人文科学研究科Graduate School of Humanities
POL500B4(政治学 / Politics 500)ヨーロッパ近現代政治史研究ⅠEuropean Modern Political History Ⅰ
高澤 紀恵
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0378 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
Social history is not a simple branch of history but a critical history in its own right. By grasping the society as a whole on the level of everyday experience, it illuminates every aspect of social life considered meaningful to each historian. In this course, participants are expected to make a presentation on a topic provided in advance, and engage in discussion.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近世西ヨーロッパ社会の基底で起こった変化を、「生存の条件」「社会的結合関係」「文化変容」「緊張と排除」という4つの視角から検討する。対象とする時期は16世紀から18世紀とする。あらかじめ配布した資料をもちいて小グループでディスカッションする機会をもうけるなど、学生の主体的参加を求める。
到達目標Goal
近世ヨーロッパ社会史をテーマとするこの授業は、2つの到達目標をもつ。ひとつは、16世紀以降のヨーロッパの歴史を基底でゆっくり変化する人々の生活・宗教・意識の変化から追い、近代ヨーロッパの理解を深めることである。二つ目は、日常性に着目する社会史の方法と成果を学ぶことを通して、私たちの生きる時代と社会を相対化し、その歴史的特質を理解することである。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義、学生による報告、ディスカッションを組み合わせたクラスである。
リアクション・ペーパーは毎回提出を求める。
授業は基本的に対面で行う。レポートならびにディスカッションへのフィードバックは、授業内で行う。また学生のリアクションへのフィードバックは、次回の授業冒頭でまとめて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
社会史とはなにか
第2回:映画『帰ってきたマルタン・ゲール』
次回、感想文を提出のこと
第3回:生存の条件
他者としての過去との出会い
第4回:社会的結合関係(1)
血縁的な結合
第5回:ディスカッション(1)
婚姻と家をめぐって
第6回:社会的結合関係(2)
宗教的結合と地縁的結合
第7回:文化変容(1)
宗教改革とカトリック改革
第8回:文化変容(2)
民衆文化と時間・空間意識
第9回:文化変容(3)
文字文化の浸透
第10回:緊張と排除 (1)
魔女
第11回:緊張と排除(2)
放浪者・貧民
第12回:緊張と排除(3)
ユダヤ人
第13回:ディスカッション(2)
近代と排除
第14回:まとめ
啓蒙のゆくえ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講学生は、テーマの一つを選び、報告(30分)を準備すること。
ディスカッションに際しては、事前に配布された資料について課題に対する自分の考えをA4一枚程度のレポートにまとめて持参すること。レポートはディスカッション終了後に提出すること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
とくに定めず
参考書References
ナタリー・ゼーモン・デーヴィス『帰ってきたマルタン・ゲール——16世紀フランスの偽亭主事件』平凡社ライブラリー、1993年ほか。
参考文献表を最初の授業で配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
報告への評価(40%)
ディスカッションへの参加・提出物などによる平常点(20%)
エッセイ形式の期末試験(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
二〇一九年度は分厚い参考文献表を最初の授業に配布しましたが、受講生はあまり活用していないことに気がつきました。今年はリストを短くして必読文献に絞るほうが有益かと思います。