公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
LAW500P2－110（法学 / law 500）環境政策法務と条例Legal Administration of Environment
朝賀 広伸Hironobu ASAGA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X9539 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 （修士課程）サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
In this lecture, we will learn about environmental policy legislation and ordinance. For example, we will acquire basic knowledge on the role of ordinance in environmental policies, the actual ordinance system, environmental policies and ordinance.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
環境政策法務における条例の果たすべき役割は大きく、市民の身近な生活の実態に基づいた施策によって、環境行政はよりよく発展することができます。本講義では、環境政策法務における条例の果たすべき役割を現実の条例制度を通して、環境政策と条例に係る基本的知識を学びます。
受講される学生の皆様が、環境政策法務における条例の果たす役割を理解し、条例の現状を分析し、条例制度の課題を発見し、施策の検討を行い、改善のための新たな対策の提案などができるようになること目的とします。
到達目標Goal
本講義では、条例と法律との関係、条例規制の実効性、条例における計画の役割などについて学習し、環境政策と条例に係る基本的知識を身につけていただきます。
上記の目標を達成するために、各学生の皆様は、関心のある環境政策に係るテーマについて研究し、①課題設定、②現状分析、③対策手法の提案を授業内で報告し、双方向の議論を通して、到達度を測ります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・環境政策と条例に関する基礎的知識を修得するために、テキストを中心に演習形式で進めます。テーマを割り振り、簡単なレジュメを作成し、授業内で報告をしていただきます。
・授業内での双方向の議論を通して、理解を深めていきます。
・授業形式：対面授業
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
都道府県と条例
都道府県の位置づけと権限
地方自治体が定める条例
第2回：地球温暖化対策条例の制度と運用
温暖化防止に関する法律と条例
温暖化対策条例の全国的な動向と特徴
第3回：廃棄物条例の制度と運用（１）
廃棄物処理法と条例との関係
第4回：廃棄物条例の制度と運用（２）
都道府県の廃棄物条例の動向と全体的な特徴
第5回：自然環境保全条例の制度と運用
自然環境保全等の法制度
第6回：環境影響評価条例の制度と運用（１）
環境影響評価法の手続および条例との関係
第7回：環境影響評価条例の制度と運用（２）
都道府県等における環境影響評価条例の概要
第8回：公害防止条例の制度と運用（１）
公害防止に関する条例制度
大気汚染防止に係る規制対策
第9回：公害防止条例の制度と運用（２）
水質汚濁防止に係る規制対策
第10回：公害防止条例の制度と運用（３）
条例による水質規制の事例
第11回：公害防止条例の制度と運用（４）
土壌汚染対策に係る規制・対策
第12回：公害防止条例の制度と運用（５）
騒音防止に係る規制対策
第13回：公害防止条例の制度と運用（６）
振動防止、地盤沈下防止、悪臭防止に係る規制対策
第14回：再生可能エネルギーの導入促進と規制対策
再生可能エネルギーの普及と法制度
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
『環境条例の制度と運用』,田中充(法政大学教授)著,信山社2015年,2600円
参考書References
環境法政策を理解するための書として、
『コンパクト環境法政策』,柳憲一郎(明治大学法科大学院教授)著,清文社2015年
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業貢献度（80%）：授業時のディスカッション及びレジュメの出来具合
レポート課題（20%）：関心のある環境政策に係るテーマを選び、①課題設定、②現状分析、③対策手法の提案について研究し、授業内で報告する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生の関心テーマに近づけた授業運営に心掛けたいと考えております。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
行政法および環境法に関連が深い授業となりますが、初学者にも理解できるように努めていきたいと考えております。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
環境法
＜研究テーマ＞
環境法政策に係る総合研究
＜主要研究業績＞
・『環境法判例百選 第3版』有斐閣2018年
・『司法試験の問題と解説』「環境法」（日本評論社2020年・2019年・2018年・2017年
・「最新の環境アセスメント法の動向と課題」人間環境問題研究会編,有斐閣2015年
・『新司法試験論文式問題と解説』中央大学真法会編,法学書院2018年・2012年
・『演習ノート環境法』浅野直人・柳憲一郎編,法学書院2010年
・「英国における土壌汚染法の概要」商事法務研究会2009年
・「Legislation related to groundwater in the EU:
background and current status
」UNESCO2009年
・「英国のリスク管理と予防原則」季刊環境研究No.154,2009年
・「EU及び英国の地下水管理制度」明治大学法科大学院論集 第3号,2008年
・『多元的環境問題論』柳憲一郎編,ぎょうせい2006年
・『オランダ環境法』国際比較環境法センター2004年
・『環境法辞典』有斐閣2002年
・『京都議定書』シュプリンガーフェアラーク2001年