現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration
SOW300JB(社会福祉学 / Social Welfare 300)社会福祉原理Principles of Social Welfare
平野 寛弥Hiroya HIRANO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | N1101 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2021年度以前)Category (~2021) |
福祉コミュニティ学科 専門教育科目 専門展開科目 |
カテゴリー(福祉コミュニティ)Category (Department of Community Development) | |
カテゴリー(臨床心理)Category (Department of Clinical Psychology) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2020年度以前入学者)Category福祉コミュニティ学科 (~2020) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2021年度以降入学者)Category福祉コミュニティ学科 (2021~) | |
カテゴリー臨床心理学科(2020年度以前入学者)Category臨床心理学科 (~2020) | |
カテゴリー臨床心理学科(2021年度以降入学者)Category臨床心理学科 (2021~) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
1. Understanding welfare policy from two perspectives below;
-- its historical development
-- its theoretical and ethical foundation
2. Examining controversial arguments and issues over welfare policy in modern times
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
福祉政策の歴史的展開や理論的・思想的根拠を学ぶとともに,現在の福祉政策に向けられる批判や直面する課題について検討する.
到達目標Goal
福祉政策やひとの“福祉”についての知識を深めるとともに,様々な観点からそれらのあり方を検討し,自分なりの見解を持つことを目指す.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
なるべく具体的な事例を題材にしつつ,現実を捉える際の視点や枠組みを提供する.その意味では知識を身につけることよりも思考力や価値観を身につけることを重視している.
また,授業でのコメントや質問については,できる限り次回の授業の冒頭にて共有・回答していく予定である.
なお秋学期は,オンラインまたは対面での開講となる(詳細は未定)ため,それに伴う各回の授業計画の変更については学習支援システムでその都度提示する.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
現代社会における福祉政策
現代社会における福祉政策の動向とその背後にある様々な理論,思想や哲学の存在を知る.
第2回:福祉政策の歴史的展開①
救貧法から福祉国家の形成へ
イギリスの福祉政策の歴史(16世紀半ばから20世紀前半)について概観する.
第3回:福祉政策の歴史的展開②
戦後福祉国家の黄金時代
戦後の福祉国家の展開をイギリスを事例に概観する.
第4回:福祉政策の歴史的展開③
福祉国家の危機と再編
1970年代後半から80年代にかけて,先進諸国が直面した福祉国家の危機とそれに伴う福祉国家再編の動きを概観する.
第5回:現代の福祉国家①
先進福祉国家(西欧・アメリカ・日本)
20世紀後半に成立した先進諸国における福祉国家の諸類型について理解する.
第6回:現代の福祉国家②
新興福祉国家群(東アジア・東欧・南米など)
先進諸国に続いて経済発展を遂げた新興諸国における福祉国家の特徴について理解する.
第7回:福祉政策の理論・思想①
産業化論と福祉レジーム論
福祉政策の発展を説明する代表的な理論とされる産業化論と福祉レジーム論について理解する.
第8回:福祉政策の理論・思想②
シティズンシップ論
福祉政策の理論的根拠の一つとされる「シティズンシップ」概念について理解する.
第9回:福祉政策の理論・思想③
ジョン・ロールズとアマルティア・セン
福祉政策の哲学的基礎付けを提供したとされるジョン・ロールズとアマルティア・センの議論について理解する.
第10回:福祉政策をめぐる論点①
貧困:絶対的貧困と相対的貧困,剥奪
現代の福祉政策におけるイシューの一つである貧困について理解する.
第11回:福祉政策をめぐる論点②
社会的排除と包摂:排除言説と包摂戦略の類型
現代の福祉政策におけるイシューの一つである社会的排除とそれに対する包摂戦略の諸類型について理解する.
第12回:福祉政策をめぐる論点③
自立/依存:ケアと自律,パターナリズム
現代の福祉政策におけるイシューの一つである自立と依存という二分法の是非,またそこに密接に関わるケアと自律について理解する.
第13回:福祉政策をめぐる論点④
再分配と承認:ジェンダー・人種・エスニシティ
現代の福祉政策におけるイシューの一つである再分配と承認の関係性,および「ひと」野福祉にとっての両者の重要性について理解する.
第14回:福祉政策をめぐる論点⑤
自由とセキュリティ:監視国家,リバタリアン・パターナリズム
現代の福祉政策における最も重要なイシューの一つである自由とセキュリティの関係性について理解する.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
前回の授業内容の復習をし,全体の論理の流れを理解する.下記に示した参考書や,授業で示した参考文献で興味を持ったものを読む.本科目の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする.
テキスト(教科書)Textbooks
特に使用しない.PowerPointを用いた講義であり,ハンドアウトを配布して授業を行う.
参考書References
個別のテーマに関するものについては各授業時に適宜紹介するが,授業全体を通じて関連するものとしては以下の2冊を挙げておく.
『ここから始める政治理論 (有斐閣ストゥディア) 』(田村哲樹・松元雅和, 乙部延剛, 山崎望著,2017年,有斐閣)
『現代福祉国家と自由:ポスト・リベラリズムの展望』(金田耕一著,2000年,新評論)
成績評価の方法と基準Grading criteria
①評価方法 各授業時のリアクションペーパー(30%),期末レポート(70%)
②採点基準:
<リアクションペーパー>
各回の講義内容の理解度を評価するとともに,そのうえで各自の見解を論理的・説得的に展開できているかどうかを評価する.
<期末レポート>
各自の関心のあるテーマにそってまとめてもらう予定のため,選択したテーマについての理解度とともに,それについての自身の見解の説得力を吟味する.また,レポートの文章の論理構成についても重視する.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今年度からの担当となるため,フィードバックできるものがないが,授業でのコメントや質問については,できる限り次回の授業の冒頭にて共有・回答していく予定である.
その他の重要事項Others
・日頃から福祉政策の動向に関心を持つようにし,情報収集を怠らない
・疑問については文献や資料で確認する
・授業時に紹介された参考文献を読む