法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)クリニック1Legal Clinic Program 1
高須 順一Junichi TAKASU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V2151 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~ |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択必修 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
実務基礎科目群 専門的技能教育 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
It is a long time since and importance of the compliance is demanded in corporate management. However, the content is introduced to many divergences, and the practice is haunted by many difficulty again. In such situation, I practice compliance, and the great effort of the lawyer is necessary to fix it. I want to have, besides, you be conscious of mental attitude when it will affect company legal affairs as a lawyer in the future about a company and the way of the relation of the lawyer by learning basics of the compliance.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
企業経営においてコンプライアンスの重要性が叫ばれて久しい。しかし、その内容は多岐に渡っており、また、その実践には数々の困難が付きまとっている。このような状況のなかで、コンプライアンスを実践、定着させていくためには法律家の多大な努力が必要となる。コンプライアンスの基本を学習することにより、将来、法律家として企業法務にかかわる場合の心構え、さらには企業と法律家の関わりのあり方などについて理解できるようにする。
到達目標Goal
単なる一般的理解にとどまることなく、コンプライアンスを担う法律実務家として、いかにコンプライアンスを実践するかという意識を持つことができる。そして、そのための実践の手法を理解するができる。このような点を到達目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
クリニック授業であるので、可能な限り具体的な事例、実例を検討したい。なお、授業方法は、私が資料を配布して説明する形式と、受講生が予め指定されたテーマについて事前準備してきて発表する形式とを併用する予定である。
学生が行った発表に関しては、その場で講評し、フィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:コンプライアンス総論1
コンプライアンスの意義、内容等についての説明
[事前準備]
資料を配布する
第2回:コンプライアンス総論2
CSRやSRI等についての説明
[事前準備]
資料を配布する
第3回:企業倫理綱領とコンプライアンス・マニュアル
日本経団連の企業倫理綱領や企業のコンプライアンス・マニュアルの検討
[事前準備]
資料を配布する
第4回:役員の法的責任1
野村證券事件判決の検討
[事前準備]
事前に割り振られた判決の検討(個別発表)
第5回:役員の法的責任2
野村證券事件判決後の裁判例の検討
[事前準備]
事前に割り振られた判決の検討(個別発表)
第6回:労働事件に対する対応1
労働審判制度等の検討
[事前準備]
資料を配布する
第7回:労働事件に対する対応2
従業員たる地位保全の仮処分等の検討
[事前準備]
資料を配布する
第8回:個人情報の保護1
個人情報保護法制の基本的構造の理解
[事前準備]
資料を配布する
第9回:個人情報の保護2
個人情報保護法の重要条文の検討
[事前準備]
事前に与えられた課題の検討(個別発表)
第10回:問題事例の検討1
生命保険金の不払いの事例の検討
[事前準備]
資料を配布する
第11回:問題事例の検討2
企業の株主偽装問題をめぐる事例
[事前準備]
資料を配布する
第12回:企業内弁護士のあり方
企業内弁護士の実情に関する検討
[事前準備]
資料を配布する
第13回:新しい企業法務1
企業法務に関する新たな問題として、会社法制の改正等に関する状況を検討する
[事前準備]
資料を配布する
第14回:新しい企業法務2
企業法務の実情を紹介する。
[事前準備]
資料を配布する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
個別発表を求められたテーマについては、発表レジュメ等を作成してもらうが、それ以外の授業では配付した資料等の検討となる。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のテキストは使用しない。その都度、必要な資料を配付するなどする。
参考書References
経営法友会・企業法務入門テキスト編集委員会編著『企業法務入門テキストーありのままの法務』商事法務、2016年
成績評価の方法と基準Grading criteria
法律家としてコンプライアンスあるいは企業法務に関与することの重要性および困難性を、どこまで現実のものとして理解しうるかを成績評価の基準にしたいと考えている。
なお、評価は平常点に基づき行うことになるが、以下の割合による。
個別発表のために提出するレジュメ等の内容 50パーセント
個別発表時の説明および質疑応答の内容 20パーセント
毎回の授業時の発言 30パーセント
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケート対象授業ではないので、特記すべきことはないが、実務家教員としてリアリティーのある授業を心がけたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にない。
その他の重要事項Others
私は弁護士として企業法務関連を取り扱って30年以上の実務経験を有している。その間にコンプライアンスが問題となる事象に度々、接しており、その際の経験を基にして具体的な問題を取り上げる予定である。とりわけ、第10回及び第11回授業の問題事例の検討では、私が実際に経験した事例を取り扱う。