公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
MAN500P2-013(経営学 / Management 500)環境経営論DEnvironmental Business Management(Environment & Management) D
金藤 正直Masanao KANETOH
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9806 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (博士後期課程)選択必修科目(専門科目) |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to learn the management method for solving environmental and social issues in companies and regions.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、経営学および会計学の視点から、企業や地域における環境経営やサステナビリティ経営の仕組みを明らかにしつつ、その仕組みと国内外における先進的な企業の取組事例も考慮に入れながら、将来企業や地域において、有効的かつ効率的に実施すべき環境経営やサステナビリティ経営の方法を理論的に検討していくことを目的とする。
到達目標Goal
本講義では、国内外で刊行されたマルチステークホルダーの視点からの環境経営またはサステナビリティ経営に関する文献(理論研究の論文)を多面的に分析・検討し、その結果を論理的に整理し、報告していくための能力を習得することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は対面で実施する。第1回は、環境経営やサステナビリティ経営に関する研究論文とそれに関係する著書や報告書を紹介しつつ、講義内で履修者に分析し、検討してもらう内容やポイントについて講義を行う。第2回以降、履修者には、研究テーマに関係する、あるいは関心のある研究論文を1つ選択してもらい、その内容を企業や地域の取組事例や関連研究などを加味しながら多面的に分析・検討し、その結果を報告してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
講義全体の流れとその内容、講義で使用する文献の紹介、その文献を分析・検討していくための方法やポイントを説明する。
第2回:環境・社会問題に対応する組織①
環境・社会問題に対応する組織のあり方に触れた論文(例えば、プラハラードの論文)の内容を考察し、報告する。
第3回:環境・社会問題に対応する組織②
第2回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第4回:環境・社会問題解決のための経営戦略①
企業が環境重視から持続可能性に展開していくために検討し、策定すべき経営戦略に関する研究論文(例えば、ハートやアンルーの論文)の内容を考察し、報告する。
第5回:環境・社会問題解決のための経営戦略②
第4回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第6回:環境・社会問題解決のための新たな経営戦略①
企業が経済的価値と環境・社会的価値を同時実現していくための新たな経営戦略に関する研究論文(例えば、クリステンセンやポーター=クラマーの論文)の内容を考察し、報告する。
第7回:環境・社会問題解決のための新たな経営戦略②
第6回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第8回:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメント①
第2回から第7回で取り上げられた経営戦略を実現していくための組織編成・マネジメント(コレクティブ・インパクトやコラボレーション)に関する研究論文(例えば、カニア=クラマー、アドラー、リーの論文)の内容を整理し、報告する。
第9回:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメント②
第8回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域の取組事例などを参考にしながら検討し、報告する。
第10回:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメントの先進事例①
第8回と第9回で取りあげられた組織編成・マネジメントに関するガイドや先進事例(例えば、国連グローバルコンパクトやパタゴニアの取組み)の内容を整理し、その結果を報告する。
第11回:経営戦略を実現するための組織編成・マネジメントの先進事例②
第10回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域における取組事例を参考にしながら検討し、報告する。
第12回:戦略策定や組織編成・マネジメントを支援する会計システム①
組織(第2回、第3回)の戦略策定(第4回~第7回)と組織編成・マネジメント(第8回~第11回)を支援する会計システムに関する論文(例えば、キャプラン、エクセル、セラフェイムの論文)の内容を整理し、報告する。
第13回:戦略策定や組織編成・マネジメントを支援する会計システム②
第12回で出された質問などへの回答を、関連する論文や、企業または地域における取組事例を参考にしながら検討し、報告する。
第14回:講義のまとめ
第13回までの検討内容を整理しつつ、その内容をもとに新たな方法論も検討する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義内容の理解および文献の分析・検討にあたっては、少なくとも次の3点について行ってください。
・経営学および会計学の基礎的知識を事前に学習し、身につけること
・毎回の講義内容を復習すること
・本講義に関連する新聞・雑誌記事やホームページなどの内容をチェックすること本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・講義では、テキストは使用せず、テーマごとに配布した資料を使用します。
・報告では、各自に配布した資料を整理したレジュメの作成および配布をお願いします。
参考書References
講義中に著書・論文・雑誌・URLなどをいくつか紹介しますが、講義外に自主学習を行う方のために次の著書をあげておきます。
【環境経営/サステナビリティ経営】
・足立英一郎(2009)『環境経営入門』日本経済新聞出版社。
・蟹江憲史(2020)『SDGs(持続可能な開発目標)』中央公論新社。
・谷本寛治(2020)『企業と社会 サステナビリティ時代の経営学』中央経済社。
【URL】
・「CSR図書館.net」〈http://csr-toshokan.net/〉。
成績評価の方法と基準Grading criteria
本講義の成績は次の4点に基づいて評価します。
・報告用配布レジュメの内容(20%)
・報告内容(プレゼンテーション能力)(30%)
・討論への参加(発言内容)(30%)
・レポートの内容(報告内容に基づくレポート)(20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎年、意見や要望を考慮に入れ、講義内容を改善しています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
必要に応じてパソコンとプロジェクターを使用します。
その他の重要事項Others
・講義はワードあるいはパワーポイントを用いて進めていきますので、報告およびそのレジュメもワードか、パワーポイントを使用してください。
・質問などについては電子メールで連絡ください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
環境経営論、地域経営論
<研究テーマ>
企業や地域の持続的成長を実現するための経営・会計手法に関する研究
<主要研究業績>
・金藤正直(2014)「地域サプライチェーンとしての産業クラスターのマネジメント-サプライチェーン・マネジメントの適用-」二神恭一・高山貢・高橋賢 編著『地域再生のための経営と会計』中央経済社、41-52頁。
・金藤正直(2015)「食料産業クラスターマネジメントを支援するバランス・スコアカードの構想」『産業経理』Vol.75 No.1、53-63頁。
・金藤正直(2016)「サステナビリティ・サプライチェーン・マネジメントの実践的展開モデル」『横浜経営研究』第37巻第2号、55-72頁。
・金藤正直(2018)「フードバレーの戦略的マネジメントを支援するバランス・スコアカードの適用可能性-フードバレーとかちの取組みを中心として-」『経済学論纂』第58巻第2号、65-84頁。
・金藤正直(2021)「健康経営の展望-どう評価・開示するか?-」『企業会計』Vol.73 No.2、87-90頁。