人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）東洋史学特殊研究ⅢDetailed Study on Oriental History Ⅲ
大島 誠二
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0348 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
Using archaeological data, we will follow the development process of an ancient Chinese city and consider the characteristics of Chinese cities.
As the text, we used Liu Qingzhu, the editor-in-chief, “The Archaeological Discovery and Research of Ancient Chinese Capital“ first volume. In this term, we read the part of 〝Huanbei Shang city〟,〝Western Zhou period city〟. We would also like to follow the formation process of the city, and consider the problems regarding the “Development of the city and the formation of an ancient state”.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講座では、古代中国における都市について考察する。都市の変遷は、政治、経済の発展と深いつながりがあり、国家の性格を示す指標でもある。新発見が相次いでいる考古学資料を用いて、中国古代の中核都市の発展経過をたどり、中国の都市の特質について考察する。テキストとして劉慶柱主編『中国古代都城考古発現與研究』上巻を用いる。前期は、「洹北商城」「西周都城」を輪読する。どのように洹北商城および西周都城が構成され成立したのか、その過程を追い、「都市の発展と古代国家の成立」の問題を考えてみたい。
到達目標Goal
考古学資料による分析方法を身につける。
中国古代社会の成立過程を理解する。
中国古代における都市の形態と役割、発展について考察する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
演習形式。受講者の発表によって進行する。
対面授業で実施予定。状況が悪化すればオンライン授業【リアルタイム配信型】に移行する。
課題や発表に対するフィードバックは、基本的に授業内で行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：洹北商城的発現与発掘
「洹北商城的発現与発掘」を読み、洹北商城の発見と発掘の経緯を確認する。
第2回：洹北商城的布局
「洹北商城的布局」を読み、洹北商城の全体像を把握する。
第3回：洹北商城的城壁
「洹北商城的城壁」を読み、城壁の範囲と規模について確認する。
第4回：洹北商城的宮殿
「洹北商城的宮殿」を読み、宮殿区の配置と構造について理解する。
第5回：洹北商城年代与性質的討論①
「関于洹北商城年代与性質的討論」を読み、洹北商城の年代問題の研究史をたどりつつ年代について考察する。
第6回：洹北商城年代与性質的討論②
「関于洹北商城年代与性質的討論」を読み、宮殿区の建設年代について考察し、殷王朝の中で果たした役割について考察する。
第7回：殷王朝における都城の形態
「鄭州商城」「偃師商城」「洹北商城」「殷墟」を比較検討し、殷代の都城の構造と都市機能について考察する。
第8回：西周都城概述
「西周都城概述」を読み、西周王朝の都城の変遷をたどる。
第9回：豐鎬遺址①
「遺跡概況」を読み、豐鎬遺址の分布範囲を把握する。
第10回：豐鎬遺址②
「宮殿遺址」を読み、豐鎬遺址の大型建築遺跡の状況を把握する。
第11回：豐鎬遺址③
「墓地」を読み、豐鎬遺址の墓地の分布とその内容を把握する。
第12回：洛邑
「洛邑」を読み、西周時代の洛邑の痕跡について把握する。
第13回：西周時期都城特点①
「都城形態」を読み、文献史料上の記載と考古学資料の出土状況について比較検討する。
第14回：西周時期都城特点②
「都城相地与規格」を読み、西周の都城の立地と都市構造について考察する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
発表担当者は、参加者の理解のために、レジュメを作成してほしい。博物館、美術館に足を運び、実際に考古学的資料を見る目を養ってほしい。
テキスト（教科書）Textbooks
劉慶柱主編『中国古代都城考古発現與研究』上巻 社会科学文献出版社 2016年1月
最初の時間に、詳細を説明します。
参考書References
中国社会科学院考古研究所『中国考古学 夏商巻』中国社会科学出版社 2003年（2011年重印）
中国社会科学院考古研究所『中国考古学 両周巻』中国社会科学出版社 2004年（2011年重印）
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表50％、レポート作成50％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
画像資料なども利用し、できるだけわかりやすく進めたい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞中国古代史、中国考古学
＜研究テーマ＞秦国を中心とした、春秋戦国時代から秦漢帝国成立までの社会研究
＜主要研究業績＞
「秦の東進と陝県社会」『アジア史における制度と社会』 刀水書房 1996年
「侯馬喬村墓地の変遷について」『アジア史における社会と国家』中央大学出版部 2005年
「咸陽周辺の住民に関する一考察－周辺墓葬の分析から－」『池田雄一教授古稀記念アジア史論叢』白東史学会発行 2008年