人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）日本近代史特殊研究ⅠModern History of Japan Ⅰ
長井 純市
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0314 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
This course has three main points. The first point is to study old documents, through handouts, written in cursive style in the prewar period by bureaucrats or political leaders. The second one is to study how to utilize those documents in an academic thesis. The third is to obtain and enhance the skill of an academic discussion on the topics of the Japanese modern history.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
・授業の概要：日本近現代史研究に関する活字史料およびくずし字史料を通して、日本近現代政治史に関する幅広い知識と理解を深める。
・目的：日本近現代史研究に関する活字史料およびくずし字史料の読解力を高めること。それらの史料を論文作成に応用する能力を養成し、高めること。史料に基づいて歴史像を再構成し、ディスカッションする能力を養成し、高めること。
到達目標Goal
到達目標：１）一次史料（原文書）の調査・収集に関するスキルを身につけること。２）一次史料の読解力を高めること。３）一次史料を論文に引用することができるようになること。４）一次史料に基づいて先行研究の評価・批判ができるようになること。５）一次史料に基づいてプレゼンテーションができるようになること。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・進め方：講義形式。
・方法：史料プリントを配布し、受講生に音読させ、字句の意味を説明させたり、内容理解を発言させたり、記された事象を解釈させたり、史料全体の意味を論じさせたり、能動的な学習を促しつつ双方向的な授業運営を行う。教室での対面授業を行うが、新型コロナウィルス感染防止策として、ZOOMを利用して教室での対面授業を同時配信する方式を併用することもある。リアクションペーパーにおける受講生の疑問や質問、コメントなどには、次回の授業冒頭あるいは学習支援システムにおいて対応する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：イントロダクション
授業全体の概要説明。
第2回：草書体史料の読解（１）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（１）
第3回：草書体史料の読解（２）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（２）
第4回：草書体史料の読解（３）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（３）
第5回：草書体史料の読解（４）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（４）
第6回：草書体史料の読解（５）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（５）
第7回：草書体史料の読解（６）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（６）
第8回：草書体史料の読解（７）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（７）
第9回：草書体史料の読解（８）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（８）
第10回：草書体史料の読解（９）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（９）
第11回：草書体史料の読解（10）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（10）
第12回：草書体史料の読解（11）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（11）
第13回：草書体史料の読解（12）
国立国会図書館憲政資料室所蔵「松方正義関係文書」所収伊藤博文書翰講読（12）
第14回：まとめ
授業総括と質疑応答
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・準備学習：くずし字辞典・漢和辞典・国語辞典などを使って史料の釈文を作成し、読めるようにしておくこと。
・復習：授業配布プリントを読み直すこと。下記「参考書」欄記載のウェブサイトを活用して知識を増やし、理解を深めること。
・本授業の準備・復習時間は、各２時間以上を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
刊本としてのテキストは使用しない。史料プリントを配布する（学習支援システムの「授業内掲示板」サイトに添付ファイル形式でアップロードするので、受講生各自、ダウンロードすること）。
参考書References
佐々木隆『日本の歴史21明治人の力量』（講談社）
伊藤之雄『日本の歴史22政党政治と天皇』（講談社）
有馬 学『日本の歴史23帝国の昭和』（講談社）
季武嘉也『日本の時代史24大正社会と改造の潮流』（吉川弘文館）
アジア歴史資料センター、独立行政法人国立公文書館、国立国会図書館のウェブサイトにおける関連コラム
成績評価の方法と基準Grading criteria
・平常点100％。
・特別の事情がなく、授業への参加度が不良と判断された場合には、不合格の評価とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
史料プリントに基づく学生の授業内ショートプレゼンテーションの時間を毎回設定するように努める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・学習支援システムを利用することができるIT機器。
・ZOOM授業を受講することができるIT機器。
その他の重要事項Others
・「日本近代史特殊研究Ⅱ」（秋学期）との継続履修を強く推奨する。
・学部生の履修可能科目である。
・授業に関する連絡は、学習支援システムの「お知らせ」サイトや「授業内掲示板」サイトで通知する。
・担当教員への直接連絡は、メールで行うこと。そのメールアドレスは、学習支援システムに掲示する。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
日本近現代政治史
＜研究テーマ＞
日本近現代史における政治指導者、明治国家における地方制度整備をめぐる政治過程
＜主要研究業績＞
「杉原夷山宛田中光顕書翰紹介」（『法政大学文学部紀要』第66号、2013年３月）
「田中光顕関係文書紹介」（一）～（十三続）（『法政大学文学部紀要』第52～65号、2005～2012年）
『山県有朋関係文書』第1～3巻（山川出版社、2004～2007年）
『木戸孝允関係文書』第1～4巻（東京大学出版会、2006～2009年）
『河野広中』吉川弘文館（2009年）、
「河野広中覚書（上）（下）」（『法政史学』第72号、2009年９月、同73号、2010年３月）
「韓国をめぐる河野広中の周辺」（『法政史学』第74号、2010年９月）
「中国をめぐる河野広中の周辺」（『法政史学』第76号、2011年９月）
『棚橋小虎日記・昭和20年』（法政大学大原社会問題研究所、2009年）
『棚橋小虎日記・昭和17年』（法政大学大原社会問題研究所、2011年）
「杉原夷山宛田中光顕書翰について」（『日本歴史』第761号、2011年10月）
「A Year in America」（『法政大学文学部紀要』第71号、2015年10月）
「明治日本と日本人」（独立行政法人国立公文書館『平成30年秋の特別展躍動する明治図録』、2018年）
『棚橋小虎日記・昭和19年』（法政大学大原社会問題研究所、2019年）