現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration
SOW300JB(社会福祉学 / Social Welfare 300)司法福祉論Law and Forensic Social Services
辰野 文理Bunri TATSUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | N1112 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2021年度以前)Category (~2021) |
福祉コミュニティ学科 専門教育科目 専門展開科目 |
カテゴリー(福祉コミュニティ)Category (Department of Community Development) | |
カテゴリー(臨床心理)Category (Department of Clinical Psychology) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2020年度以前入学者)Category福祉コミュニティ学科 (~2020) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2021年度以降入学者)Category福祉コミュニティ学科 (2021~) | |
カテゴリー臨床心理学科(2020年度以前入学者)Category臨床心理学科 (~2020) | |
カテゴリー臨床心理学科(2021年度以降入学者)Category臨床心理学科 (2021~) |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to introduce procedure and the significance of "Offenders Rehabilitation".
"Offenders Rehabilitation" system is, with regard to persons who have committed crimes and juvenile delinquents, to prevent them from re-offending and assist them to rehabilitate themselves by treating them properly within society.
The object of the welfare often overlaps with an object of "Offenders Rehabilitation". Most of method and menus of the support are common, too. Therefore in late years the role of the social worker became important in a field of "Offenders Rehabilitation".
Through this course, students will be able to explain basic knowledge about "Offenders Rehabilitation", that is necessary to be a social worker.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
司法福祉の領域から「更生保護」を中心に制度の仕組みや意義を学習する。更生保護は、刑務所を出所したひとや非行少年などに対し、指導や援助をすることにより再犯を防ぎ、社会生活を送れるように働きかける仕組み全体を指す。更生保護の対象と福祉の対象は重なることが多く、支援内容も共通する事柄が多い。とくに近年は、犯罪を犯した高齢者や障害者を福祉につなぐ役割として、社会福祉士の役割が重要となってきている。
そこで、本講義では、主に社会福祉士に関心のある学生さん向けに、更生保護に関する基本的な事項を解説する。学生の皆さんは、本講義の学習を通じて、社会福祉士として活動するために必要となる更生保護に関する基礎的知識を習得できる。
到達目標Goal
1.更生保護制度における基本的用語の意味を説明できる。
2.制度の種々の手続きについて、その対象、具体的内容を説明できる。
3.制度に関する統計類を利用し、その現状を説明できる。
4.制度に関わる人々や、関連する機関の概要を説明できる。
5.制度の意義や課題について複数の視点から討議できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、テキストに沿って各事項の概要を講義により学習した上で、基本的事項の振り返りを行いながら進行する。振り返り課題へのフィードバックとして、区切りごとに、解説、講評を行う。(授業展開によって各回で扱うテーマや内容に若干の変更がありうる。また、諸状況により、授業形式に変更がありうる。)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:犯罪の動向、刑事司法の流れ、更生保護の概略
犯罪動向を把握した上で、テキスト1章をもとに、更生保護の役割や意義を考える。
2:保護観察の概要
テキスト2章をもとに、保護観察の対象(種類)やそれぞれの概要などを学習する。
3:保護観察の方法
テキスト3章をもとに、保護観察の具体的な方法について学習する。
4:仮釈放等の手続き
生活環境の調整
テキスト4章をもとに、仮釈放の基準や手続、生活環境の調整の方法や意義を学習する。
5:保護観察の良好措置、不良措置
テキスト5章をもとに、保護観察における良好措置、不良措置を学習する。
6:更生緊急保護等
テキスト6章をもとに、更生緊急保護等の対象や内容を学習する。
7:更生保護施設
テキスト7章をもとに、更生保護施設の概要を学習する。
8:更生保護の機関、民間協力組織
テキスト8章をもとに、更生保護に関わる機関や民間協力者について学習する。
9:犯罪被害者等施策
テキスト9章をもとに、更生保護における犯罪被害者等施策の概要を学習する。
10:犯罪予防活動
テキスト10章をもとに、更生保護における犯罪予防活動の概要を学習する。
11:医療観察制度
テキスト11章をもとに、医療観察制度の概要を学習する。
12:関係機関との連携
テキスト12をもとに、更生保護と関係する機関を学習する。
13:更生保護における近年の動向、課題と展望
テキスト13章をもとに、更生保護に関する近年の話題や施策、司法と福祉との連携について学習した上で、今後の展望を考察する。
14:最終確認試験、解説
学習範囲の全般を復習する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎時間、テキストの該当箇所に目を通して授業に臨む(2時間)。授業後、学習した範囲を振り返り問題を中心に復習する(2時間)。また、刑事司法や更生保護に対する理解を深めるために、事件を起こした者がその後どのように扱われているかについて関心を持ってメディアに目を通しておく。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回の授業で下記を使用する(初回から使用する)。
辰野文理『要説 更生保護(第3版)』成文堂、2018年
参考書References
・法務省保護局のサイト
(http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_index.html)
・藤本・生島・辰野 (編) 『よくわかる更生保護』ミネルヴァ書房、2016年
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中、振り返りの確認テストを行いその履修状況を評価する(20%)。
全範囲学習後に基本的知識の定着度を確認するための試験を行う(80%)。
成績の評価はこれらを総合して100点満点として行い、60点以上が合格となる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
多くの受講生にとって犯罪関係の講義の受講が初めてであることを考慮し、基本的な事項や用語の説明にも時間をさく予定である。
その他の重要事項Others
法務省や保護観察所勤務の実務経験に基づき、実務に即した具体的説明を取り入れた授業内容とする。(「実務経験のある教員による授業」に該当)