法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)刑法ⅠCriminal Law Ⅰ
今井 猛嘉Takeyoshi IMAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V1811 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 必修 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
法律基本科目群(基礎科目) 刑事系 |
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Outline (in English)
This course lectures the principle of the criminal law with precedents and related academic opinions.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
刑法総論、すなわち、犯罪の成立要件と、犯罪に対する効果である刑罰について、講義する。法的概念としての犯罪及び刑罰につき、判例を踏まえ、具体的に理解することを目的とする。
到達目標Goal
犯罪の一般的成立要件、すなわち、構成要件該当性、違法性、責任について、判例及び学説を踏まえ、具体的に理解できること。
刑罰については、刑罰を科す根拠を責任論との関係において理解し、具体的な刑罰の種別を理解すること。
刑罰論については、法改正の動向も理解すること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・講義予定に従って講義をする。学生には、多くの質問が投げかけられ、予習の度合い、理解の度合いが確認される。その上で、次の講義について、指示がなされる。
・定期試験解説期間にフィードバックを行う。
・リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かす。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:罪刑法定主義
刑法の基本原理である罪刑法定主義の意義、判例における罪刑法定主義の現れ方を学ぶ
第2回:犯罪の成立要件
行為、構成要件該当性、違法性、責任の意義を学ぶ。
また、単独犯と共犯の相違についても概観を得る。
第3回:構成要件該当性1
行為、作為と不作為の違いについて学ぶ
第4回:構成要件該当性2
因果関係論を、判例を用いて学ぶ
第5回:構成要件該当性3
因果関係論の現れ方を、不作為犯と共犯の関係を意識して、継続して学ぶ
第6回:違法性1
刑法における違法性の意義、及び、正当業務行為について学ぶ
第7回:違法性2
緊急避難避難に関係する諸問題を判例を用いて理解する
第8回:違法性3
正当防衛に関係する諸問題を判例を用いて理解する(その第1回目)。
第9回:違法性4
正当防衛に関係する諸問題を判例を用いて理解する(その第2回目)。
第10回:責任1
刑法における責任の意義、及び、責任主義、責任能力について、判例を用いて具体的に理解する
第11回:責任2
違法性の意識、及び、その可能性について、判例を用いて理解する
第12回:責任3
錯誤論について、判例を用いて理解する。その際、未遂論についても、学習する。
第13回:共犯論1
共犯の処罰根拠と、これに係わる諸事例を、判例を用いて理解する
第14回:共犯論2
共犯と身分について、判例を用いて理解する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
シラバスにそって、関連する判例を予習する。
教科書ないし学説は、判例と、その前提となる条文の解釈を理解するための補助手段に過ぎない。
条文→判例→学説の順に、予習、復習に努めること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『判例刑法総論』(最新版)(有斐閣)
参考書References
西田典之『刑法総論』(弘文堂)
山口厚『刑法総論第2版』(有斐閣)
今井・小林・島田・橋爪『刑法総論』(有斐閣)
成績評価の方法と基準Grading criteria
質疑応答 20%
期末試験 80%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
条文→判例→学説の順に勉強せず、この逆順を採ることで、理解困難に陥っている学生が散見される。
法律学は、あくまで具体的事例を解釈する道具に過ぎないので、理論倒れにならずに予習、復習を続けてほしい。