スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies
HSS500I1(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 500)スポーツマネジメント特論Advanced Lectures in Sports Management
吉田 政幸Masayuki YOSHIDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S6090 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリー | 展開科目(スポーツマネジメント科目群) |
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Outline (in English)
This course considers sports as products and their projects and practices as sports businesses. This is an advanced study of sport management on the basis of sport management principles such as organizational behavior and sport marketing. Upon successful completion of this course, students will be able to understand the logic, importance, and uniqueness of the sport management field.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義はスポーツをプロダクトとして捉え、それに関わる事業をスポーツビジネスとみなし、スポーツ産業の発展に向け、スポーツマネジメントの論理と実践を総合的に学習する。
到達目標Goal
1. スポーツマネジメントがビジネスマネジメントの一つとして登場し今日に至った歴史的経緯を説明することができる。
2. スポーツ組織の内部環境のマネジメント(組織論、施設管理、ファイナンス)について理解し、その実践方法を説明することができる。
3. スポーツ施設の外部環境のマネジメント(マーケティング)について理解し、その実践方法を説明することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP6」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業はスポーツマネジメントの主要分野とそれらと対応する事例に焦点を合わせながら、スポーツマネジメントを総合的に学習する。受講者は事前に配付資料を読み、各トピックについて予め疑問や問題意識を準備して授業に臨まなければならない。また新型コロナウイルス感染拡大などの社会情勢により、授業計画、授業の方法、成績評価の方法を変更する可能性がある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:スポーツビジネスとは
スポーツのビジネス化が止まらない。その背景、現状について理解を深める。
2回:スポーツマネジメントとは
ビジネスマネジメントとしてのスポーツマネジメントの定義、設立・発展の背景、現状について理解を深める。
3回:スポーツ産業とは
スポーツマネジメントの対象分野となるスポーツ産業の具体的な個別産業領域、それぞれの市場規模、これまでの発展の経緯、そして今後成長が期待できる産業について理解を深める。
4回:スポーツ組織論:計画、組織化
スポーツ組織論の中でも、事業の計画と担当部署の組織化について、企業理念、使命、方向性、目標、組織構造などの組織的コンセプトとともに学習する。
5回:スポーツ組織論:実行、評価
スポーツ組織論の中でも、所属メンバーの動機づけと事業評価について、マネジメント理論とともに学習する。
6回:スポーツ消費者行動
スポーツ観戦者とスポーツファンは異なる。スポーツファンはある日突然誕生するのではなく、何らかのきっかけや刺激による心理的・行動的変化を必要とする。ここではファンの誕生のメカニズムについて学習する。
7回:スポーツマーケティング
多様化する消費者ニーズを充足するスポーツプロダクトの創造に向け、最新のサービス中心の論理を含めたスポーツマーケティングコンセプトについて議論を展開し、その理解を深める。
8回:ブランドマネジメント
コアスポーツプロダクトとサービスマーケティングミックスを統合し、魅力的で一貫したブランドイメージの形成に欠かすことのできないブランドマネジメントのロジックについて学習する。
9回:マーケティングミックス
スポーツ消費者のニーズを満たし満足度を高めるため、スポーツ組織は様々な働きかけを行う。この活動をマーケティングミックスと呼び、それぞれの要素の特徴について学習する。
10回:スポーツスポンサーシップ
アスリート、チーム、リーグなどの知名度を生かしてプロモーション活動を展開するスポーツスポンサーシップのロジックを学習するとともに、現代社会のスポンサーシップのあり方と今後の方向性について議論する。
11回:スポーツ施設マネジメントの基礎
今日のスポーツスタジアムを特徴づける大規模施設、エンターテインメント事業、指定管理者制度、ITテクノロジーなどの経営要素とともに、スポーツ施設のマネジメントについて考える。
12回:スポーツ施設マネジメントの今後:第二局面のスポーツ施設
2000年以降、スポーツ「しか」見せない第一局面のスタジアムから、スポーツだけでなく多様なサービス「も」提供する第二局面のスタジアムへの転換が起こっている。こうした変化の背景を学習するとともに、第二局面のスタジアムが生み出す様々な効果について理解する。
13回:スポーツレガシーのマネジメント
スポーツイベントの開催において、大会の成功だけでなく、そのイベントが地元地域にもたらす恩恵を長期に渡って根付かせることが重要である。この恩恵はレガシーと呼ばれ、有形レガシーと無形レガシーの二つに分かれる。本授業ではこのレガシーについて理解を深める。
14回:スポーツマネジメントのまとめ
現代社会におけるスポーツマネジメントの重要性を振り返り、その位置づけと今後の展望について理解する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講者は事前に配付される資料を読んで内容を予習するとともに、予め疑問や感想をまとめ、授業に参加してください。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし(毎回、資料を配付する)。
参考書References
原田宗彦(編)(2021)スポーツ産業論(第7版). 杏林書院:東京.
仲澤眞・吉田政幸(編著)(2017)よくわかるスポーツマーケティング.ミネルヴァ書房.
原田宗彦・小笠原悦子(2008)スポーツマネジメント(スポーツビジネス叢書).大修館書店:東京.
成績評価の方法と基準Grading criteria
小レポート:10点×10回
【評価基準】
10点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分自身の視点から考察を加えており、さらに問いに対して合理的な説明を加え、文章の精度が非常に高い。
8点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分自身の視点から考察を加えており、問いに対して合理的な説明を加えている。
6点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分自身の視点から考察を加え、論じている。
4点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使いながら論じている。
2点:授業の内容を踏まえて論じている。
25点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分の独自の視点から書いており、さらに問いに対して合理的な説明を加え、文章的にも論旨を明確に伝えることができている。
20点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分の独自の視点から書いており、問いに対して合理的な説明を加えている。
15点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分の独自の視点から書いている。
10点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使いながら書いている。
5点:授業の内容を踏まえて書いている。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
一方的な講義にならないよう、現在のスポーツ界で起きているマネジメント関連の問題について授業で取り上げ、皆で議論します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
マイクロソフトオフィスを使用できるノートパソコン、タブレット端末など
その他の重要事項Others
特になし