人文科学研究科Graduate School of Humanities
HUG500B7(人文地理学 / Human geography 500)地図の文化誌Ⅰ A Cultural Study of Maps I
米家 志乃布
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1150 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Studying and mapping Edo-Tokyo(1)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
江戸東京を学び、江戸東京アトラスを作成しよう!(1)
到達目標Goal
江戸東京の地図作成の流れについて、各時期の主要な江戸図・東京図を取り上げ、その特徴を学習したうえで、各種の歴史的事象のデータをもとに江戸東京の地図を作成することを目標とする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1.近世江戸における絵図・地図を取り上げ、個別の絵図・地図に関する研究史を概観し、江戸図の特徴を把握する。
2.近代以降の東京における地図史の展開を踏まえながら、現代東京に至る地図全般について議論する。
3.具体的な地図作成として、江戸東京の構造物(橋や広場、堀など)・名所旧跡・史跡などの歴史的データを収集し、東京の地図上にマッピングする。
4.地図上に歴史的事象を可視化することから、江戸東京の都市的・地域的特徴を考察する。
対面授業とオンライン授業を併用します。Googleドライブ上で作業をし、紙の配布・紙での作業は極力控えます。Googleドライブで作業したデータは教員がチェックをしてコメントします。大学の方針や社会状況の変化で授業方法を変更する可能性があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス
授業内容の説明、履修者・出席者の確認をする。
2:江戸図の概説
主要な江戸図の歴史を学ぶ。
3:近代東京図の概説
主要な東京図の歴史を学ぶ。
4:江戸東京の鳥観図・風景画の概説
江戸東京の鳥観図や風景画について学ぶ。
5:戦後~現代東京図の概説
戦後から現代にいたる東京図について学ぶ。
6:江戸東京の歴史的データの収集①
地図化するために、どのようなデータがあるのか、検討する。
7:江戸東京の歴史的データの収集②
東京の名所史跡のデータを収集する。
8:江戸東京の歴史的データの収集③
東京の名所史跡のデータを収集してまとめる。
9:東京の地図上にマッピングする①
名所史跡の分布を地図上に示す。
10:東京の地図上にマッピングする②
名所史跡の分布を地図上に示した地図をみながら考察する。
11:東京の地図上にマッピングする③
東京の名所史跡の分布の特徴を考察し、その検討事項をまとめる。
12:東京の地図上にマッピングする④
東京の名所史跡の分布の意味を分析する。
13:江戸東京における名所史跡の分布を考察する
それぞれの分布について、その特徴を考察し、その意味を分析する。
14:まとめ
作成した地図をもとに、江戸東京の空間的な多様性おおよび歴史的な地域性についてまとめる
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
各地の博物館や美術館で開催されている地図展や風景画展などの常設および企画展をこまめにチェックし、機会をつくって足を運んでいただくことをおすすめします。
テキスト(教科書)Textbooks
春学期は、江戸時代の代表的な名所図会『江戸名所図会』および江戸の地誌である『御府内備考』(文政年間~)および東京府編『東京府史蹟』(大正8年)を使います。江戸名所図会と御府内備考はデータを配布して作業します。東京府史蹟は国会図書館デジタルコレクションを利用します。Googleドライブに配布します。
参考書References
Googleドライブに適宜、関連文献を紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
「配分(%)」:参加50%、発表・作業40%、議論10%
「評価基準」:平常点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実際にデータを収集して地図を作成する作業は、とても面白いと感想をいただきました。いろいろな地図を見る機会をつくり、フィールドワークもします。江戸東京の地理にも詳しくなります。地理学専攻以外の大学院生も大歓迎です。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
地図上の位置を探すためにGoogleマップが必要です。スマートフォンやPC、iPadなどの機器類を持参してください。
担当教員の専門分野等
<専門領域>歴史地理学 地図史研究
<研究テーマ>日本北方の歴史地理学、日本・ロシアの地図史研究 江戸東京の名所研究
<主要研究業績>
「人びとにとっての近世日本のかたち」(田中優子編『日本人は日本をどうみてきたか』、笠間書院、2015年)
「近世日本図の北辺・『蝦夷地』表象」『文学』、2015年「近代の名所図会にみる江戸イメージ」『法政地理』51号、2020年予定など