人文科学研究科Graduate School of Humanities
CUA500B4（文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 500）沖縄学入門ⅠIntroduction to Okinawan Studies I
大里 知子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0344 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
In this class, you will learn about modern history of Okinawa as an introduction to “Okinawan studies”.
It also the purpose of this course is to study “Okinawan studies” from the perspective of modernization and international affairs in East Asia.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業は「沖縄学」の入門として、主に沖縄の近現代史について学ぶことを目的としている。
「沖縄学」とは何か、という問いを立てることによって、近代から現代へかけて取り組まれてきた沖縄研究の成果が持つ意味とその時代背景について探っていく。
到達目標Goal
琉球・沖縄の歴史と文化について基礎的な知識を身につけた上で、沖縄の近現代史のなかで問われてきた諸事象を、東アジアにおける近代化や国際情勢という視点から考察し、そこで得られた問題意識を自己の研究に生かす。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
テキスト及び関連文献を読みながら講義と報告、議論を交えて進めていきたい。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
授業の概略、進め方についての説明
第2回：琉球・沖縄史概説
時代区分論、基礎資料・文献など
第3回：明治国家と「琉球処分」①日本国への併合
国王尚泰の冊封問題、台湾出兵と日清交渉、「琉球処分官」の派遣
第4回：明治国家と「琉球処分」②廃藩置県と日清交渉
「廃琉置県」と列強の対応、「分島・改約交渉」と琉球人の行動
第5回：明治国家と「琉球処分」③日清戦争と琉球救国運動
「琉球救国運動」と「脱清人」、日清戦争と運動の終焉
第6回：明治期の沖縄県政①明治政府による沖縄統治
「内国植民地」と初期県政
第7回：明治期の沖縄県政②「旧慣温存」とその転換
「大名県令」から「官僚県令」へ、奈良原知事による長期県政
第8回：明治期の沖縄県政③統治形態の変化と民衆の生活
「旧慣温存期」の村と民衆、宮古島における人頭税廃止運動
第9回：沖縄における近代化政策の導入①地方制度のなかの異制度
沖縄の地方制度改革、沖縄県島嶼町村制の制定
第10回：沖縄における近代化政策の導入②学校制度と日本化
近代学校制度の導入、標準語教育の開始
第11回：沖縄における近代化政策の導入③「土地整理事業」の影響
土地・租税制度の改革、「土地整理事業」
第12回：沖縄における近代化政策の導入④軍隊と民衆
徴兵制の施行と徴兵忌避
第13回：沖縄における近代化政策の導入⑤旧王府勢力と参政権
「公同会運動」、謝花昇の民権運動
第14回：「初期県政」について
沖縄の近代化政策についてまとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。事前に指示したテキストの該当箇所や関連文献を読み、自分なりの問題意識を持って授業に臨む。
テキスト（教科書）Textbooks
プリントを配布する
参考書References
・沖縄県教育委員会『沖縄県史 各論編第5巻 近代』（2011）東洋企画
・金城正篤・高良倉吉『「沖縄学」の父 伊波普猷［新訂版］』（2017）清水書院
・新城俊昭『教養講座 琉球・沖縄史』（2014）東洋企画
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点80％、レポート20％ 毎回の授業への参加態度に、授業内容に取り組む姿勢や意欲が顕れるものと考えている。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「入門」という科目なので、基本的な内容をベースにしているが、より専門的な議論を求める学生に対して個別に対応する工夫が必要となる。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
＜研究テーマ＞
＜主要研究業績＞
http://kenkyu-web.i.hosei.ac.jp/Profiles/105/0010447/profile.html