人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS600B4（史学 / History 600）東洋史学特殊研究ⅠDetailed Study on Oriental History I
塩沢 裕仁
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0346 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
On reading the Chinese archaeological reports , we will able to understand the study situation of Chinese Archaeology and cultivate our ability to research on the Chinese archaeological data.
授業で使用する言語Default language used in class
その他言語 / Other
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
中国考古学資料の解読
到達目標Goal
近年膨大な資料が提示されている中国考古学の現状を理解するとともに研究資料としての中国考古学報告を読み進めるための力を養成することができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語と中国語を併用
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
東アジア文化の発達やその変遷を探索しようとするならば必然的にその淵源たる中国古代文化を研究する必要がある。その方法としては第一に文献を理解することが求められるが、宗教・思想や社会状態の推移を探究するためには物質・環境考証というアプローチもまた不可欠な手法である。古代中国文化の中心地といえば河南洛陽である。本講座では洛陽地域における考古学報告を用い、その読解を通して中国物質文化への理解を深めていきたいと思う。具体的には春学期は洛陽市文物管理局が編纂した『古都洛陽』を読み進めていく。春学期は三代といわれる夏・殷（商）・周を中心に報告資料の講読と考古資料の検討を行いたい。
課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定。
授業形式（対面）
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：導入
中国考古学の状況と考古学報告活用の意味
第2回：夏代の洛陽Ⅰ
夏都の変遷と二里頭宮殿遺址
第3回：夏代の洛陽Ⅱ
夏代の奴隷制国家機構
第4回：夏代の洛陽Ⅲ
夏代洛陽地区の経済と科学技術
第5回：商代早期の都城―西亳Ⅰ
商湯の討夏と偃師商城遺址の発見
第6回：商代早期の都城―西亳Ⅱ
商代の奴隷制国家
第7回：商代早期の都城―西亳Ⅲ
商代洛陽地区の経済と科学技術
第8回：西周の洛陽Ⅰ
洛邑成周の造営
第9回：西周の洛陽Ⅱ
成周の所在、規模、位置付け
第10回：西周の洛陽Ⅲ
西周墓葬と車馬坑
第11回：西周の洛陽Ⅳ
成周の農業と手工業
第12回：東周の洛陽Ⅰ
東周の成立と周王室の衰退
第13回：東周の洛陽Ⅱ
東周国都の王城と成周城の建設規模
第14回：東周の洛陽Ⅲ
東周の貴族墓葬、陪葬坑、車馬坑
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
資料は中国語であるが、読解という点からみれば辞書を活用することで中国語を学んだことがなくとも十分に対応ができよう。積極的な予習を期待する。また、資料の読解と内容への理解を深めるため、博物館や展示会には頻繁に出掛け自分の目で遺物を観察してもらいたい。
テキスト（教科書）Textbooks
授業中に使用する資料は随時配布する。
参考書References
塩沢裕仁『千年帝都洛陽―その遺跡と人文・自然環境―』雄山閣、2010年
成績評価の方法と基準Grading criteria
[評価配分（％）] 発表内容：50、討論への参加姿勢：50
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞中国考古学・中国古代歴史地理
＜研究テーマ＞漢より唐にいたる古代都城遺跡とそれを取り巻く地域の生態環境。
＜主要研究業績＞
『千年帝都洛陽―その遺跡と人文・自然環境―』雄山閣、2010年
「漢魏洛陽城の都市空間」『史潮』新67号、2010年
『関野貞大陸調査と現在Ⅰ・Ⅱ』東京大学東洋文化研究所、2012年、2014年
「漢魏洛陽城穀水水文考」『東洋史研究』71-2、2012年
『後漢魏晋南北朝都城境域研究』雄山閣、2013年
「函谷関遺跡考証―四つの函谷関遺跡について」『東京大学東洋文化研究所紀要』169冊、2016年
「城壁・烽火台遺構よりみた潼関城址」『国際シンポジウム・前近代中国における交通路と関津に関する環境史学的研究』2017年