人文科学研究科Graduate School of Humanities
HIS500B4（史学 / History 500）日本史学研究ⅡStudy of Japanese History Ⅱ
及川 亘
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0301 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 史学専攻(修士課程)-専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
From the end of the 16th century to the beginning of the 17th century, Japan entered the era of castle construction. Read mainly the letters regarding the construction of the castle during that period, and think about the state of politics and society at that time.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本の16世紀末～17世紀初頭は城郭建設の時代である。当該期の城郭建設に関する大名間もしくは大名と家臣の間で取り交わされた書状を中心に読解し、当時の政治・社会の在り方について考える。
到達目標Goal
16～17世紀の日本史を考えるうえで、書状の読解は重要な要素であるが、難しい点の一つは、書状には基本的に日付のみで年次が記されないことにある。書状の年次を確定することは、その内容を正確に把握するうえで必要不可欠であり、一方で書状の年次を確定するためには、その内容を正確に把握しなければならない。本授業では書状を中心として16～17世紀の史料読解の基礎的な技術を獲得することを目標とする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
最初の数回は教員側で史料読解の方法を例示する。その後は担当者を決めて、担当史料の内容解釈・解説をしてもらい、参加者全員で討論する。教員側からは関連史料などを提示し解説する。課題や発表に対するフィードバックは基本的に授業内で行う。
なお、授業はZOOMを用いて行う。新型コロナウィルス感染症の状況が劇的に改善した場合は対面授業に戻す。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
授業方法と使用テキストに関する説明。
第2回：名古屋城建設に関する史料を読む ①
教員による史料読解の例示
第3回：名古屋城建設に関する史料を読む ②
教員による史料読解の例示
第4回：名古屋城建設に関する史料を読む ③
担当者による報告と討論
第5回：名古屋城建設に関する史料を読む ④
担当者による報告と討論
第6回：大坂城建設に関する史料を読む ①
担当者による報告と討論
第7回：大坂城建設に関する史料を読む ②
担当者による報告と討論
第8回：大坂城建設に関する史料を読む ③
報告者による報告と討論
第9回：大坂城建設に関する史料を読む ④
担当者による報告と討論
第10回：江戸城建設に関する史料を読む ①
担当者による報告と討論
第11回：江戸城建設に関する史料を読む ②
担当者による報告と討論
第12回：江戸城建設に関する史料を読む ③
担当者による報告と討論
第13回：江戸城建設に関する史料を読む ④
報告者による報告と討論
第14回：まとめ―書状から読み解く時代性
第13回までの全体の内容について討論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
報告担当者は、担当史料を読解し、その年次・内容について十分に調査検討することが求められる。もちろん担当者以外も予習することが求められる。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は用いず、テキストはプリントを配布する。
参考書References
『大日本史料』第十二編之一～六十二
『佐賀県史料集成』一～三〇
『佐賀県近世史料』第一編・第二編
『大日本近世史料』細川家史料
『出水叢書 綿考輯録』一～四
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（授業内での担当箇所の報告と授業への参加度）により評価する。（100%）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
関連史料なども使いながら、中近世の政治・社会が具体的にイメージできるようにしたい。また実践を通じて史料読解の方法が身に着くようにしたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ZOOMを利用できるインターネット環境。
その他の重要事項Others
新型コロナウィルス感染症流行の状況により、ZOOMを用いて実施する。
URLは学習支援システムの当該授業のページで通知する。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
日本中・近世史
＜研究テーマ＞
中世・近世の都市・流通史研究、中近世移行期の社会経済変動の研究
＜主要研究業績＞
論文「現場監督する大名―多久家文書にみる公儀普請―」小宮木代良編『近世前期の公儀軍役負担と大名家―佐賀藩多久家文書を読みなおす―』（岩田書院、2019年）
論文「旅行者と通行証―関所通過のメカニズム―」高橋慎一朗・千葉敏之編『移動者の中世―史料の機能、日本とヨーロッパ―』（東京大学出版会、2017年）
編著『薬師寺の中世文書』東京大学史料編纂所研究成果報告2015-3、2016年
論文「中世の戦争と商人」（高橋典幸編『生活と文化の歴史学5 戦争と平和』竹林舎、2014年）
論文「町の経済―算用帳にみる京都の人的結合―」（高橋慎一朗・千葉敏之編『中世の都市―史料の魅力、日本とヨーロッパ―』東京大学出版会、2009年）
論文「戦国期の薬師寺と唐招提寺」（勝俣鎭夫編『寺院・検断・徳政―戦国時代の寺院史料を読む―』山川出版社、2004年）