
騙されているとしても「信じる」とはいかなる事態か
第9回:王朝文化とは何か
現世で到達し得る最高のあり方とはいかなるあり様か
第10回:『曾我物語』の思想①
武士社会の形成の原像についての検討
第11回:『曾我物語』の思想②
「敵討ち」で実現された「武士」像の研究
第12回:『三河物語』の思想②
戦闘者としての武士の社会から官僚としての侍の社会への変様を検討する
第13回:『三河物語』の思想②
大久保彦左衛門はなぜ「詞がけ」を希求したのか
第14回:『葉隠』の思想
『葉隠』の思想を、世間に流布しているイメージを排して一から読み直していく
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前学習よりも講義内で課すミニレポートを丁寧に作成することが講義内容の理解を高めるために重要となる。
また、講義内容を講義後に復習する際には、毎回の講義内で言及された「原典」を確認することが有効である。
本授業の準備・復習時間は4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は指定していない。毎回の講義時に教員側が作成したレジュメを配布するので、そのレジュメを紛失しないようにファイルしておくこと。
参考書References
参考書は毎回の講義時に各回のテーマに沿った書籍を指定していくことになる。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の講義時に課すミニレポートの評価(42%)と、学期末レポート(58%)によって評価する。
講義における質問や発言は高く評価するポイントとなる。講義後に直接質問するだけではなく、Hoppiiの掲示板機能などを通じて行うことも可能である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
正当な理由がない遅刻者への対応を厳密にすることで、途中入室者への対応で講義が中断しないようにいっそう心掛けたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本近代哲学・日本思想史
<研究テーマ>京都学派を中心とした日本近代哲学の研究、ならびに日本思想史(神・儒・仏・物語・武士道など)の研究
<主要研究業績>
①「「ひと」であること、「私」であること―三木清の「哲学的人間学」をめぐって―」(『日本倫理思想論究 第2号』、2014)
②『科学技術の倫理学Ⅱ』(勢力尚雅 編共著、2015)
③「『三河物語』における譜代意識の根底―「慈悲」と「情」と「武辺」との関係から―」(『倫理学紀要第24輯』、2017)