人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4(史学 / History 500)東洋中世史研究ⅡOriental Medieval History Ⅱ
宇都宮 美生
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0359 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
This course introduces an understanding of the relationship between Chinese & Japanese by reading of Old Chinese Literature. The aim of this course is to help students acquire reading Chinese Literature and history.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
倭寇対策に編まれた明代鄭若曾の日本研究書『籌海図編』を講読することにより、中国と日本の交流史についての知識を身に付けるだけでなく、東洋史の研究にあたって必要とされる漢文史料の読解能力と記事のもとになる原典(一次史料)の探し方を養い、関連資料の探し方や使い方を学ぶ。
到達目標Goal
『籌海図編』は中国から日本への使者と日本から中国への使者を記した歴史書であり、比較的平易な文法構造であり、初心者でも理解しやすい。したがって、授業では句読点のない原文(白文)と、訓点のある標点本を併用し、訓点、送り仮名、訓読という日本独自の漢文の読み方に習熟するだけでなく、訓点のない漢文に慣れ、原文講読に対する基礎的な能力の向上を目指す。また、講読に必要とされる工具書に関する知識や使い方を学び、使えるようにするだけでなく、考古資料、関連論文等の資料を自分で探し、それを併用して広範囲な意味の解釈をする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
『籌海図編』の「王官使和事略」と「和國朝貢事略」を相互に検討する。講読に関しては毎回担当者に訓読と現代語訳のレジメを作成して報告をしてもらい、全員でその部分について議論するという形で進めていく。フィードバックは随時、授業中に行う。多様な工具書を併用するため、史料室での対面式の授業を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
『籌海図編』講読 1
テキストの紹介、授業の進め方の説明、工具書の使い方。
漢文の基礎知識の確認と共同作業
第2回:『籌海図編』講読 2
担当者の報告と参加者全員による議論。
第3回:『籌海図編』講読 3
担当者の報告と参加者全員による議論。
第4回:『籌海図編』講読 4
担当者の報告と参加者全員による議論。
第5回:『籌海図編』講読 5
担当者の報告と参加者全員による議論。
第6回:『籌海図編』講読 6
担当者の報告と参加者全員による議論。
第7回:『籌海図編』講読 7
担当者の報告と参加者全員による議論。
第8回:『籌海図編』講読 8
担当者の報告と参加者全員による議論。
第9回:『籌海図編』講読 9
担当者の報告と参加者全員による議論。
第10回:『籌海図編』講読 10
担当者の報告と参加者全員による議論。
第11回:『籌海図編』講読 11
担当者の報告と参加者全員による議論。
第12回:『籌海図編』講読 12
担当者の報告と参加者全員による議論。
第13回:『籌海図編』講読 13
担当者の報告と参加者全員による議論。
第14回:『籌海図編』講読 14
担当者の報告と参加者全員による議論。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、担当者以外にも回答を求めるため、全員予習をしておく。高校での漢文の基礎的な知識があることを前提に授業を進めるため、初心者は基礎的知識に関して自宅学習を求める。授業ではそれを用いて説明をするため、事前に目を通しておく。本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
最初の授業でコピーを配布する。
参考書References
森克己・沼田次郎編『対外関係史』山川出版社、1978年
鈴木靖民編『日本古代交流史入門』勉誠出版、2017年、3800円+税
村井章介『中世日本の内と外』筑摩書房、2013年、1200円+税
中田易直編『近世対外関係史論』有信堂高文社、1979年、2500円+税
簑原俊洋,・奈良岡聰智編著『ハンドブック近代日本外交史 : 黒船来航から占領期まで』ミネルヴァ書房、2016年、3000円+税
田中健夫編『日本前近代の国家と対外関係』吉川弘文館、1987年、13000円+税
*このほか、日本の対外関係史に関する文献は多数あるので、図書館等で利用してほしい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・授業中の積極的な参加(50%)
無断欠席、遅刻なども授業中の態度評価の対象となるので注意されたい。
被報告者の授業中の態度(質問やメモ)などの取り組み方も評価する。
・予習および発表の状況を基準とした平常点(50%)
初回の発表については問わないが、次回以降での向上(完璧でなくていい)と真摯な取り組みを評価する。
報告を担当する学生は担当日に必ず発表する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
わかりやすい授業を心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
初回:授業用の大学ノート1冊、はさみ、糊
毎回:『漢和辞典』(必須)
報告担当者:報告レジュメ(少し)を全員分コピーし、当日配布
その他の重要事項Others
発表担当日に担当者が欠席することを禁じる。やもえず欠席する場合、他の学生とスケジュールを調整し、必ず発表すること。