文学部Faculty of Letters
PHL200BB(哲学 / Philosophy 200)基礎演習2基礎演習2
西塚 俊太Shunta NISHIZUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2209 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | 2年A組 |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and knowledge needed to achieve a better performance in their university studies through reading thoroughly "Pascal's Anthropology" by Miki Kiyoshi.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
三木清の著作『パスカルにおける人間の研究』を読み解きながら、大学の哲学科での研究において必須となる技法である「哲学的テキストの読解」や「発表用のレジュメの作成」や「議論の技法と作法」の習得を目指す。
到達目標Goal
・哲学の基礎的な水準のテキストを読み解くことが出来る。
・哲学的思索や考察内容を自身の言葉として語ることが出来る。
・議論を通じて、自身の思考内容を深めることが出来る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(1)受講者全員に三木清の『パスカルに於ける人間の研究』を発表担当箇所として割り当てる。
(2)担当者は該当箇所に関するレジュメを作成し、講義で発表をする。
(3)その発表に基づいて、テキスト解釈やテーマとなっている思想課題について参加者全員で議論する。
(4)討論の中で見出された重要な論点をまとめるレポートを毎回課し、そのレポートについて次回の講義の冒頭で講評しフィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:演習の基礎の伝達と三木清に関する概説
三木清『パスカルに於ける人間の研究』に関する概要の説明と、講義内容や進め方および評価方法の説明。
第2回:大学での演習形式の学習方法について
演習形式での学習方法についての説明
参考文献の検索と引用方法
レジュメの作成の方法
演習での議論の形式
第3回:三木清『パスカルに於ける人間の研究』「第一 人間の分析」の一
三木清『パスカルに於ける人間の研究』「第一 人間の分析」の一 の発表と検討
第4回:「第一 人間の分析」の二
「第一 人間の分析」の二 の発表と検討
第5回:「第一 人間の分析」の三
「第一 人間の分析」の三 の発表と検討
第6回:「第二 賭」の一
「第二 賭」の一 の発表と検討
第7回:「第二 賭」の二
「第二 賭」の二 の発表と検討
第8回:「第三 愛の情念に関する説」の前半
「第三 愛の情念に関する説」 の前半部分の発表と検討
第9回:「第三 愛の情念に関する説」の後半 および「第四 三つの秩序」の一
「第三 愛の情念に関する説」の後半 および「第四 三つの秩序」の一 の発表と検討
第10回:「第四 三つの秩序」の二
「第四 三つの秩序」の二 の発表と検討
第11回:「第四 三つの秩序」の三 および「第五 方法」の一
「第四 三つの秩序」の三 および「第五 方法」の一 の発表と検討
第12回:「第五 方法」の二
「第五 方法」の二 の発表と検討
第13回:「第五 方法」の三 および「第六 宗教における生の解釈」の一
「第五 方法」の三 および「第六 宗教における生の解釈」の一 の発表と検討
第14回:「第六 宗教における生の解釈」の二 総まとめ
「第六 宗教における生の解釈」の二 および全体の総まとめの発表と検討
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の該当箇所を熟読した上で講義に参加することが必須である。
特に、発表担当者は担当箇所を幾度も綿密に読み込んだ上でレジュメを作成することが強く求められる。
本授業の準備・復習時間は4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
三木清『パスカルにおける人間の研究』(岩波文庫)
教科書として指定してあるので、参加者は各自で必ず入手した上でゼミに参加すること。
参考書References
まずは参考書などを参照せず、三木清が『パスカルに於ける人間の研究』に表現している思想を正確に把握することを目指して欲しい。その上で、各断章ごとの哲学テーマに関する参考書を自身で見つけ出していく力を養成することが、この基礎演習の主目的の一つである。
参考図書の見つけ方などについては、初回のガイダンスおよび第二回の講義内説明において紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表担当時の発表内容(レジュメの水準を含む)(40%)と、講義内での発言や講義への参加姿勢(38%)と学期末レポート(22%)の合算によって評価する。
講義においては毎回の発言・質問を「必須」として求め、発言・質問しなかった場合は出席したものとは見なさないので、事前学習として事前に該当箇所を読み込んだ上で講義に出席することが必要である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の討論時間を長く確保できるよう、今年度は時間配分の調整をより厳密にしていく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
発表担当の際には必ずレジュメを作成し配布すること。
紙媒体のレジュメが望ましいが、パワーポイントを使用する場合においても、議論を展開しやすいように重要箇所はなるべく文章形式を採用すること。
パワーポイントの使用を希望する際には、前の週までに講義担当教員にその旨を連絡すること。
その他の重要事項Others
※重要
新型コロナ感染症の流行状況によっては、オンラインを活用する可能性もあり得るので、学習支援システムを毎週欠かすことなく確認することが不可欠である。
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本近代哲学・日本思想史
<研究テーマ>京都学派を中心とした日本近代哲学の研究、ならびに日本思想史(神・儒・仏・物語・武士道など)の研究
<主要研究業績>
①「「ひと」であること、「私」であること―三木清の「哲学的人間学」をめぐって―」(『日本倫理思想論究 第2号』、2014)
②『科学技術の倫理学Ⅱ』(勢力尚雅 編共著、2015)
③「『曾我物語』における敵討の動因——「実の父」の欠如と希求という観点から——」(『倫理学紀要第26輯』、2019)