現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration

多くの地域で、その将来像が構想（デザイン）され、それを実現するために様々な計画（プラン）が策定・実践されてきた。その計画主体には、国や自治体だけでなく、民間企業や個人の起業家も含まれる。本講義では、こうしたさまざまな主体による地域へのアプローチを学び、今日的な計画論とその実践を探りながら、あるべき姿を受講生と共に探る。

地域とは何か、計画を立てるとはどういうことか、その利点・限界は何かを学ぶ他、計画プロセスの多様性、そのイノベーション、実践や成果の評価、見直しの在り方等について理解を深めることを目標とする。

ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」に関連

日本語 / Japanese

オンデマンド講義として行う。授業では地域計画に関連する制度や事例について解説を行い、授業間の課題を通じて、受講者には調査・図表の作成などを行い、提出してもらう。提出物へのフィードバックは、各回の授業のはじめ及び最終回に実施する。

なし / No

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：計画とは何か？

授業の目的や進め方について説明するとともに、そもそも「計画」とは何かを問う。

第2回：地域計画の変遷とこれから

社会の変化に応じた地域計画の変遷を学び、これからの計画を考える。

第3回：地域計画における課題(1)

地域計画において生じうる価値観の相克についてケーススタディを通じて紹介し、それに対する考え方を議論する。

第4回：地域計画における課題(2)

引き続きケーススタディを通じて、多様な価値観の相克とそのなかでの計画づくりを考える。

第5回：システム思考による地域分析

システム思考の考え方を解説し、SWOTを用いた地域分析を行う。

第6回：システム思考による地域計画のはじまり

地域分析を生かして地域計画を作成する方法を解説し、それぞれで計画づくりを行う。

第7回：システム思考による地域計画

システム思考による地域計画を、具体例を通じて解説する。

第8回：地域計画のケーススタディ(1)

地域計画を策定・実践について、具体例を通じて学ぶ。

第9回：地域計画のケーススタディ(2)

別の具体例を使って、地域計画の策定・実践について学ぶ。

第10回：地域計画の表現と対話〜土地利用とマッピング

システム思考による地域計画の表現方法を探る。今回は地図を使う。

第11回：地域計画の表現と対話〜グラフやループを使って

システム思考による地域計画の表現方法を探る。今回はグラフやループを使う。

第12回：マルチステークホルダーによる計画づくり①

地域の複雑な利害関係や構造を探りつつ、そこでどのようなマネジメントが最適かを探る。

第13回：マルチステークホルダーによる計画づくり②

地域マネジメントを理解した上で、具体的なケースワークを行う。

第14回：提出課題の共有・まとめ

受講生から提出された課題を通じて地域計画のポイントを確認する。

授業内に配布する教材を参考に、常に自分の生活の中にある「計画」に目を向け、理解を深めることが課題作成の役に立ちます。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。

授業内にレジメと参考資料を配布する。

保井美樹・泉山塁威編著『エリアマネジメント・ケーススタディ（仮題）』学芸出版社、2021年4月予定。

授業内課題　65%
平常点（リアクションペーパー）35%

オンデマンドで実施するのは初めてなのでアンケートはありませんが、進度に気をつけつつ、内容面の充実を図りたいと思います。

特になし

大学の行動制限方針がレベル１の場合でも，この授業は原則としてオンラインで行う。