人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B7(文学 / Literature 500)江戸の思想史ⅡThe History of Thoughts in the Edo Period II
髙木 元
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1091 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Learn the skills to read and understand Japanese modern literature annotatively.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業は、日本の近世文芸を読み理解するに際して不可欠である具体的なテキストを注釈的に読解する演習を通じての読解力の養成と、その文学史における評価に際して要求される見通しを育成することをめざす。
到達目標Goal
近世期の板本に使用されている所謂崩し字を判読力をつける。参考図書を活用して語句の注釈が適切に出来るようにする。この場合の注釈とは文脈上の語句の意味だけではなく、作者が如何なる典拠を用いていたかと云う点の解明に及ぶ必要がある。これらの原本に拠る注釈的な読解を踏まえて、近世文学史における位置や、その意義について問題設定をして論じることが出来るようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
受講生の専攻する分野を見きわめつつ、受講生の希望を聞きつつ採り上げるテキストを決定する。テキストが決まったら、研究史における文学史的位置付けと、参考資料を提示しつつ概説的講義をする。その後に、テキストを巻ごとに区切って発表担当者を決定した上で、毎回担当院生による注釈と現代語訳、そして担当部分から発見した問題点に関する発表と討議を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:テキストの決定
受講生の専攻する分野を聞きつつ、扱うテキストを選ぶ。
第2回:テキストに関する研究史概観
決まったテキストに関する研究史を踏まえた概説をする。
第3回:テキストの文学史的概括
テキストの近世文学史における位置について概観する。
第4回:第一巻注釈
第一巻の受講生による注釈
第5回:第一巻をめぐる諸問題
第一巻の受講生による問題提起ならびに討議
第6回:第二巻注釈
第二巻の受講生による注釈
第7回:第二巻をめぐる諸問題
第二巻の受講生による問題提起ならびに討議
第8回:第三巻注釈
第三巻の受講生による注釈
第9回:第三巻をめぐる諸問題
第三巻の受講生による問題提起ならびに討議
第10回:第四巻注釈
第四巻の受講生による注釈
第11回:第四巻をめぐる諸問題
第四巻の受講生による問題提起ならびに討議
第12回:第五巻注釈
第五巻の受講生による注釈
第13回:第五巻をめぐる諸問題
第五巻の受講生による問題提起ならびに討議
第14回:総括とまとめ
第一巻から第五巻を通じた問題点の整理と討議
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキストを読んでくることは当然として、研究史を踏まえた問題の所在について考えてくる。発表者の注釈の可否については事前に調べてこないと論じられれない。
また、授業で扱う範囲における問題の所在について検討してから授業に臨むことが不可欠である。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストが決定次第、原本(板本)のコピーを用意する。
参考書References
二回目以降の授業で提示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表の水準を基準として、議論への参加の度合いを加味する(100%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生の理解度を見ながら授業の進行速度を調整する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
なし
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本十九世紀文学
<研究テーマ>絵入小説史の書誌学的研究
<主要研究業績> 『江戸読本の研究 -十九世紀小説様式攷-』 (ぺりかん社 1995/10)、『中本型読本集』 (国書刊行会 1988/1)ほか。https://fumikura.net 参照