デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
CST300NC（土木工学 / Civil engineering 300）海洋環境工学Marine Environmental Engineering
東 博紀、越川 海Hironori HIGASHI, Hiroshi KOSHIKAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | B3662 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1,火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2023年度~）Category (2023~) | |
| カテゴリー（2019~2022年度）Category (2019~2022) |
都市環境デザイン工学科 専門科目 展開科目 |
| カテゴリー（招聘学科）Category | 都市 |
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Outline (in English)
This is a course of oceanography for civil and environmental engineering. Students can learn basic knowledge of oceanography, especially mathematical physical theories, numerical modelling for coastal biogeochemical cycles, and national/international environmental management.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
海洋に関する基礎的な知識から最新の科学的知見まで幅広に学習するとともに、工学・環境学の技術者に必要な基礎理論と数理モデルを習得する。
到達目標Goal
①沿岸・内湾～全球スケールにおける海の流動や循環、海洋の生態系など、海岸工学・海洋学に関する基礎知識を幅広く習得する。
②津波・高潮、地球温暖化、富栄養化など、海にまつわる災害・環境問題を理解する。
③海洋環境の保全・改善に向けた日本と世界の取組みを理解する。
④波の基礎理論および赤潮・貧酸素水塊の数理モデルを習得する。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- （Ａ）歴史・文化・自然の理解・尊重:
- （Ｂ）技術者倫理:
- （Ｃ）工学基礎学力:
- （Ｄ）専門基礎学力:20％
- （Ｅ）専門知識の活用・応用能力:60％
- （Ｆ）総合デザイン能力:20％
- （Ｇ）コミュニケーション能力:
- （Ｈ）継続的学習能力:
- （Ｉ）業務遂行能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
配布資料を用いた講義・問題演習を行う。第1～10回および第13・14回では、奇数回目において海洋学の基礎や海の災害・環境問題について総合的理解を深め、偶数回目で前講義内容に関わる基礎理論の解説・問題演習を行う。第11・12回では、海の環境保全・改善に関する日本と世界の取組みについて学習する。リアクションペーパーの配布・提出を毎回行い、次の授業のはじめに寄せられたコメント・質問を取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1：ガイダンス、海の構造と観測
海の深さ・海底地形、海の色、水温・塩分・海水密度の鉛直構造、海の流れと種類、潮汐の発生メカニズム、海洋観測
2：波の基礎理論1(演習)
長波と深水波、微小振幅波理論の解説と問題演習
3：海にまつわる災害～津波と高潮～
津波・高潮の発生メカニズム、災害事例、災害に伴って発生する環境問題
4：波の基礎理論2(演習)
微小振幅波理論(第2回の続き)、分散関係式、津波の伝播速度・到達時間の解説と問題演習
5：沿岸・内湾の富栄養化問題1
海洋生態系の基礎、生命の起源、水生生物の種類と食物網、海洋の一次生産、赤潮の発生メカニズム
6：生態系の数理解析1(演習)
Excelを用いた赤潮・貧酸素水塊の予測モデルの構築(その1)
7：沿岸・内湾の富栄養化問題2
干潟の種類、底生生物の種類、二枚貝(アサリ)の生活史、貧酸素水塊の発生メカニズム、底生生物の水質浄化作用
8：生態系の数理解析2(演習)
Excelを用いた赤潮・貧酸素水塊の予測モデルの構築(その2)
9：わが国の沿岸環境の現状と保全
環境基本法、水質汚濁防止法、排水基準、環境基準、総量規制制度、生活排水対策
10：生態系の数理解析3(演習)
Excelを用いた赤潮・貧酸素水塊の予測モデルの構築(その3)
11：海洋環境保全のための国際的取組み
海洋汚染防止に関する国際条約とわが国の取り組み
12：海洋資源開発と環境保全
海底鉱物資源の基礎知識、海底鉱物資源開発の現状、海底鉱物資源開発による環境影響
13：地球規模の大気・海洋循環と温暖化の影響
水の状態変化、地球の水・熱循環、地球規模の大気循環、海洋の風成循環と熱塩循環、地球温暖化の影響
14：海洋循環の基礎理論(演習)
コリオリ力、地衡流の解説・問題演習
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で使用したスライド資料、配布資料、問題演習(全てエチュードにアップする)を復習する。第2・4・14回の問題演習では水理学が、第6・8・10回ではExcelの表計算が基礎になるため、関連科目を復習してから授業に臨む。第6・8・10回で構築した赤潮・貧酸素水塊予測モデルを用いたレポート課題に取組む。本授業の準備・復習時間は1時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
授業の際に資料を配布する。
参考書References
海洋学(Paul R. Pinet著、東京大学大気海洋研究所監訳、東海大学出版会)、海岸工学(木村、森北出版)、沿岸の海洋物理学(宇野木、東海大学出版会)
成績評価の方法と基準Grading criteria
波(第1～4回)と海洋循環(第13・14回)の基礎理論に関する期末試験60％、授業(第5～10回)で作成した赤潮・貧酸素水塊のExcelモデルを用いたレポート40％を標準的な配点として、その合計点で評価する。なお、4回を超える欠席は単位取得を認めない(評価DまたはE)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度の授業では、毎回出席票(リアクションペーパー)を配布・回収し、授業で分からなかったところや授業の改善要望などを自由形式で記述してもらい、学生の理解度の把握や意見の収集に努めた。寄せられた質問については次回の講義で補足説明を行うなど、授業にフィードバックさせた。引き続き、今年度も可能な限り学生からの質問や要望を集め、授業改善を図りたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
● 問題演習の講義では関数電卓を持参すること。第6・8・10回の問題演習ではExcelを使用するのでノートパソコンを持参すること。
● レポート課題の提出には授業支援システムを利用する。
● 期末試験では関数電卓を各自忘れずに持参すること(忘れた場合も貸与はしない)。
その他の重要事項Others
現役の研究者が、海洋学と環境保全に関する基礎理論から最新の科学的知見までを幅広に紹介・解説するとともに、人間活動が海域環境に及ぼす影響を予測するモデルについて指導する。