デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
PHL100NC(哲学 / Philosophy 100)哲学(2019年度以降入学生)Philosophy
大西 悟、横山 奈那Satoshi OHNISHI, Nana YOKOYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | B2009 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
建築学科 基盤科目 人文社会系 人文分野 |
カテゴリー(招聘学科)Category | 都市 |
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Outline (in English)
Philosophical thinking can be particularly significant for engineers when grasping and facing various “environments”. This lecture provides participants with knowledge and opportunities to consider “environments” deeply. Topics include: 1) Meaning of environmental philosophy, 2) Engineering and environment, 3) Western ethics and Oriental wisdom, 4) Power of locality, 5) Circulation and symbiosis part 1, 6) Circulation and symbiosis part 2, 7) Practical application of environmental philosophy. Two or three small reports during each lecture and a final report will be submitted.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
工学を学ぶ上で,環境をどのようにとらえ,どのように向き合うかを哲学的に思索することは,とても重要である.本授業では,そのための素養を習得することを目指す。また,後半7回では,デザイン,環境,戦後日本社会のかかわりを考えるための具体的事例として,1960年代の「環境芸術」を取りあげる。
到達目標Goal
1) 人間と環境の関係および工学の影響について,自分の言葉で思索し、言語化できること。
2) 環境哲学に関する用語を正しく理解できること。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力:
- 文化性:
- 倫理観:
- 建築の公理:
- 芸術性:
- 教養力:◎
- 表現力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP4」に関連
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
前半7回は,授業時間(100分)を2,3のテーマに分けて,講義し,それを受けて授業中に小レポートを作成してもらう。加えて,最後に、レポートを課す。後半7回は,講義形式ではあるが,授業の最後に毎回アンケートを行ない,質問や意見を募る。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回:環境を哲学する意義
ガイダンスとして,パリ協定やサステイナビリティなどの環境に関する時流の解説を行いながら,環境を哲学する意義を問いかける。
第02回:工学と環境
工学は,環境から便宜を得るための学問である。人間は,工学を活用することで豊かさを享受できるが,同時に負の影響ももたらす。公害から気候変動,生物多様性の喪失などの事例から,工学が環境に及ぼす影響を問いかける。
第03回:西洋の倫理と東洋の知恵
人間がもたらす環境への負の影響に対し,先人たちがどのように対峙したのかを講義する。西洋(特に北米)で発展した環境倫理と足るを知るやもったいないといった東洋の知恵を対比的に提示し,環境について自身の立ち位置を問いかける。
第04回:循環と共生という戦略 (1)
工学を基盤とした都市と産業は,環境への悪影響を最小限にしながら,人間の豊かさを確保していく必要がある。そのための戦略として循環と共生を基盤とした考え方,取り組みを解説し,自身が大学生活で身に着けておきたいスキルを問いかける。
第05回:循環と共生という戦略 (2)
工学を基盤とした都市と産業は,環境への悪影響を最小限にしながら,人間の豊かさを確保していく必要がある。そのための戦略として循環と共生を基盤とした考え方,取り組みを解説し,自身が大学生活で身に着けておきたいスキルを問いかける。
第06回:地域が主体
気候変動,生物多様性喪失などグローバルな課題に対して,地域が主体となり,環境との関係性を再構築しようとする取り組みを解説する。自身が地域の環境を改善するために何ができるかを問いかける。
第07回:実践知としての環境哲学
工学的な視点から離れ,生活者の視点で暮らしから見直すことから,より複層的なものの見方を学習する。そのうえで,最終的な問い(レポート)を課題として提示する。
第08回:環境芸術とは何か
1960年代後半の日本において流行した「環境芸術」という動向の概要を説明する。
第09回:高度経済成長期の日本
環境芸術が生まれる背景となった高度経済成長期の日本社会のありかたをふりかえる。
第10回:高度経済成長期の芸術
のちに環境芸術へと合流していく,高度経済成長期の日本における諸芸術のありかたを見ていく。
第11回:環境芸術の展開①
日本における環境芸術の成立をたどり,またこの動向をめぐる議論を紹介する。
第12回:環境芸術の展開②
1970年に開催された大阪万博を中心に,環境芸術の広がりを概観する。
第13回:戦後日本社会の転換
環境芸術の変化の背景となる,1960年代末から1970年代はじめに生じた日本社会の転換について論じる。
第14回:環境芸術以後の日本美術
環境芸術以後の芸術のありかたを解説するとともに、あらためて環境芸術の意義を考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業後に紹介した参考図書等を通じて復習を行う.復習として毎回の授業を見直し、参考文献を読むこと。レポ-トを課すことがある.
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。
参考書References
適宜指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中の小レポートと随時出される授業時間外のレポート(50%)と毎回のアンケートと最終課題レポート(50%)により評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(環境哲学)小レポートの出し方を工夫し、より言語化しやすくするように工夫しようと思います。
その他の重要事項Others
NPO、国立研究所で環境・サステイナビリティ教育に従事した経験を活かし、多文化的な視点で環境哲学をともに考えていきます。